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ON Y Va珈琲

スモールな珈琲店(9)店内の紹介

注)このお店は、2015年秋に竣工

 

随分前に書きかけて途中になってた、スモールな珈琲店の紹介の続き

以前のブログはこちら

 

これらは、リユース品の窓やドア。塗装はオーナー施工。

 

 

 

では、中へご案内。

 

店内は、カウンターで仕切られ、手前の待合スペース、奥の焙煎スペースに区切られている。

天井・壁は、漆喰を薄塗りで仕上げてある。

 

 

床はいつもの杉板30mmだが、店舗なので、水洗いに対応出来るよう、ウレタン塗装仕上げだ、

 

 

その他の写真は、作例写真を見ていただきたい。

 

 

自家焙煎で、美味しい珈琲が飲める、オニヴァ珈琲さんのブログはこちら

場所は、松阪市五主町。海に程近い住宅地の中にある。

お近くの方も、遠いところからでも、是非一度お越しを。

 

 

 

スモールな珈琲店(8)テーマカラーはスカイブルー

注)このお店は、2015年秋に竣工済

 

ではここで、加納氏の写真により、このスモールな店舗『ON Y Va珈琲』を詳しく解説する。

 

お店は駐車場に設置

 

この工事は第一に工期が非常に短かったこと。そして、工房にある古材も含めた在庫をたくさん利用して建てられたお店である。

そしてもう一つ、塗装はすべてオーナー施工。その他にも色々頑張ってやっている箇所が多い。
おしとやかな見た目に似合わず、なかなかパワフルなオーナーである。

 

さて、お店はご覧の通り、一軒家の駐車スペース1台分を使って建っている。
この外観であるが、お店ということで、自分なりにはかなり考えたデザインだ。

 

屋根は片流れとし、西面の壁と繋っている。(これが施工の時に結構苦労することになるのだが。)

 

 

正面は、出入りに濡れないよう、軒を深く出してある。

テーマカラーはスカイブルー

ひときわ目立つ青い入り口の扉。

 

オーナーが選んだテーマカラー、スカイブルーで塗装。
移動カフェを始めた時に乗っていた、あの車の色をイメージしている。
ちなみに、取手は、オーナーが海岸で拾ってきた流木を使用。

 

階段は、照明器具と合わせて、白。素材は足場板。

 

 

東面には、大きなFIX窓。店の中がよく見えていいと思ったが、ちょっと丸見えすぎて、落ち着かないようである。

 

 

つづく

 

 

 

スモールな珈琲店を作れ(7)お店の名前はレッツゴー

注)この店舗は、2015年秋に竣工済

 

さて、加納さんの撮影写真を見る前に、この店舗の紹介をする。

 

 

このスモールな店舗は、その名をON Y Va珈琲と言う。(読み方はオニヴァ)

 

ON Y Vaの意味は、レッツゴー!

 

 

オーナーのKさん、この店舗を作る前は、移動カフェをされていた。

これがその当時使っていた車である。

オニヴァの意味は、フランス語で「さあ行こう!」という意味だ。

ちなみに、コーヒー豆は自家焙煎。最初は、見よう見まねで、豆入り器で焙煎を始めたという。

なぜ、珈琲店をするようになったのかは、お店に来店して、ご本人に直接伺ってもらいたい。

お店は、松阪市五主町の住宅地の中だ。

地図

 

ご本人による紹介VTRを発見したので公開。

 

自家焙煎珈琲豆の販売だけでなく、珈琲のDIYと称し、それぞれのオリジナルな珈琲ブレンドを作ることができるお店だ。

ON Y Va珈琲のブログ

 

スモールな珈琲店を作れ(6)ダンディーカメラマン現る

注)この現場は2015年秋に竣工済

 

 

完成したスモール店舗は、早速竣工写真の撮影である。

 

ON Y Va珈琲

 

以前は、竣工写真を自分で撮影しようと、カメラ機材などを買ったりしていたが、やはりプロの写真には敵わないということが判明。
新築の写真は、基本、プロカメラマンにお願いしている。

 

 

建築写真専門のカメラマンが撮る

 

今回、撮影をお願いしたのは、津市在住のフォトグラファー加納氏。

→ 加納フォト

建築の竣工写真を主な撮影対象としているが、最近はイベント・コンサートの撮影なども手掛けている彼。

 

加納氏近影 鳥羽の土壁の家

 

