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小さな円いカフェ

小さなカフェの作り方その7大直し

注)この話は2019年1月頃の事です

さて、前回内側に編んだ竹小舞に、今度は内側から荒壁を塗る作業。外を塗った時と同様に、竹小舞に荒壁土を塗り込んでいく。

左官の仙人K山氏と妖精ケンちゃん。

オーナー様がyoutubeにupされた動画。

この荒壁が乾いたら、次は〝大直し〟という工程。荒壁が乾いてガタガタしている隙間に詰め込むように土を塗る。この工程は壁の強度を出す上で非常に重要なのだ。

ここで壁塗りしてるのは、なぜかみんな大工。
左官の妖精、ケンちゃんが壁を塗る
ここはアフリカか、はたまたインドなのか・・と思わせる画像。
窓周りが特に難しいので、ここにはすごく時間を掛ける。

ちなみにここでたくさんの職人が写っているが、左官は二人、次に家を建てるお施主さんが一人、あとその他大勢は大工である。思えば私たち大工も、随分たくさんの現場で土壁塗りを手伝ってきたものだ。

何度も丁寧にコテで押さえて、きれいになった外壁。ここには最後に漆喰を塗る。
内壁もきれいになってきた。内部はこれで仕上がりになる。ちなみにこれは店舗なので、この上から防水塗装を施す。

小さなカフェ 番外編


そうそう、ここら辺りでそろそろ、このカフェのオーナーのことについて触れねばなるまい。オーナーはユーチューバーである。工事中、やたら頻繁にiPhoneで動画を撮っている方だなあとは感じていたのだが、どうもそれがユーチューブに上がっているらしいということが分かってきた。

これは上棟時の様子

 

これは土壁を塗る時の動画。

とにかく、かなりマメに、いろいろな日々のこと、思うことなどを配信している。

まあこれなんかが典型的な彼の動画のパターンで、いわゆる中年男のひとり放談だ。彼は色々なことに挑戦し続けていて、それらの語りが意外と面白く、どうやら全国には、彼のコアなファンがいるらしい。。

そんなこんなで、次回からは、彼のyoutube動画も合わせてご紹介していくとする。

つゞく

小さなカフェの作り方その6

まだまだ続く土壁塗り

注)これは2018年12月の話です

土壁塗りは、まだ終わったわけではない。前回は外部を塗っただけで、次は内部の壁を作る。

外の荒壁が乾いた時期を見計らって、内部のえつりに入る。

内部も外と同じように、竹を打って編んでいく。しかし竹という素材は何とも素晴らしい。自由自在にしなり、曲がってくれる。固くて強度もある。さらに毎年生えてくるので、無くなる心配は無い。竹という植物は資源が枯渇した遠い未来では(案外近い未来かもしれないが)、人類が使う主要な素材として、重宝されているに違いない。

そして出来上がったこの見事な竹小舞。

入り口上は、放射状に竹を打つ
竹にわら縄を巻いてあるのは、土が付きやすくするため。
どう納めるか悩んだ手洗い部分
何とも美しい竹小舞壁。

さあ、ここにまた荒壁を塗るのだ。

つゞく

小さなカフェの作り方その5

土壁を塗る

注)これは2018年12月の話です

この日、朝早くから現場に続々と集まる職人達。K山左官を筆頭に、大工や左官、さらにこの店のオーナーまでも。荒壁を一日で一気に塗ってしまう必要があるために人手が要るのだ。

荒壁とは、藁と土を混ぜた竹下地(えつり)に最初に塗りつける土のことを言う。その後、その壁が乾くごとに、大直し、中塗り、仕上げ塗りなど何回もの工程を踏まえて壁は完成する。土壁はその総称。

荒壁用の土は、近隣の泥コン屋さんから朝イチ運んでもらう。これを早速、えつり(竹下地)に塗り付けていくのだ。

泥コン屋とは、荒壁土を専門に扱う業者さんのこと。これも年々需要が減って廃業するところが多く、今でも営業しているのは貴重な存在。

こういう作業は、いつも大勢の職人でワイワイと楽しくやる。そう、建前と並んで家づくりのメインイベントなのである。そしてこの大勢の職人の息がピタリと合った時、それはもうすごい勢いで壁土が塗られていく。こういう作業は、大まかなミーティングはするが、その場の動き・流れで、各々が自分のやるべきことを判断して動くのだ。

この日は、自分も入れて総勢7名。次に新築予定のお施主様もお手伝いに来てくれた。
窓周りを円く仕上げる。手間の掛かるところだが、慌てず丁寧に。
塗り付けが終わったら、大きな定規を当てて、平らな面を出していく
全面に塗り付けが終わった!
壁の曲線も綺麗に。

何だか不思議な形の建物が出来上がって来たぞ。しかし完成はまだまだ。土壁塗りも、まだまだ続くのだ。

つゞく


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