海が見える山の家リフォーム(5)天井断熱材を入れるの巻

さて、海の見える家は、いよいよメインの改装場所、和室周りの造作に入る。 二間あった和室の部分を、構造は残しつつ、ガラッと間取りを変えてしまうのだ。     まずは、天井部分を施工する。       ここは、屋根の勾配を生かした吹き抜け天井になる。 屋根面に沿って天井下地を作り、そこに断熱材を入れていく。 吹き抜けになるので、とっても天井が高くなり... Read More

住んでいない古民家の維持管理について

前回からの流れで、古民家について書こう。 今住んでいない古民家を持っている人は、たくさん居ると思う。 大体がその人の実家であったりして、物置状態になっていたりする。 そんな家は、ちっとも行かずにほったらかしになっているのではないだろうか。 ここでは、そんな現在住んでいない古民家の管理の注意点を挙げてみる。 住んでいない家は傷みやすい 何故かというと、まずは住んでいないということは、当然締めっ... Read More

古民家を購入するに当たって

今リフォームしている海の見える家は、お客様が中古住宅で購入されたものだ。 購入前には、私が天井裏と床下を確認して、雨漏りや老朽化、シロアリなどをチェックした上で、お客様にご購入いただいた。この家は、前の住まい手が手を入れてくれてあったので、痛みも少なく、水周りもしっかり直してあった。 一般に中古住宅、特に古民家は、お得に購入できることが多い。しかし下水が繋がってなかったりなど、そのまま住め... Read More

ラフターズカフェ制作日誌(12)Web内覧会その3

トイレ内の手洗いに、古いミシンの脚を使用。 木のカウンターに、洗面ボウルを載せ、ミシン台を取り付ける。 足踏み式のギミックがまだ生きていて、踏むと横の輪っかが勢いよく廻り、ちょっと楽しい。   これは、使うことは無さそうだが、営業申請上必要な手洗い。 IKEAの木製サラダボウルに穴を開けて制作。     こちらは厨房。 換気扇は、以前のものをそのまま利用。その他の... Read More

ラフターズカフェ制作日誌(11)Web内覧会その2 

店内は、漆喰塗りの壁、羽目板など無垢材をメインのところに使用して、ナチュラル感を出した。 っていうか、ナチュラルも何も、いつもの仕様である。 他のところも全て無垢材で仕上げるのが理想だが、使いやすさ(掃除のしやすさ)、メンテナンス性、コストなどを勘案し、無垢材と取り混ぜて、クロスやクッションフロアーを使っている。     オーナー様と何度も打ち合わせし、悩みに悩んで寸法を決め... Read More

ラフターズカフェ制作日誌(10)Web内覧会その1

さて、厨房機器も搬入され、2月あたまにお店はオープンすることになる。 さあ、ここでは完成した店内をご案内。 まずは、お店の外観。 ここはビルのテナント、スペースは限られている。そこを生かすべくデザインは慎重に。 オーナーの希望イメージを睨みながら、なるべくシンプルに、そして外から中が見通せる窓と扉の配置にする。 外壁は、モルタルにペンキを塗装。格安でできる工法である。 大きめのfix窓は、割れな... Read More

ラフターズカフェ制作日誌(9)オーナーDIY編

ここの現場でも、オーナーご兄弟には頑張ってセルフビルドをやっていただいた。 全面的にお任せした塗装を始め、解体から設備・左官工事など、ほぼずっと一緒になって工事を進めた。   解体も予想以上に大変だったと思う。お二人が手に負えないところは、我々が担当した。   解体材や廃材の一時仮置場と化した、オーナー様ご自宅車庫。     手先が器用なお二人は、漆喰塗... Read More

海が見える山の家リフォーム(2)チムニー設置完了

チムニー設置の続き     大工が作った四角いチムニーの周りに、ガルバリウム板金が貼られ、その上に煙突が取り付けられた。       簡単に書いているが、このチムニーと瓦の雨仕舞いは難しい。 板金を2重に入れ、万が一の雨漏りにも備えて作ってあるが、古くなって瓦がズレてきた時などは注意が必要である。       ... Read More

