鳥羽の土壁の家WEB内覧会⑵ 内部編

さて、鳥羽の家のご紹介の続き。   この家の見せ所は、、全てだ。 全てにおいて、その時考えうる限りの設計をし、そして自分が最も信頼する職人たちが仕事をし、さらに施主もとんでもない頑張りをを見せて、セルフビルドに挑んだ家である。     先ずは、何と言ってもここだけは外せない、土間からキッチン〜リビングの大空間。     土間からリビングへと上がる... Read More

鳥羽の土壁の家WEB内覧会⑴ 外観編

  では改めて、完成した鳥羽の家をご紹介しよう。   撮影は、ダンディーカメラマン、加納準氏である。         まずは、外観。   建物は、駐車スペース、小屋を建てる場所、畑など土地の使い方を考えて、配置を決めた。 屋根は切妻だが、勾配を変えて2階の部屋とベランダが、狭くならないようにしてある。 この方向が、正確には南... Read More

鳥羽の家 内覧会2日目

鳥羽の家内覧会2日目の様子。     この日は、朝から曇空で、涼しい風が吹いている。 昨夜は、会場でそのまま宴会へと突入したので、皆、寝不足&二日酔い気味だ。   昨夜、早めにダウンした自分ともりずむ理事長の顔や服に、落書きがしてあった事は、酔った席の事なので、不問としよう。 しかし、Gパンに尻の穴を描くのだけは止めていただきたい。下品な落書きはNGだ。 &n... Read More

ピザ窯続編  移動式なのだ

注)これは2年前のお話。     そして、小山左官の手で、いちおう形になったピザ窯は、さっそく、子供会の夏休みイベントで活躍した。   さて、子供会イベントは、当然ながら工房でやるわけではない。作ったピザ窯を、そのイベントを開催する会場まで運ばなければならない。 土を分厚く塗って作ったピザ窯は、人力で持ち上げることなど出来っこない。   ピザ釜は、リフトで動... Read More

松阪の土壁の家⑫  地盤の話

さて、この家の地盤作りの話だが、よく考えたら、このシリーズの一番最初に書いていた。 →  松阪の土壁の家 2016年10月2日 そこに書いてある通り、地盤は、土建屋さんに頼まず、土木のプロであるお施主さんと木神楽のメンバーで、一緒に作った。 この家を建てる場所は、あまり地盤が良くなかった。だから土壁の重さはあるにしろ、屋根やその他でなるべく軽量化を図ってある。 50センチ近くかさ上げしたのは、道か... Read More

鳥羽の家、内覧会お知らせ 6/10,11日

  つ、ついにこの日がやって来た!     鳥羽の家に、お施主さんが引っ越すことになり、その前に内覧会を開催することとなったのだ。 ここで、ざっと鳥羽の家作りの経過を見てみよう。   建て前をしたのは、ちょうど一年前   この現場、建て前をしたのが、ちょうど一年前の6月アタマ。 それから、お施主さんによるセルフビルドと木神楽との協働作業にて、ようや... Read More

Small House COLUMN 発表

  さて、現在進行中のスモールハウスの提案図面をちょろっとご紹介しよう。       Small House COLUMN! 英語で書いただけで、訳すると、円柱型スモールハウスである。 下が立面イメージ。上にあるのがUFO、じゃなくて、平面図だ。 こんな感じの家は、モンゴルとかアイヌの家で見かける。 さてここからが重要。 実は、宇宙での標準形は、何事も丸... Read More

古民家を修理せよ③ 熊本へ旅立つ瓦職人

  そして、春になり、イケメン瓦職人の北村さんは北海道から戻ってきた。   ちなみに彼の名は、伊織くんと言い、今後はその名で表記する。 さて、伊織くんに、屋根の状況を見てもらい、あまり予算を掛けずに、直せるような提案をしてもらう。   ところで屋根に穴が空いてた下の部屋は、土壁が剥がれ落ち、畳にもカビが生えて、大変な状況である。 この辺りの補修も含めて、施主様にお見... Read More

