小さく住む家③ 地盤の良い土地

ここのお施主さんとの出会いは、一年以上前、去年の夏前にさかのぼる。

 

 

 

きっかけは、知人からの紹介だ。

すごく小さい家を建てたい人がいるので、相談に乗ってもらえないか、という話であった。

一人で暮らすのに、大きな家は要らない。持ち物も荷物も必要最低限しか持たない。そのような考えに、我々も大いに共感し、スモールハウス好きな私やS設計士は、是非ともお力になると約束し、少しずつプランを練って来たのである。

 

 

土地は、お客さんが早々に見つけられた、郊外の静かな団地である。道を挟んだ向かいには林、団地の周りは田んぼに囲まれ、のんびりと住み易そうなところだ。

ここは、地盤調査をしたところ、非常に硬い地盤であることが分かった。小高い山を削って造成されたものと思われる。

地盤が固いということは、地震の時の揺れが少ないということなので、家を建てるには適している。

さらには近くに大きな川もないし、山もない。海抜も高い。地震や災害には非常に安心な土地なのだ。

 

 

そしてこの夏、行われた地鎮祭。

さあ、いよいよスモールな家づくりが始まるのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大工歴30年、小さな工務店社長が綴る独断と偏見のBlog。 《木神楽》青山高原の麓に工房を構え、木と土の家・古民家再生・タイニーハウスなどを主に手掛ける。お役に立てることがあれば、何でもご相談を。