ラフターズカフェ制作日誌(12)Web内覧会その3

トイレ内の手洗いに、古いミシンの脚を使用。 木のカウンターに、洗面ボウルを載せ、ミシン台を取り付ける。 足踏み式のギミックがまだ生きていて、踏むと横の輪っかが勢いよく廻り、ちょっと楽しい。   これは、使うことは無さそうだが、営業申請上必要な手洗い。 IKEAの木製サラダボウルに穴を開けて制作。     こちらは厨房。 換気扇は、以前のものをそのまま利用。その他の... Read More

ラフターズカフェ制作日誌(8)IKEA探訪

1月のとある寒い日。 オーナーがお店の家具をIKEAに買いに行くというので、IKEAがどういうところか興味のあった我々は、同行することにした。 スノーボーダー坂下の軽バンを片付け、オーナー(兄)と私が乗り込み、3人で出発だ。     やって来たIKEAは、愛知県長久手市。 結構遠い。ちょっと行こうかという距離ではない。   我々がやって来たのは、平日・しかも雪が舞い... Read More

ラフターズカフェ製作日誌(7)お正月に漆喰を塗るのだ

内壁下地が出来上がった年末、ヒゲの左官K山氏がやってきた。 皆が休んでいる年末年始、正月休みもせずに左官工事に入るのだ。 そう、彼は現場を円滑に進める為なら、正月だろうと例え夜中になろうとも、家に帰らず仕事をする。 決して威張らず欲張らず、予算が足りなければ僕の分を使ってくれと差し出し、西に困った人があれば助けに行き、東に病気の人があれば行って励ます、そんな宮沢賢治のような左官職人である。 今回... Read More

海が見える山の家リフォーム(1)チムニーを取り付けろ

  家を持つものなら一度は憧れる薪ストーブ。 うちへ来られるお客様も高い確率で、薪ストーブの設置を望まれる。   しかし、決して誰もが取り付けられる訳ではない。 何しろ薪ストーブは、燃料の薪がたくさん要るのだ。 いいストーブは二次燃焼が主流で、たいへん燃費が良いらしいのだが、それでもひと冬越すには、大量の薪を用意せねばなるまい。 それが出来る見込みがあって、初めて薪ストーブオー... Read More

小さく住む家㉑大地を壁に 実地編

美杉から現場に戻った我々は、早速壁を塗る準備に取り掛かる。   今回塗る壁は、こちら、スモールハウスの正面壁。 数日前に、下地モルタルを施工済みだ。   現場で待機していた弟子の桝屋、スノーボーダー坂下と合流し、K山左官を含めた4人で壁塗りの準備を始める。 まずは、朔で拾ってきた陶器のカケラを、ハンマーでさらに細かく砕く。   それらを土に混ぜ込み、一緒に壁に塗り... Read More

小さく住む家⑳大地を壁に 美杉編

晩秋のとある日、我々は、紅葉色付く山を見ながら車を走らせていた。 向かったのは、津市美杉町の山の中にある一軒家。 色付く紅葉が大変美しい。 そして、この見覚えのある丸い池と、遠くに佇むヤギ。 そう、ここは以前、木神楽で施工させていただいた日本料理店『朔』だ。   施工したと言っても、ここのセンスあふれる庭や店の造作は、ほとんどオーナー夫妻のセルフビルドによるものだ。   &n... Read More

町家スタジオ侶居 始動する

四日市の町家再生現場改め、町家スタジオ侶居。 その町家スタジオ侶居から、新たなお知らせが届いた。 待ちに待った、スタジオ侶居のウェブサイトが公開されたというものだ。   www.studiorokyo.com   シンプルでセンス良くまとまった、そして大切にしていることが伝わってくるサイトだ。 さらに、来年2月には、オープニング企画が開かれるということである。 スタジオ侶... Read More