ラフターズカフェ製作日誌(7)お正月に漆喰を塗るのだ

内壁下地が出来上がった年末、ヒゲの左官K山氏がやってきた。 皆が休んでいる年末年始、正月休みもせずに左官工事に入るのだ。 そう、彼は現場を円滑に進める為なら、正月だろうと例え夜中になろうとも、家に帰らず仕事をする。 決して威張らず欲張らず、予算が足りなければ僕の分を使ってくれと差し出し、西に困った人があれば助けに行き、東に病気の人があれば行って励ます、そんな宮沢賢治のような左官職人である。 今回... Read More

海が見える山の家リフォーム(1)チムニーを取り付けろ

  家を持つものなら一度は憧れる薪ストーブ。 うちへ来られるお客様も高い確率で、薪ストーブの設置を望まれる。   しかし、決して誰もが取り付けられる訳ではない。 何しろ薪ストーブは、燃料の薪がたくさん要るのだ。 いいストーブは二次燃焼が主流で、たいへん燃費が良いらしいのだが、それでもひと冬越すには、大量の薪を用意せねばなるまい。 それが出来る見込みがあって、初めて薪ストーブオー... Read More

ラフターズカフェ制作日誌(6)収納できるベンチが欲しい

  当初から要望のあった、収納付きのベンチ。 作るのに時間も予算も掛かるので、一旦保留になるも、オーナーの最初のイメージ通り、制作することになる。 取り付けるのは、客席側の壁面。まずは背もたれにもなる腰板を張る。 そしてそこにベンチを作るのだが、問題は収納だ。   どう作れば使い易いか、そして何より後々の故障が起きづらいか、を考えながら、形にしていく。   ベン... Read More

ラフターズカフェ制作日誌(5)店の顔を作る

着々と造作工事が進む、ラフターズカフェ。 まずは、取り壊してしまったお店の入り口を作る。   外観のデザインは、FIX窓一枚と、開き戸だけのシンプルなもの。 窓ガラスは、大きいので、8mm厚のガラスを入れる。   外壁は、ヒゲの左官ことK山氏によってモルタルが塗られる。 仕上げは、漆喰になるか、何か塗装をするのかは、この時点では未確定だ。   扉は、以前の入り口を... Read More

小さく住む家㉑大地を壁に 実地編

美杉から現場に戻った我々は、早速壁を塗る準備に取り掛かる。   今回塗る壁は、こちら、スモールハウスの正面壁。 数日前に、下地モルタルを施工済みだ。   現場で待機していた弟子の桝屋、スノーボーダー坂下と合流し、K山左官を含めた4人で壁塗りの準備を始める。 まずは、朔で拾ってきた陶器のカケラを、ハンマーでさらに細かく砕く。   それらを土に混ぜ込み、一緒に壁に塗り... Read More

ラフターズカフェ製作日誌(4)笑顔が集うお店に

解体が終わって、いよいよ内装工事。 ここでの大工工事は、スノーボーダー坂下と、大工5年目桝屋のコンビを中心に進める。 今回の工事では、オーナーとともに器具付けや水道工事も自分達でやってしまうことにした。 ホームセンターで材料は揃うので、それを買って取り付ける。 車で1分程度のところにコメリがあるので、なんとも便利な現場である。   さて、このお店の名前、ラフターズカフェについて、説明... Read More

ラフターズカフェ製作日誌(3)解体始まる

  12月あたま、あらかた改装計画ができたところで、いよいよ解体工事に突入する。 もちろんオーナーも参加しての解体だ。 もったいないから、使えるものは取っておこうということで、利用出来そうなものは、壊さずに取っておく。 畳の座敷席は必要ないので取り壊し、垂れ壁・カウンターも解体廃棄、壁に取り付いていた棚などは使えそうなので、壊さないよう取り外し。   そして、そう広くない店... Read More