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鳥羽の土壁の家

もりずむの木で建てる家

《鳥羽の土壁の家 part3》

さて、鳥羽の土壁の家作りの特長をここにあげる。

  1. もりずむの木を使って建てる
  2. セミセルフビルドで完成させる
  3. 自然素材で作る
  4. 土壁を付ける
  5. 古建具をリサイズして使う
  6. 手刻みで作る

1番から順に説明。

 

1、お施主さんは、林業関係のお仕事をされていて、山のことには詳しい。そこで、美杉町の林業家、三浦さんと知り合い、そこの木を絶対使って家を建てる、と決めたそうだ。

三浦さんの木はもりずむで買える。

もりずむとは、正しくは、NPO法人もりずむである。代表の藤崎さんが、さきほど出てきた三浦さんという林業家さんと設立した。

健全な林業と製材の両立を目指して、特に新月伐採と葉枯らし乾燥に特化した杉材を供給している。

林業家と直接繋がっているので、山に生えてる木から選んだり、さらにはきこり体験なども行っており、好評だ。

美杉町の倉庫で天然乾燥された材料は、ツヤが良く、割れも少ない。加工もし易いのが特徴だ。


もりずむの倉庫。自然乾燥中の杉材が山と積まれている。

 

2、そして次にセミセルフビルド。施主さんの気持ちとしては、無理な借金をせずに家を建てたい、今の世の中の当たり前である家を買う、という風潮に流されず、素人の自分達でもやれば出来る、というところを見せたい、といったところか。

詳しくは、施主さんブログ「自然と共に」を参照されたし。

 

3、施主さんブログにもあるように、もともと自然大好きな家族であるから、当然、自然素材の家となるだろう。木神楽で建ててるのもほとんどそういう家であるし。

ただし、無理はしていない。ユニットバスも入れたし、断熱材にスタイロフォームを使ったり、ストーブやキッチン周りは、防火のための建材も使っている。

 

4以降は明日。

 

 

鳥羽の家を設計する

さて、鳥羽の土壁の家を設計するべく、現地にて打合せに行く。これもう2年くらい前の話し。

土地は、小高い丘の上。

平らで広々とし日当たり良好、後の調査で地盤も強固だということも分かった、中々良い場所だ。

またこれも後で判明するのだが、非常に風の良く当たる場所。(作業中も板とかの材料が吹き飛ばされるくらい)

これについては、台風とかの雨が良く当たる反面、良く乾燥するだろうから、家も長持ちするだろうと思う。

さてとにかくここの設計は、良く考えてこだわった。お客様とも何度も打合せし、何度も図面を引いた。あまりに色々詰め込み過ぎて、家が大きくなってしまったので、理想形より最終的には少し小さくした。

設計後半、色々悩みすぎたのと、他の現場との掛け持ちなどで、あまりに時間が掛かり過ぎ、お客様を随分待たせる事になったことは、結果として反省しております。

設計〜そして見積りの流れをいかに迅速に進めることが出来るか、ずっと考えている課題だ。

 

メインとなるリビング周りを少しだけ公開。

東南面は、ロフトまで広く開口を取り、冬は朝から夕方まで陽が当たる。その面だけ軒の出も深くした。

土間は、玄関からリビングまで続き、そこに薪ストーブを設置。

土間から、キッチン〜リビングへと少しづつの段差で流れるような動線を作り、一体感を出す。更に二階へ上がる途中にも中二階的な高さの踊り場を作り、そこにも居場所を作る、てな感じ。

構造に関しては、伝統的な木組みで行う。壁は竹小舞に土壁を付け、それを耐力壁とする。そして殆どの部材が表し(隠れずに見えてくる)。各部の納まりについては、メンテナンスを考慮して、あまり冒険はしないようにした。

もちろん材料は三重の木。そして今回はNPOもりずむの木を使うのだ。

つづく。。

鳥羽で建てている土壁の家

実はもうほぼ完成している、鳥羽の土壁の家。

 
棟上げの時、お施主様と一緒に棟木を納める建前直後の様子。

 

 

このblogで取り上げるのは初めてだが、去年の夏前には上棟している現場だ。
場所は鳥羽市。河口をほんの少し遡った、小高い丘の上にその場所はある。

お施主様との出会いは数年前、NPOもりずむさんからのご紹介だったと記憶している。

ちょうどその時施工していた美杉の朔の現場に訪ねてみえて、自分で家を作りたい、でも構造とか出来ないところも有るので、そういうところだけ依頼できるか、確か、そういうお話だったと思う。

そしてうちの他の現場や工房に何度か来ていただき、うちで施工させてもらうことになったのだ。

ということで、施主様の言葉を借りると、セミセルフビルドな家作りが、こうして始まった。

つづく(ホントに続くのかは分からない)