スモールな珈琲店を作れ(6)ダンディーカメラマン現る

注)この現場は2015年秋に竣工済     完成したスモール店舗は、早速竣工写真の撮影である。     以前は、竣工写真を自分で撮影しようと、カメラ機材などを買ったりしていたが、やはりプロの写真には敵わないということが判明。 新築の写真は、基本、プロカメラマンにお願いしている。     建築写真専門のカメラマンが撮る   今回、... Read More

スモールな珈琲店を作れ(5)2週間で完成!

注)この現場は、2015年秋に竣工済   そんなこんなで、スモールな珈琲店は完成した。 建て前をしてから、ちょうど2週間で竣工。こんな早い現場は早々ないだろう。   さて、ここでは、このお店の製作工程を、もう少し詳しくお伝えしよう。   構造は、基本105mm角で組み上げてある。 高床式にするために、床梁には背の高いものを使用。 材料は、古材で在庫してた米松。ひねり... Read More

スモールな珈琲店を作れ(4)壁と繋がった屋根

注)この現場は、2015年秋に竣工済   ちょっと前に書いていた、スモールな珈琲店作りの続き。     屋根と繋がる壁   この現場では、ちょっと趣向を変えて、片流れ屋根と片面の壁が繋がっているデザインにした。 屋根材は、当初貼る予定だった波トタンを急遽変更し、アスファルトシングル葺きにする。     このアスファルトシングルは、カッタ... Read More

四日市の町家再生⑪露出な電気配線

  この現場は、戦後に建てられた家で、約築70年。 当然、電気や水道配管も70年前のものである。     それらの配線や配管は、電気を通せば通るし、水も流れるのだが、電気においては安全確認をするのが困難であるし、水道配管は、どこで漏水するか分からない。さらに古い鉄管の内部は錆だらけだ。     よって新しく引き直すことになる。   &nb... Read More

四日市の町家再生⑩ 繊細な建具工事

  引き続き、格子戸のご紹介。     これは、玄関引戸。施主さんが、去年、東京の古建具屋ひでしな商店で購入したもの。 →東京探訪その2 ジャングル編 なかなかしっかりとしたもので、玄関戸にふさわしい、重厚な引戸である。     玄関は元々引き違いの2枚戸であったが、右半分を耐力壁とし、左側だけを使う一本引きとした。     ... Read More

四日市の町家再生⑨ 古民家と言えば格子戸

古民家、そして町家と言えば、何と言っても格子戸である。 繊細な縦格子、その隙間からこぼれ落ちる暖かな灯、まさに日本の原風景といっていいのではないか。 失われつつある、日本各地の旧街道沿いで見られる風景である。 こんな町家の続く町並みはとっても素敵だ。 四日市周辺は、東海道が通っていて、街道沿いには新旧入り混じった建物が混在していている。ビルもたくさん建っているが、古い町家もたくさん残っている。 ... Read More

四日市の町家再生⑧ 素晴らしいタイルの仕上がり

久し振りの四日市の町家再生現場からのリポート   2月に着工してから早5ヶ月。施主さんはすでにお引っ越しを終えたのだが、実は工事はまだ終わっていない。 現在、木神楽の工房で、オーダーキッチン製作中、現場ではお風呂のタイル貼り、大工の残工事などが続いている。 6月の梅雨時期、雨が極端に少なかったのが、工事をする我々にとっては、救いであった。 お施主さんには、しばらくご不便をお掛けしているが... Read More

鳥羽の土壁の家WEB内覧会(5)最終編

鳥羽の家ご紹介もいよいよ最終章。   ユーティリティー   脱衣所、洗面、トイレがリズム良く並ぶスペース。間仕切りはもちろん古建具の再利用。 壁の板張りは旦那さん施工。こういう狭い場所は、壁に体や物が当たり易いので、板張りだと使い易い。   ゲストルーム     天井すぐ上は屋根だが、断熱材と通気層が取ってあり、通気窓も十分あるので、暑くはなら... Read More

スモールな珈琲店を作れ(3)出来ることは自分でやる

  さて、限られた建築費の中、いいものを作る為に、「私、何でもやります!」と言うクライアントのKさん。では彼女の奮闘ぶりをここで少し御紹介しよう。   其の一  塗装   何といっても一番やり易いのが塗装だ。当然ペンキ屋さんほど上手に塗ることはできないが、仕上がりや細かいことを気にしなければ、素人さんが塗っても問題ない。 ここでは、外壁の板材や、窓、デッキ材などの塗... Read More

スモールな珈琲店を作れ(2)オーナーはキュートな女性

そうして始まったスモール店舗建築、というか設置。     設置する場所は、この駐車スペース。土留めのブロックを基礎代わりにしてそこに固定。 設置すると言っても、やはりそれなりの構造で、ちゃんと建て前もするのだ。   骨組みが出来あがったところで、施主さんを囲んで記念撮影。 クライアントの施主さんは、真ん中のキュートな女性である。 キュートだからと言ってダマされては... Read More

スモールな珈琲店を作れ(1)4畳半の佇まい

注)この話は2015年秋のことである     さて、久々のスモールハウス、新シリーズ。   今度の依頼は、「小さなお店を作りたい!」というもの。待ってましたとばかりに設計にかかるが、スモールなのは、建物だけでなく予算も同じ。設計に長い時間を掛けるわけにはいかない。 更には、数週間後にはお店をオープンしたいって!? ほぼ突貫工事だが、小さいから出来るだろう、ということで... Read More

鳥羽の土壁の家WEB内覧会(4)自然の木は美しい

  この家では、所々の造作に、自然のままの丸太を取り入れた。自然の造形は、そのままで美しい。   玄関の引き手に使った丸太。樹種は不明。     土間にある大きな戸の引手。これだけは、もりずむ水町氏によって表面が加工されている。樹種は榎。     玄関下駄箱の帽子掛。もりずむ製作。   階段手すりには、グイッと曲がった根曲... Read More

鳥羽の土壁の家WEB内覧会(3)眺めは抜群

  鳥羽の家、ご紹介つづき 踊り場 2階と1階の階段途中にある踊り場は、色々な使い方が出来る。とりあえずは子供達スペースになるのかな?   秘密の小部屋? 踊り場下の収納スペース。 天井も低く狭いが、こんな部屋は嫌いじゃない。     空間の有効活用   憧れのロフトスペース 屋根裏空間を利用しないなんて、もったいないし、何よりこの非日常の屋... Read More

親方の心得@弟子を育てる事は、自分自身を育てる事

  注)この仕事の心構えシリーズは、基本的に独断と偏見に満ちている。 書く事によって、自分への気づきとするのが、一番の目的だ。     さて、 大工になるには、何処かに弟子入りする必要がある。大工に限らず、何かのプロフェッショナルになる為には、弟子入りし、そこで技術や心構えを学ぶ必要がある。ここでは、弟子を受け入れる側からの話を書こう。   なぜ弟子を取る... Read More