古民家を修理せよ 雨漏り編

とある日の昼下がり、知り合いの方からのお電話。 「うちの家の瓦が何かおかしいので、見に来てくれ」 場所は白山町。近くなので、早速クルマを走らす。 現場は山あいの集落で、建物は、築70〜80年かくらいのこの辺りではよく見掛ける古民家だ。 屋根を見ると、たしかに棟がおかしい。 上に上がってみると、大きく崩れている。 これは、雨漏りして下地が腐っている、結構ヤバい状態だ。 実は施主さんは、ここを別荘... Read More

松阪の土壁の家⑧ 外壁編

過去工事シリーズ、松阪編を久しぶりに書こう。 前回は、荒壁付けまで来たので、そこからの造作工事について書く。 さて、土壁が乾いてきたところで、造作が始まる。 まずは外壁周りからだが、外壁を張る前に、大直しと言って、荒壁の上に土を塗る。 これによって、土壁の強度が増すのだ。 杉の赤身板を張る さて外壁は、杉の赤身板を縦張りにした。 張り方にもこだわったが、それは写真を見て感じてもらいたい。 名付け... Read More

四日市の町家再生⑥ 不揃いな天然素材

雨の日の今日も、四日市の現場は休む事なく進む。   橋本君が、内部の床を張り始めている。杉のフローリングは、30mm厚だ。 天然素材というものは、元来色は揃っているものはない。 特に杉は、白太と赤味の色の差が激しい。色に非常に拘るお施主さんだが、そこはこれで何とか納得して頂くしかない。 混雑する室内。 大工三人に、電気屋2人、あと打合せに、自分と左官屋に水道屋さん、お施主さんもみえて... Read More

四日市の町家再生⑤ 窓が付いたその日

四日市の現場、屋根が出来上がり、着々と進んでいる。 ここは、珍しく現在進行形でお伝えする。   板金屋さんが屋根張り中。 素材は、ガルバリウム鋼板、縦平葺き。 この葺き方は雨仕舞いが良く、かなり緩い勾配でも、雨漏りしない。   リビング上には、天窓を二台設置。 壊す前も、天窓が二ヶ所あった。 以前と同じような位置に、また新しく取り付けた。   細長い間取りなので、... Read More

鳥羽の土壁の家⑩ 柿渋と松煙が出会った

さあ、どんどん行きます。 お次は外壁を張る。 この鳥羽の家で使う外壁材は、杉板だ。 外壁用に、腐りにくい赤身だけで製材されているものである。 杉板の塗装は、もちろんお施主さん担当。 材料にこだわる施主さんは、自然素材だけで塗装できないか調べ、柿渋+松煙というのを探し出してきた。 何と柿渋を作っているお友達がいるとのこと。 その彼のアドバイスを元に、ほんまもんの自然塗料による塗装が始まった。 松煙... Read More

鳥羽の土壁の家⑨ 土壁の外に断熱材を入れる理由

鳥羽の土壁の家、続編。 施主さんが、頑張って塗った荒壁。 施主様ブログはこちら→ 自然と共に 荒壁土が乾いてきたところで、さあやっと大工さんの出番だ。 と、言いたいところだが、実はまだまだ土塗りは続く。 荒壁の上に貫伏せ、そして大直し、というさらなる左官仕事が待っているのだ。 荒壁の状態では、土壁というのはそれほど強くない。そして貫という構造体も見えたまま。 その上にさらに土を塗っていく事によっ... Read More

目指すは、世界にひとつだけの家

《家作りについて Part2》 そして現在、様々な家が世界中で建てられている。その地域の特性、気候、そして調達できる資材によって様々な家があり、また民族の違い、歴史の積み重ねにもより、多種多様な家が存在する。現在ではテクノロジーが発達し、民族・地域の垣根を越えた家の標準化が進んでいるように思う。 それは、日本においても例外ではなく、ハウスメーカーなどに代表されるように、全国何処へ行っても同じ仕様... Read More