小さく住む家Web内覧会(3)リビングと就寝スペース

内覧会続編、リビングから。   ウッドデッキに面したダイニング・リビングスペース。 ここは5畳大の広さ。天井が高くなった部分にはロフトが乗る。 いつも使う可動式の棚。     キッチンは、考えに考えた末の、超シンプルなカタチ。 いかにコストを掛けず、しかし使い勝手よく、カッコよく作れるか。 実際は、結構コストが掛かった。 物が片付くよう棚も配置。見せる収納が基本... Read More

小さく住む家 Web内覧会(1)外観編

まず外観から見ていこう。   南面に深く突き出た軒により、多少大きく見えるが、6.25坪の極小住宅だ。   屋根は、シルバーカラーのガルバリウム波板。安価で施工しやすく、さらに波の部分が通気層になって一石二鳥である。   特徴ある外壁は、杉の赤身板を細かくうろこ状に貼ったシダーシェイク。   板は、3重重ねで雨の侵入を防ぐ。張り方によって色々表情を変... Read More

小さく住む家㉒ ダンディカメラマン来たる

竣工から半年が経った小さく住む家。       庭の緑も綺麗に色づいてきたので、ようやく竣工写真を撮影する。 と言っても、もうすでに住まわれているお家。 お施主様にも、片付けなど色々無理をお願いしなければならない。   梅雨入り前の撮影当日は雲ひとつない天気に恵まれる。   写真を撮るのは、いつもの加納準氏。建築専門のカメラマンだ。 → 加納フ... Read More

伊賀の石場建ての家(3)まず土を寝かす

  現場へ持って来た荒壁土にも、もちろん藁スサは入っているのだが、ここからさらにたくさんの藁スサを入れる。 そして水を足してよく混ぜる。 実際に中へ入り、足でよくこねる。     藁スサが片寄らないように気をつけながら混ぜる。 ちょうど現場を訪れたお施主様も飛び入り参加。 遊んでいるわけではないのだが、泥遊びみたいで結構楽しい。     このよ... Read More

伊賀の石場建ての家(2)そこはまるでリゾート

この家の建築準備が始まったのは、昨年、2017年7月のことだ。 場所は、伊賀のとある山間部。 周りを雑木林に取り囲まれ、とても自然豊かな環境である。 我々が行った時には、すでに集落の奥の山が造成され、いつでも建てられるように、平地が出来上がっていた。   10時の休憩場所を作ると、そこはまるでリゾート。     すぐ横には小さな池というか沼があり、そこにはモリアオ... Read More

海が見える山の家リフォーム(8)杉づくしの室内

床に張るのは、厚30mmの杉板。 天井も床も杉づくしである。   今、日本では杉花粉で問題となっているように、戦後に植えられた大量の杉の木が伐採時期を迎えつつある。 そのおかげで、こんな厚みのある杉板もどんどん贅沢に使えるのだ。 厚みがあるので、板自体に断熱や蓄熱性能も期待できる。       杉というものは、非常に柔らかく、そしてその上を裸足で歩いた... Read More

海が見える山の家リフォーム(7)天井仕上げ編

和室改装の続き 次は、断熱材を入れた天井に、杉の羽目板を貼っていく。 ちなみに、工事の順番としては、まずは、足場となる床下地を作るのだが、その次には床を仕上げず、天井を先に仕上げる。 その方が、床を傷つける心配がないので安心して仕事ができるのだ。   そして、天井面に張られた杉の羽目板。 構造材が所々に刺さるように突き出ている。 この部分を張るのは、結構大変。    ... Read More

住んでいない古民家の維持管理について

前回からの流れで、古民家について書こう。 今住んでいない古民家を持っている人は、たくさん居ると思う。 大体がその人の実家であったりして、物置状態になっていたりする。 そんな家は、ちっとも行かずにほったらかしになっているのではないだろうか。 ここでは、そんな現在住んでいない古民家の管理の注意点を挙げてみる。 住んでいない家は傷みやすい 何故かというと、まずは住んでいないということは、当然締めっ... Read More

ラフターズカフェ制作日誌(10)Web内覧会その1

さて、厨房機器も搬入され、2月あたまにお店はオープンすることになる。 さあ、ここでは完成した店内をご案内。 まずは、お店の外観。 ここはビルのテナント、スペースは限られている。そこを生かすべくデザインは慎重に。 オーナーの希望イメージを睨みながら、なるべくシンプルに、そして外から中が見通せる窓と扉の配置にする。 外壁は、モルタルにペンキを塗装。格安でできる工法である。 大きめのfix窓は、割れな... Read More

ラフターズカフェ制作日誌(5)店の顔を作る

着々と造作工事が進む、ラフターズカフェ。 まずは、取り壊してしまったお店の入り口を作る。   外観のデザインは、FIX窓一枚と、開き戸だけのシンプルなもの。 窓ガラスは、大きいので、8mm厚のガラスを入れる。   外壁は、ヒゲの左官ことK山氏によってモルタルが塗られる。 仕上げは、漆喰になるか、何か塗装をするのかは、この時点では未確定だ。   扉は、以前の入り口を... Read More

小さく住む家⑲ついに出来たシダーシェイク!

カーブした外壁やら、張っても張ってもなかなか進まない板張りなど、大変な作業であったが、一歩づつでも進めばいつかは終わる。 夢にまで見たこの日を、我々は迎えた。 そう、外壁がようやく張り終わったのだ。 思えば、私の不用意な思い付きにより始まったシダーシェイク張り、 そして、丸いとかっこいいなぁなどと軽く考えたデザインにより、職人を苦しませ、お施主様にご迷惑をお掛けすることになった。 しかし、その仕上... Read More

小さく住む家⑫内装編

内装工事は、どんどん進む。 断熱材を入れたら、杉板を貼る。狭い面積だが、板を張るのは結構手間暇のかかる仕事だ。 お施主様たっての希望の丸い窓も、綺麗に収まった。   ここは、間仕切り壁なのだが、急遽予定を変更して、漆喰を塗ること。 この壁が白くなることで、部屋の印象が随分と変わる。 さらに、上部には換気用の開口部を、これまた急遽開ける。 ここを開けることにより、室内の空気が循環、... Read More

小さく住む家⑧ 祝 上棟

9月も後半を迎えた大安吉日のこの日。 いよいよ、待ちに待ったスモールハウスの上棟日である。 そして弟子の桝屋の初棟梁の建て前でもある。   前日に降った雨が基礎の中に溜まり、朝から水を汲み出す。 周りもぬかるんで足元は良くないが、曇り空でそう暑くない天気は、建て前にはうってつけだ。   建て前だと、通常はクレーン車の登場だが、クレーンを使うほどの材料はないので、そんなものはい... Read More

小さく住む家④手刻みで作る

木神楽では、手刻みで家づくりをすることが多い。 今取り掛かっているスモールハウスも手刻みだ。     手刻みとは 手刻みとは、大工が構造材の加工をすることである。 そんなの当たり前じゃん、と思われるかもしれないが、今の家づくりでは、工場生産のプレカットが主流だ。 プレカットは工場生産なので、大工は何もする必要はない。当然加工するための作業場は要らない。 しかし、木神楽では、そん... Read More