鳥羽の土壁の家⑫杉の木で作る照明

さて、鳥羽の家は、木神楽の職人と施主のコラボによって完成された。(正確にはまだ未完。後は施主が住みながら少しづつ作る)

 

 

それに色を添えてくれたのが、NPOもりずむだ。
この家は、99%、もりずむの杉の木を使っている。
が、材料供給だけでは飽き足らず、そこに居る職人達で、家具まで作ってしまった。

 

これは食器棚。他に下駄箱も、もりずむ製作。

 

 
そしてもうひとつ特筆すべきなのは、照明である。
来場してくれた方々は気が付いたであろう、所々に付いてる奇妙な形の電気。


これらも、もりずむ製作だ。

 

 

作ったのは、もりずむ木工担当の水町氏。

じっと目を閉じ瞑想中の水町氏

 

 

 

 

内覧会二日間とも、手伝ってくれた彼。1日目終了後の宴会では、夜中の3時まで呑んでいたという酒豪だ。
そんな彼が、施主に提案したのが、杉の木で作った、オリジナルな照明だった。

実はこれらのデザインは、施主家族のフリーハンドのスケッチを元に、加工された。

自分ならそんなの無理と断るところだが、それを文句も言わずにコツコツと作り上げてしまう彼なのだ。

 

 

ではここに、彼の作った照明ダイジェストを載せよう。

自然の木のうろを利用した照明。水町デザイン
カボチャ?施主スケッチを元に製作
蜂の巣みたいなのがいいとの要望を受け、製作
女性の体の曲線美を表しているらしい
これが一番作るのが簡単だとか。
施主さん長男デザイン。上の穴からも光が出る
杉の木目がいい感じ。

これらの照明は、これから本格的に商品化していくとのこと。
今後のもりずむの木工部門から目が離せない。

 

撮影 加納準

大工歴30年、小さな工務店社長が綴る独断と偏見のBlog。 《木神楽》青山高原の麓に工房を構え、木と土の家・古民家再生・タイニーハウスなどを主に手掛ける。お役に立てることがあれば、何でもご相談を。