引き続き、格子戸のご紹介。
これは、玄関引戸。施主さんが、去年、東京の古建具屋ひでしな商店で購入したもの。
→東京探訪その2 ジャングル編
なかなかしっかりとしたもので、玄関戸にふさわしい、重厚な引戸である。
玄関は元々引き違いの2枚戸であったが、右半分を耐力壁とし、左側だけを使う一本引きとした。
ちなみに、その時私が購入した土蔵の戸は、まだ使う先が決まっていない。
今、木神楽で古民家再生を注文すれば、もれなく貴方のおうちに、この蔵戸が付くかもしれない。
もちろん、新築でも使える。
一枚しかないので、早い者勝ちである。
さて、格子戸以外の古建具も取り付ける。
この扉は、元々付いていた戸を外し、また同じ場所に再利用する。写真は、上手く取り付くよう調整中のところ。
鳥羽の新築でもそうだったが、この現場でも建具職人は呼ばず、うちの大工達で取り付けている。
建具は、繊細で、気を使うし調整が難しいが、やっているうちにだんだんと慣れてくるものだ。
あ、念のため、やっているのは私ではなく、弟子や大工職人達だ。
ここだけの話、あたくしは、細かい仕事は決して得意な方でないので、得意な職人にさせるのが良い。
設計とかデザインを考えたりするのが、自分は好きだ。
これを適材適所と言う。
現場でぼぉーっとしている私を見かけても、必死にデザインなどを考えているところであるから、そっとしておくように。