津市在住の加納氏とは、NPOサルシカの活動を通して知り合う。

 

彼は、いつも、メッシュのベスト(恐らく撮影機材の小物が入っている)を着込み、ハンチング帽がトレードマークの、ダンディーな紳士である。

 

松阪の土壁の家

向かって一番右端に写っているのが加納氏。
他の人よりサイズが大きく見えるのは、広角レンズのゆがみによるものだが、人並み以上の大きさであることには違いない。
履いている靴のサイズが、30cmはゆうに超えていることからも、どれだけでかいかよく分かる。

 

 

撮影時には、こんなポーズも取る、見かけによらずお茶目な加納氏。

 

彼の得意とするのは、広角レンズを生かしたダイナミックなアングルと、ライティングを駆使した夜間撮影である。

 

ダイナミック&ドラマティックな写真

彼が撮ると、どんな風景も、ドラマティックに写る。

日本料理 朔

 

夜間の撮影でも、彼が撮ると昼のように明るくなる。

鳥羽の土壁の家より

これなども、実際は真っ暗の中での撮影だったが、くっきり町並みや空が写っている。

 

そして何と言っても撮影時のライティング抜きには、加納カメラマンを語れないであろう。

 

松阪の土壁の家

これなどは、ライティングの賜物で、竹小舞を活かした素敵な写真に仕上がっている。

 

同じく、竹小舞の写真。もうこれでひとつのアート作品ではないだろうか。

 

 

これなどは、もう何が何だか訳が分からないが、とにかくカッコイイことには違いない。

 

 

それでは、次回は、こんなダイナミックでダンディーな加納氏の写真で、完成したスモールな珈琲店を振り返ってみよう。

 

 

 

 

 

 

スモールな珈琲店を作れ(5)2週間で完成!

注)この現場は、2015年秋に竣工済

 

そんなこんなで、スモールな珈琲店は完成した。
建て前をしてから、ちょうど2週間で竣工。こんな早い現場は早々ないだろう。

 

さて、ここでは、このお店の製作工程を、もう少し詳しくお伝えしよう。

 

構造は、基本105mm角で組み上げてある。

高床式にするために、床梁には背の高いものを使用。
材料は、古材で在庫してた米松。ひねりが強く出ていて、加工には少々難儀した。

 

床下はフリーになっていて、給排水が見えている状態。メンテナンスは楽である。

 

 

ちょっと工夫した屋根の垂木。
入口の軒の部分は、深くはね出すために、一部分に鉄骨で補助を入れている。

 

お店の要である水回りは、お施主さんがお持ちのシンクと水栓を使うので、それに合わせて、赤松のフリー版を加工した。

 

床には、いつもの杉板30mm厚を使う。ここはお店なので、水で流せるようにウレタン塗装をし、排水口を設けてある。

 

 

スモールな珈琲店を作れ(4)壁と繋がった屋根

注)この現場は、2015年秋に竣工済

 

ちょっと前に書いていた、スモールな珈琲店作りの続き。

 

 

屋根と繋がる壁

 

この現場では、ちょっと趣向を変えて、片流れ屋根と片面の壁が繋がっているデザインにした。
屋根材は、当初貼る予定だった波トタンを急遽変更し、アスファルトシングル葺きにする。

 

 

このアスファルトシングルは、カッターでも切ることが出来て、素人さんでも貼れる素材。
よくDIYでの定番屋根葺き材といえるだろう。
難点は、一枚一枚が小さいので、貼るのに時間が掛かるということ。

 

このスモール店舗も、壁からずっと屋根まで貼っていくのに、思った以上に時間が掛かる。

ちょっと面倒な貼り方をしたので、大変だったが、仕上がりには満足。
細かい部材をたくさん貼って作る壁は、コストは掛かるが、存在感が出て良い。

 

 

外壁は桧の板貼り

 

その他の壁面は、板張り。ちょうどその時、在庫で持っていた桧の板を貼ることにする。
塗装は、施主さん施工。3回ほど重ね塗りしてもらう。

軒の天井も同じ板で貼る。
これも、非常に幅の狭い板なので、貼るのに時間が掛かる。

この外壁は、前田と、応援の丹羽くんがほとんど貼った。
二人とも競い合うように丁寧な仕事をするので、なんとも綺麗な仕上がりである。

 

