小さく住む家⑨ 工事は進む

建前が済んだ現場は、急ピッチで工事が進む。

ここでは、工事の工程を淡々と説明していこう。

まずは屋根の板金を張る。張るのはガルバリウムの波トタン。波トタンを使う理由は、何と言ってもコストダウン。さらに波の部分が通気層になり空気が通るので、ちょうど良い。

そして、建前時に出来なかった玄関庇を作る。
ここで使った丸太は、数年前に天川村の銘木屋さんで分けていただいたもの。

これは錆丸太といって、わざとカビさせて風情を出してあるもの。さらにこの微妙な曲がり方が何ともいい味を出しているではないか。


ちなみに、雨樋は付けない。

屋根の水は、全て敷地内の土地へ吸い込ませる予定。水ハケとか色々検討課題はあるが、雨水はなるべくその土地へ吸わせるのが良い。

そして、外部にサッシが入り、防水シートを貼る。


出来ることなら、全て木で作りたいところだが、アルミサッシは非常にコストパフォーマンス・各種性能とも優れた製品で、ここではその恩恵に預かることにする。

つづく

 

大工歴30年、小さな工務店社長が綴る独断と偏見のBlog。 《木神楽》青山高原の麓に工房を構え、木と土の家・古民家再生・タイニーハウスなどを主に手掛ける。お役に立てることがあれば、何でもご相談を。