台風での強風被害

とんでもなく暑かった今年の夏、気がついたら朝晩はぐっと冷え込み、日中も過ごしやすい季節となった。 皆さんもご存知の通り、この夏は西日本豪雨に始まり、台風21号、そして北海道の地震と災害が多かった。被災地の皆様には、心より...

伊賀の石場建ての家(6)環境負荷の低い石場建ての家

  さて、伊賀の石場建ての家は、その名の通り石場建てだ。その石をどう据えるか、柱との取り合いはどうするのか等々、Shigezo氏は何枚も図面を描き、その度ごとに我々職人と打ち合わせて、連日頭を悩ませ続け、そしてとうとう仕様が決まって、本工事に入る運びとなる。 Shigezo氏のWebサイトはこちら→シンプルな杉の家     石場建てにする理由   さて、これ... Read More

工房紹介 今年もリスがやって来る、の巻

  ここは、木神楽の工房の土場。その南側の斜面には、大きな1本のクルミの木がある。     (この記事は、2017年6月2日の記事を書き直しました。)   毎年、秋にはたくさんの実をつけるのだが、それを狙っていつからか、リスが姿を表すようになった。     クルミを咥えて、駆けてゆくリス氏。その愛くるしい姿を何とか捉えようと、カメラを持... Read More

小さく住む家Web内覧会(4)番外編

この家はとても小さい。小さいながらも手を抜かず、普通にしっかりと断熱してあるので、冷暖房はよく効くはずだ。 何より、冬は南面の大きな開口部から日差しがバッチリ入るので、昼間は無暖房でいけるだろう。 夏は、とにかく風通し重視だ。 リビングから洗面・玄関スペースに風が抜けやすいよう、室内高所にも開閉式の通気窓を取り付けた。 照明について。 一つとして高価なものはない。うちの在庫のアンティー... Read More

小さく住む家Web内覧会(3)リビングと就寝スペース

内覧会続編、リビングから。   ウッドデッキに面したダイニング・リビングスペース。 ここは5畳大の広さ。天井が高くなった部分にはロフトが乗る。 いつも使う可動式の棚。     キッチンは、考えに考えた末の、超シンプルなカタチ。 いかにコストを掛けず、しかし使い勝手よく、カッコよく作れるか。 実際は、結構コストが掛かった。 物が片付くよう棚も配置。見せる収納が基本... Read More

小さく住む家Web内覧会(2)玄関ホールとサニタリールーム

    では、内部の説明をしよう。 玄関を入ると、そこは、こぢんまりとした玄関ホール。   ちなみに、この家の内装は、杉板と漆喰。木製建具は全て古建具を再利用している。 通常土間になるところは、水に強い杉の赤身板張り。   そして正面のガラス戸を開けると、サニタリールームだ。 shigezo氏が、狭いスペースながらも、トイレ・洗濯・洗面・脱衣スペースを上... Read More

小さく住む家 Web内覧会(1)外観編

まず外観から見ていこう。   南面に深く突き出た軒により、多少大きく見えるが、6.25坪の極小住宅だ。   屋根は、シルバーカラーのガルバリウム波板。安価で施工しやすく、さらに波の部分が通気層になって一石二鳥である。   特徴ある外壁は、杉の赤身板を細かくうろこ状に貼ったシダーシェイク。   板は、3重重ねで雨の侵入を防ぐ。張り方によって色々表情を変... Read More

小さく住む家㉒ ダンディカメラマン来たる

竣工から半年が経った小さく住む家。       庭の緑も綺麗に色づいてきたので、ようやく竣工写真を撮影する。 と言っても、もうすでに住まわれているお家。 お施主様にも、片付けなど色々無理をお願いしなければならない。   梅雨入り前の撮影当日は雲ひとつない天気に恵まれる。   写真を撮るのは、いつもの加納準氏。建築専門のカメラマンだ。 → 加納フ... Read More

伊賀の石場建ての家(3)まず土を寝かす

  現場へ持って来た荒壁土にも、もちろん藁スサは入っているのだが、ここからさらにたくさんの藁スサを入れる。 そして水を足してよく混ぜる。 実際に中へ入り、足でよくこねる。     藁スサが片寄らないように気をつけながら混ぜる。 ちょうど現場を訪れたお施主様も飛び入り参加。 遊んでいるわけではないのだが、泥遊びみたいで結構楽しい。     このよ... Read More

伊賀の石場建ての家(2)そこはまるでリゾート

この家の建築準備が始まったのは、昨年、2017年7月のことだ。 場所は、伊賀のとある山間部。 周りを雑木林に取り囲まれ、とても自然豊かな環境である。 我々が行った時には、すでに集落の奥の山が造成され、いつでも建てられるように、平地が出来上がっていた。   10時の休憩場所を作ると、そこはまるでリゾート。     すぐ横には小さな池というか沼があり、そこにはモリアオ... Read More

海が見える山の家リフォーム(8)杉づくしの室内

床に張るのは、厚30mmの杉板。 天井も床も杉づくしである。   今、日本では杉花粉で問題となっているように、戦後に植えられた大量の杉の木が伐採時期を迎えつつある。 そのおかげで、こんな厚みのある杉板もどんどん贅沢に使えるのだ。 厚みがあるので、板自体に断熱や蓄熱性能も期待できる。       杉というものは、非常に柔らかく、そしてその上を裸足で歩いた... Read More

海が見える山の家リフォーム(7)天井仕上げ編

和室改装の続き 次は、断熱材を入れた天井に、杉の羽目板を貼っていく。 ちなみに、工事の順番としては、まずは、足場となる床下地を作るのだが、その次には床を仕上げず、天井を先に仕上げる。 その方が、床を傷つける心配がないので安心して仕事ができるのだ。   そして、天井面に張られた杉の羽目板。 構造材が所々に刺さるように突き出ている。 この部分を張るのは、結構大変。    ... Read More

海が見える山の家リフォーム(6)床断熱編

続いて、床断熱について。   改装部分の床は、厚み30mmの杉板を張るのだが、その下地の隙間に断熱材を入れる。     床に入れるのも、天井に使ったのと同じ、押出法ポリスチレンフォーム。 下地の都合上、ここに入れたのは、厚みは25mm〜20mmだ。       つづく     ... Read More