小さく住む家Web内覧会(2)玄関ホールとサニタリールーム

    では、内部の説明をしよう。 玄関を入ると、そこは、こぢんまりとした玄関ホール。   ちなみに、この家の内装は、杉板と漆喰。木製建具は全て古建具を再利用している。 通常土間になるところは、水に強い杉の赤身板張り。   そして正面のガラス戸を開けると、サニタリールームだ。 shigezo氏が、狭いスペースながらも、トイレ・洗濯・洗面・脱衣スペースを上... Read More

小さく住む家 Web内覧会(1)外観編

まず外観から見ていこう。   南面に深く突き出た軒により、多少大きく見えるが、6.25坪の極小住宅だ。   屋根は、シルバーカラーのガルバリウム波板。安価で施工しやすく、さらに波の部分が通気層になって一石二鳥である。   特徴ある外壁は、杉の赤身板を細かくうろこ状に貼ったシダーシェイク。   板は、3重重ねで雨の侵入を防ぐ。張り方によって色々表情を変... Read More

小さく住む家㉒ ダンディカメラマン来たる

竣工から半年が経った小さく住む家。       庭の緑も綺麗に色づいてきたので、ようやく竣工写真を撮影する。 と言っても、もうすでに住まわれているお家。 お施主様にも、片付けなど色々無理をお願いしなければならない。   梅雨入り前の撮影当日は雲ひとつない天気に恵まれる。   写真を撮るのは、いつもの加納準氏。建築専門のカメラマンだ。 → 加納フ... Read More

伊賀の石場建ての家(4)地盤調査の巻

さて、壁土の準備は整いつつあったが、現場では、もう一つの重要なミッションが進行する。   それは地盤調査。 家を建てる前に、まずそこの地盤がどうだかを調べる。それによって、基礎の設計などが変わってくる。 行うのは、スウェーデン式サウンディング試験。     いつもは、地盤調査会社に頼むのだが、今回は自分達でやる。 試験機は、大工仲間の住匠工房宮崎M崎さんからお借りした... Read More

伊賀の石場建ての家(3)まず土を寝かす

  現場へ持って来た荒壁土にも、もちろん藁スサは入っているのだが、ここからさらにたくさんの藁スサを入れる。 そして水を足してよく混ぜる。 実際に中へ入り、足でよくこねる。     藁スサが片寄らないように気をつけながら混ぜる。 ちょうど現場を訪れたお施主様も飛び入り参加。 遊んでいるわけではないのだが、泥遊びみたいで結構楽しい。     このよ... Read More

伊賀の石場建ての家(2)そこはまるでリゾート

この家の建築準備が始まったのは、昨年、2017年7月のことだ。 場所は、伊賀のとある山間部。 周りを雑木林に取り囲まれ、とても自然豊かな環境である。 我々が行った時には、すでに集落の奥の山が造成され、いつでも建てられるように、平地が出来上がっていた。   10時の休憩場所を作ると、そこはまるでリゾート。     すぐ横には小さな池というか沼があり、そこにはモリアオ... Read More

海が見える山の家リフォーム(8)杉づくしの室内

床に張るのは、厚30mmの杉板。 天井も床も杉づくしである。   今、日本では杉花粉で問題となっているように、戦後に植えられた大量の杉の木が伐採時期を迎えつつある。 そのおかげで、こんな厚みのある杉板もどんどん贅沢に使えるのだ。 厚みがあるので、板自体に断熱や蓄熱性能も期待できる。       杉というものは、非常に柔らかく、そしてその上を裸足で歩いた... Read More

海が見える山の家リフォーム(7)天井仕上げ編

和室改装の続き 次は、断熱材を入れた天井に、杉の羽目板を貼っていく。 ちなみに、工事の順番としては、まずは、足場となる床下地を作るのだが、その次には床を仕上げず、天井を先に仕上げる。 その方が、床を傷つける心配がないので安心して仕事ができるのだ。   そして、天井面に張られた杉の羽目板。 構造材が所々に刺さるように突き出ている。 この部分を張るのは、結構大変。    ... Read More

海が見える山の家リフォーム(6)床断熱編

続いて、床断熱について。   改装部分の床は、厚み30mmの杉板を張るのだが、その下地の隙間に断熱材を入れる。     床に入れるのも、天井に使ったのと同じ、押出法ポリスチレンフォーム。 下地の都合上、ここに入れたのは、厚みは25mm〜20mmだ。       つづく     ... Read More

海が見える山の家リフォーム(5)天井断熱材を入れるの巻

さて、海の見える家は、いよいよメインの改装場所、和室周りの造作に入る。 二間あった和室の部分を、構造は残しつつ、ガラッと間取りを変えてしまうのだ。     まずは、天井部分を施工する。       ここは、屋根の勾配を生かした吹き抜け天井になる。 屋根面に沿って天井下地を作り、そこに断熱材を入れていく。 吹き抜けになるので、とっても天井が高くなり... Read More

住んでいない古民家の維持管理について

前回からの流れで、古民家について書こう。 今住んでいない古民家を持っている人は、たくさん居ると思う。 大体がその人の実家であったりして、物置状態になっていたりする。 そんな家は、ちっとも行かずにほったらかしになっているのではないだろうか。 ここでは、そんな現在住んでいない古民家の管理の注意点を挙げてみる。 住んでいない家は傷みやすい 何故かというと、まずは住んでいないということは、当然締めっ... Read More

古民家を購入するに当たって

今リフォームしている海の見える家は、お客様が中古住宅で購入されたものだ。 購入前には、私が天井裏と床下を確認して、雨漏りや老朽化、シロアリなどをチェックした上で、お客様にご購入いただいた。この家は、前の住まい手が手を入れてくれてあったので、痛みも少なく、水周りもしっかり直してあった。 一般に中古住宅、特に古民家は、お得に購入できることが多い。しかし下水が繋がってなかったりなど、そのまま住め... Read More

海が見える山の家リフォーム(4)和室を解体する

さて、ここでは昨年末から始まった『海の見える家リフォーム』の概要を説明しよう。 場所は、津市のとある山間部。 タイトルの通り、南斜面のこの集落からは、遠くに市街と海が一望できる、眺めの良いところだ。   この御宅は、築40年余りの、古民家と呼ぶには比較的新しい、土壁・瓦屋根の家。 以前に大規模リフォームされており、程度の良い住宅である。     それを、今回新しくご... Read More