鳥羽の家 内覧会2日目

鳥羽の家内覧会2日目の様子。     この日は、朝から曇空で、涼しい風が吹いている。 昨夜は、会場でそのまま宴会へと突入したので、皆、寝不足&二日酔い気味だ。   昨夜、早めにダウンした自分ともりずむ理事長の顔や服に、落書きがしてあった事は、酔った席の事なので、不問としよう。 しかし、Gパンに尻の穴を描くのだけは止めていただきたい。下品な落書きはNGだ。 &n... Read More

松阪の土壁の家⑨ 漆塗りの床

いつまで経っても終わらない松阪の土壁の家のはなし ここの現場はこだわりの固まり。自分もとことん考えて設計したし、職人もとことんやったと思う。 しかし、やり過ぎて、採算が取れているのかどうかは分からない。 そんなやり過ぎてしまった、こだわりポイントを少しづつ紹介しよう。 トイレの床に漆を塗りたい 実は10年以上前の現場で、トイレの床に漆を塗ったことがあった。 → 半田の家 それを見た施主さんが、うち... Read More

松阪の土壁の家⑧ 外壁編

過去工事シリーズ、松阪編を久しぶりに書こう。 前回は、荒壁付けまで来たので、そこからの造作工事について書く。 さて、土壁が乾いてきたところで、造作が始まる。 まずは外壁周りからだが、外壁を張る前に、大直しと言って、荒壁の上に土を塗る。 これによって、土壁の強度が増すのだ。 杉の赤身板を張る さて外壁は、杉の赤身板を縦張りにした。 張り方にもこだわったが、それは写真を見て感じてもらいたい。 名付け... Read More

四日市の町家再生⑥ 不揃いな天然素材

雨の日の今日も、四日市の現場は休む事なく進む。   橋本君が、内部の床を張り始めている。杉のフローリングは、30mm厚だ。 天然素材というものは、元来色は揃っているものはない。 特に杉は、白太と赤味の色の差が激しい。色に非常に拘るお施主さんだが、そこはこれで何とか納得して頂くしかない。 混雑する室内。 大工三人に、電気屋2人、あと打合せに、自分と左官屋に水道屋さん、お施主さんもみえて... Read More

静岡遠征日記② 富士で土壁を塗る

さて、この北山さんの現場でも活躍するのが、流浪の民ならぬ、流浪の左官、小山氏だ。   髭のクマさん小山さんと、ハンチング帽がトレードマークの北さん。     ここでも当然ながら、荒壁は、1年以上藁を漉き込み寝かしてある。もちろん編み上がったえつり竹も自分達で切ってきたものだ。     今回は、公開イベントなので、参加者が続々と集まってくる。 ... Read More

静岡遠征日記① 富士で見た屋根瓦

それは先週土曜のこと。 静岡で、土壁付けワークショップがあるというので、参加してきた。 主催者は、北さんこと大工の北山さん。 松阪の土壁の家で、わざわざ静岡からやってきてくれた大工さんの現場だ。→ 松阪の土壁の家⑦荒壁ワークショップの巻 わざわざなんで遠い静岡まで行くの? それは、もちろんうちの現場に来てくれたらから、そのお返しなのだ。ここにはお金のやり取りは発生しない。手伝ってくれたら手伝って返... Read More

松阪の土壁の家 Part6 えつりを掻く

そして、えつり掻きが始まった。えつりとは竹小舞のことである。 古い日本家屋で、崩れた壁の中から露出していたりする、アレだ。 竹は、外に置いておくと、直ぐに虫に食われたりしてボロボロになるが、乾燥した土の中に入って外気と遮断されていると、100年でも200年でも持つ。   さあ、ここからは、ささっと説明してしていく。 これは準備した材料。小山さんが前年の秋、新月前後に切り出した真竹。 ち... Read More

松阪の家 土壁下地について

《松阪の土壁の家 Part5》 これは2016年5月頃のお話。 いつまでも去年の話を書いてる訳にいかないのだが、書くことがたくさんありすぎて、中々進まない。 さてさて、建前が終わり、いよいよ土壁付けに入る松阪の家。ここで使用する竹は、全て地元の山から切り出したものだ。 土は、この前年から現場でプールを作り、藁をたくさん掘り込んで、寝かしてあったもの。何もかも大変手間が掛かっているのだ。 そしていよ... Read More