• Mobile 090-3385-2706
  • wood@mokkagura.com

タグアーカイブ スモールハウス

スモールな珈琲店を作れ(4)壁と繋がった屋根

注)この現場は、2015年秋に竣工済

 

ちょっと前に書いていた、スモールな珈琲店作りの続き。

 

 

屋根と繋がる壁

 

この現場では、ちょっと趣向を変えて、片流れ屋根と片面の壁が繋がっているデザインにした。
屋根材は、当初貼る予定だった波トタンを急遽変更し、アスファルトシングル葺きにする。

 

 

このアスファルトシングルは、カッターでも切ることが出来て、素人さんでも貼れる素材。
よくDIYでの定番屋根葺き材といえるだろう。
難点は、一枚一枚が小さいので、貼るのに時間が掛かるということ。

 

このスモール店舗も、壁からずっと屋根まで貼っていくのに、思った以上に時間が掛かる。

ちょっと面倒な貼り方をしたので、大変だったが、仕上がりには満足。
細かい部材をたくさん貼って作る壁は、コストは掛かるが、存在感が出て良い。

 

 

外壁は桧の板貼り

 

その他の壁面は、板張り。ちょうどその時、在庫で持っていた桧の板を貼ることにする。
塗装は、施主さん施工。3回ほど重ね塗りしてもらう。

軒の天井も同じ板で貼る。
これも、非常に幅の狭い板なので、貼るのに時間が掛かる。

この外壁は、前田と、応援の丹羽くんがほとんど貼った。
二人とも競い合うように丁寧な仕事をするので、なんとも綺麗な仕上がりである。

 

そしてメインの入口戸は、施主さんに塗ってもらった、中古の扉。
扉の取っ手はないので、施主さんに流木を探してきてもらうことにする。

実は、ここは海岸からすごく近いのだ。

現場は五主海岸のすぐ近く

 

ここの地名は、松阪市五主町。雲出川河口に位置し、ここから近い五主海岸は、三重県の潮干狩りスポットのひとつだ。

→ 五主海岸

 

そうして、いくつか拾ってきてもらった流木。
うーん、どれかはきっと使えるだろう。

 

 

 

 

 

 

 

スモールな珈琲店を作れ(3)出来ることは自分でやる

 

さて、限られた建築費の中、いいものを作る為に、「私、何でもやります!」と言うクライアントのKさん。では彼女の奮闘ぶりをここで少し御紹介しよう。

 

其の一  塗装

 

何といっても一番やり易いのが塗装だ。当然ペンキ屋さんほど上手に塗ることはできないが、仕上がりや細かいことを気にしなければ、素人さんが塗っても問題ない。

ここでは、外壁の板材や、窓、デッキ材などの塗装は全部やってもらった。

 

これは入り口の扉の下塗り中

仕上がりは、オーナー自身で選んだスカイブルー。

この扉、実は木神楽在庫の中古である。

 

 

これらは、内部のキッチンカウンターとテーブル。ウレタン塗装だ。

 

其の二 漆喰塗り

 

内部の壁を、漆喰で仕上げる。

これは、素人さんだけでは難しいので、材料の段取りや塗り方の指導を、旅する左官、小山氏にお願いする。

でも結局ひとりでは濡れないので、小山氏と、ここの棟梁を務めた前田、そして私の3人が夜なべで漆喰塗りを手伝うことになる。

いや何もキュートな彼女が、潤んだ瞳で見つめてくるからではない。ひとりではとても終わりそうにないし、仕方がないから我々は手伝ったのだ。

 

其の三 カウンター作り

 

作ったのは、この手前のカウンター。中々の出来栄えだ。材料は木神楽提供。

これも結局、ひとりでは出来ないので、左官の小山氏が一緒になって作ってくれた。
小山氏は、ここではほとんど左官工事が無いのにも関わらず、全面的にこのお店作りに協力してくれたのだ。

別に暇だったからとか、施主さんがキュートだからとかそんな理由ではない。

 

 

つづく

スモールな珈琲店を作れ(2)オーナーはキュートな女性

そうして始まったスモール店舗建築、というか設置。

 

 

設置する場所は、この駐車スペース。土留めのブロックを基礎代わりにしてそこに固定。

設置すると言っても、やはりそれなりの構造で、ちゃんと建て前もするのだ。

 

骨組みが出来あがったところで、施主さんを囲んで記念撮影。

クライアントの施主さんは、真ん中のキュートな女性である。
キュートだからと言ってダマされてはいけない。実は誰にも負けないくらいの頑張り屋さんなのだ。

もちろん、我々も、女性だからと言って甘やかしたりはしない。
限られた建築費の中で、少しでもより良いお店にするために、ドンドンとこき使わせていただくのだ。

 

つづく

 

 

 

スモールな珈琲店を作れ(1)4畳半の佇まい

注)この話は2015年秋のことである

 

 

さて、久々のスモールハウス、新シリーズ。

 

今度の依頼は、「小さなお店を作りたい!」というもの。待ってましたとばかりに設計にかかるが、スモールなのは、建物だけでなく予算も同じ。設計に長い時間を掛けるわけにはいかない。

更には、数週間後にはお店をオープンしたいって!?
ほぼ突貫工事だが、小さいから出来るだろう、ということでお引き受けする。

 

4畳半で作る

 

そのお店を建てる場所は、クライアントのお家の駐車場。車一台置くスペースがあれば、スモールハウスは建てるのには十分だ。

 

作るのは、予算他色々あって、4畳半の床面積。基礎は作らず、駐車場に積んであるブロックを利用して、高床式とする。これは見晴らしも良くなるし、湿気も寄せにくい、など我ながらグッドアイデアである。

 

ここでは書けないくらいのスモール予算なので、手持ちの古材をなるべく利用することにする。あと、すぐ隣に住まいがあるので、そこから電気や水道が引けるのも、コストダウンとしては大きい。

もちろん、クライアントにもしっかり労働してもらうのだ。

 

 

 

つづく