そしてメインの入口戸は、施主さんに塗ってもらった、中古の扉。
扉の取っ手はないので、施主さんに流木を探してきてもらうことにする。

実は、ここは海岸からすごく近いのだ。

現場は五主海岸のすぐ近く

 

ここの地名は、松阪市五主町。雲出川河口に位置し、ここから近い五主海岸は、三重県の潮干狩りスポットのひとつだ。

→ 五主海岸

 

そうして、いくつか拾ってきてもらった流木。
うーん、どれかはきっと使えるだろう。

 

 

 

 

 

 

 

スモールな珈琲店を作れ(3)出来ることは自分でやる

 

さて、限られた建築費の中、いいものを作る為に、「私、何でもやります!」と言うクライアントのKさん。では彼女の奮闘ぶりをここで少し御紹介しよう。

 

其の一  塗装

 

何といっても一番やり易いのが塗装だ。当然ペンキ屋さんほど上手に塗ることはできないが、仕上がりや細かいことを気にしなければ、素人さんが塗っても問題ない。

ここでは、外壁の板材や、窓、デッキ材などの塗装は全部やってもらった。

 

これは入り口の扉の下塗り中

仕上がりは、オーナー自身で選んだスカイブルー。

この扉、実は木神楽在庫の中古である。

 

 

これらは、内部のキッチンカウンターとテーブル。ウレタン塗装だ。

 

其の二 漆喰塗り

 

内部の壁を、漆喰で仕上げる。

これは、素人さんだけでは難しいので、材料の段取りや塗り方の指導を、旅する左官、小山氏にお願いする。

でも結局ひとりでは濡れないので、小山氏と、ここの棟梁を務めた前田、そして私の3人が夜なべで漆喰塗りを手伝うことになる。

いや何もキュートな彼女が、潤んだ瞳で見つめてくるからではない。ひとりではとても終わりそうにないし、仕方がないから我々は手伝ったのだ。

 

其の三 カウンター作り

 

作ったのは、この手前のカウンター。中々の出来栄えだ。材料は木神楽提供。

これも結局、ひとりでは出来ないので、左官の小山氏が一緒になって作ってくれた。
小山氏は、ここではほとんど左官工事が無いのにも関わらず、全面的にこのお店作りに協力してくれたのだ。

別に暇だったからとか、施主さんがキュートだからとかそんな理由ではない。

 

 

つづく

スモールな珈琲店を作れ(2)オーナーはキュートな女性

そうして始まったスモール店舗建築、というか設置。

 

 

設置する場所は、この駐車スペース。土留めのブロックを基礎代わりにしてそこに固定。

設置すると言っても、やはりそれなりの構造で、ちゃんと建て前もするのだ。

 

骨組みが出来あがったところで、施主さんを囲んで記念撮影。

クライアントの施主さんは、真ん中のキュートな女性である。
キュートだからと言ってダマされてはいけない。実は誰にも負けないくらいの頑張り屋さんなのだ。

もちろん、我々も、女性だからと言って甘やかしたりはしない。
限られた建築費の中で、少しでもより良いお店にするために、ドンドンとこき使わせていただくのだ。

 

つづく

 

 

 

スモールな珈琲店を作れ(1)4畳半の佇まい

注)この話は2015年秋のことである

 

 

さて、久々のスモールハウス、新シリーズ。

 

今度の依頼は、「小さなお店を作りたい!」というもの。待ってましたとばかりに設計にかかるが、スモールなのは、建物だけでなく予算も同じ。設計に長い時間を掛けるわけにはいかない。

更には、数週間後にはお店をオープンしたいって!?
ほぼ突貫工事だが、小さいから出来るだろう、ということでお引き受けする。

 

4畳半で作る

 

そのお店を建てる場所は、クライアントのお家の駐車場。車一台置くスペースがあれば、スモールハウスは建てるのには十分だ。

 

作るのは、予算他色々あって、4畳半の床面積。基礎は作らず、駐車場に積んであるブロックを利用して、高床式とする。これは見晴らしも良くなるし、湿気も寄せにくい、など我ながらグッドアイデアである。

 

ここでは書けないくらいのスモール予算なので、手持ちの古材をなるべく利用することにする。あと、すぐ隣に住まいがあるので、そこから電気や水道が引けるのも、コストダウンとしては大きい。

もちろん、クライアントにもしっかり労働してもらうのだ。

 

 

 

つづく

 

 

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