スモールな珈琲店を作れ(4)壁と繋がった屋根

注)この現場は、2015年秋に竣工済

 

ちょっと前に書いていた、スモールな珈琲店作りの続き。

 

 

屋根と繋がる壁

 

この現場では、ちょっと趣向を変えて、片流れ屋根と片面の壁が繋がっているデザインにした。
屋根材は、当初貼る予定だった波トタンを急遽変更し、アスファルトシングル葺きにする。

 

 

このアスファルトシングルは、カッターでも切ることが出来て、素人さんでも貼れる素材。
よくDIYでの定番屋根葺き材といえるだろう。
難点は、一枚一枚が小さいので、貼るのに時間が掛かるということ。

 

このスモール店舗も、壁からずっと屋根まで貼っていくのに、思った以上に時間が掛かる。

ちょっと面倒な貼り方をしたので、大変だったが、仕上がりには満足。
細かい部材をたくさん貼って作る壁は、コストは掛かるが、存在感が出て良い。

 

 

外壁は桧の板貼り

 

その他の壁面は、板張り。ちょうどその時、在庫で持っていた桧の板を貼ることにする。
塗装は、施主さん施工。3回ほど重ね塗りしてもらう。

軒の天井も同じ板で貼る。
これも、非常に幅の狭い板なので、貼るのに時間が掛かる。

この外壁は、前田と、応援の丹羽くんがほとんど貼った。
二人とも競い合うように丁寧な仕事をするので、なんとも綺麗な仕上がりである。

 

そしてメインの入口戸は、施主さんに塗ってもらった、中古の扉。
扉の取っ手はないので、施主さんに流木を探してきてもらうことにする。

実は、ここは海岸からすごく近いのだ。

現場は五主海岸のすぐ近く

 

ここの地名は、松阪市五主町。雲出川河口に位置し、ここから近い五主海岸は、三重県の潮干狩りスポットのひとつだ。

→ 五主海岸

 

そうして、いくつか拾ってきてもらった流木。
うーん、どれかはきっと使えるだろう。

 

 

 

 

 

 

 

大工歴30年、小さな工務店社長が綴る独断と偏見のBlog。 《木神楽》青山高原の麓に工房を構え、木と土の家・古民家再生・タイニーハウスなどを主に手掛ける。お役に立てることがあれば、何でもご相談を。