すまい給付金について

すまい給付金というものをご存知だろうか。 新築、もしくは中古住宅を取得した場合、給付金が受けられるというものだ。     実はこれは、消費税アップ時の救済措置として、平成26年に始まり、平成33年まで続く制度だ。 新築はもちろん、中古住宅の取得も対象となる。 もう建ててしまってからでも、1年3ヶ月以内なら、申請可能だ。 ただし、給付を受ける為には、いろいろ条件があるので、それ... Read More

小さく住む家⑱漆喰を塗るぞ 上塗り編

前回の下塗りから数日置いて、この日は仕上げの漆喰塗りを行う。     この日は、前回のメンバーから大工二人が抜けたが、見学のS設計士が増えて総勢7人で、漆喰塗りにトライ。 漆喰は、K山左官が前日に練って作り置きしておいたものだ。   漆喰をコテで塗るのは、ヌルヌルして塗りやすく、気持ち良い。 と言っても左官屋さんの様に平滑には塗れないので、ここでは塗りつけてコテ跡を... Read More

小さく住む家⑩玄関扉が付く

外回りのサッシが付き、そしてようやく玄関扉の番だ。 そう、お施主さんに以前磨いてもらったあの古建具である。   サイズを少し直し、ガラスはペアガラスに入れ替え。   真鍮メッキのドアノブを取り付ければ、まるでアンティークの扉のようだ。     さあ、戸締りができるようになったので、中の造作工事を進めよう。       ... Read More

小さく住む家⑧ 祝 上棟

9月も後半を迎えた大安吉日のこの日。 いよいよ、待ちに待ったスモールハウスの上棟日である。 そして弟子の桝屋の初棟梁の建て前でもある。   前日に降った雨が基礎の中に溜まり、朝から水を汲み出す。 周りもぬかるんで足元は良くないが、曇り空でそう暑くない天気は、建て前にはうってつけだ。   建て前だと、通常はクレーン車の登場だが、クレーンを使うほどの材料はないので、そんなものはい... Read More

小さく住む家⑦ 古建具を使う

この家でも、古建具を使う。   数少ない室内の建具はもちろん、玄関の扉もリユース品だ。 ちなみに玄関の扉は、某所で捨てられそうになってたのを戴いてきたもの。 この家では、開き勝手が逆なので、取手や金具は付け替えて使う。 さらには、外側はべったりとペンキが塗ってあったので、それも削り取ってしまおう。     ここでもお施主さんの登場だ。 この日は、有給を取ってもらっ... Read More

小さく住む家⑥ シダーシェイクの準備に掛かる

さて、外壁のシダーシェイクに使うのは、比較的安価に手に入る2m長さの杉板、もちろん赤身である。 それを短く切り、並べてみた。 うん、なかなかいいのではないだろうか。 板の幅が同じではつまらないので、割って、わざとランダムにしてある。 ではこれでいこう、ということで早速準備に掛かる。   まずは、板を削る。 板を削らず張ってもいいのだが、この家では、杉の赤身を綺麗に出したいのと、無塗装... Read More

小さく住む家⑤ 杉で仕上げる家

小さく住む家は、内も外も杉板を張る。   内部は天井から壁、床まで杉板張りにする予定だ。 杉の木はは柔らかく、手の触れるとこに使う素材としては、大変優れている。 何より、木の持つ吸放湿性により、室内の湿度を調整してくれる。 鳥羽の土壁の家 ユーティリティー     そして外部。   外部に張る杉板は、塗装してもいいが、この家では無塗装の予定。 芯材である赤... Read More

小さく住む家④手刻みで作る

木神楽では、手刻みで家づくりをすることが多い。 今取り掛かっているスモールハウスも手刻みだ。     手刻みとは 手刻みとは、大工が構造材の加工をすることである。 そんなの当たり前じゃん、と思われるかもしれないが、今の家づくりでは、工場生産のプレカットが主流だ。 プレカットは工場生産なので、大工は何もする必要はない。当然加工するための作業場は要らない。 しかし、木神楽では、そん... Read More