• Mobile 090-3385-2706
  • wood@mokkagura.com

四日市の町家再生

町家スタジオ侶居 始動する

四日市の町家再生現場改め、町家スタジオ侶居。

その町家スタジオ侶居から、新たなお知らせが届いた。

待ちに待った、スタジオ侶居のウェブサイトが公開されたというものだ。

 

www.studiorokyo.com

 

シンプルでセンス良くまとまった、そして大切にしていることが伝わってくるサイトだ。

さらに、来年2月には、オープニング企画が開かれるということである。

スタジオ侶居オープニング企画
2018.2.2〜25  田代裕基作品展

 

田代氏のことは、今回初めて知ったのだが、動物などを、迫力ある木彫りで表現するアーティストである。

これは是非とも見に行かねばなるまい。

 

 

町家スタジオ侶居 ビフォアフター②

 

 

中庭

 

複雑な増築によりごちゃごちゃしていた庇を解体、スッキリとまとめた。
なお作庭は、お施主様によるものである。

 

 

離れのワークルーム

 

以前は大工道具置き場として使われていたこの場所。
張られていた建材を剝がし、天井は露出に、床は杉フローリング、壁は和紙張りとした。

 

 

2階和室

 

ここもほとんど触ってない。畳の交換、襖の張り替えなど。襖の引き手は、お施主様が探して来たものに新しく取り換え。

 

屋根

 

中庭部分を囲うように作られた水回り部分の屋根は、新しく作り直し。
大屋根の瓦は、補修だけに留めた。

 

 

以上が大まかなところである。
その他の写真は、下の作例ページにまとめてある。
とてもアーティスティックで美しいそれらの写真を、是非ともご覧いただきたい。

町家スタジオ侶居 ビフォアフター①

随分とお待たせしたが、四日市の町家再生の竣工写真が仕上がって来たので、工事前の写真と合わせて、紹介する。
お施主様が、町家スタジオ「侶居」と素敵な名前をつけられたので、以後そう呼ぶことにしよう。

今回の写真は、お施主様でもある、グラフィックデザイナー日出真司氏の撮影である。

 

 

 

正面外壁

  

塀や、トタン雨戸は撤去し、格子窓、焼き杉で仕上げ。
新たに付けた格子や玄関引戸は、もちろん古建具だ。

 

 

 

1階ギャラリー

  

あまりに変わって面影もない。
過去のリフォームで張られた内装材や間仕切りを解体、当初の土間と土壁に戻した。
天井も撤去し、2階の床をそのまま見せている。

 

 

 

1階ダイニング

  

ここは、床を杉フローリングに変更、耐力壁の増設など。ほとんど変更はない。

 

 

 

キッチン

  

ここは、一番手を入れた場所である。ほとんど骨組みまでばらし、それらを利用しつつ新たに屋根・壁を作った。
木製キッチンは、お施主様デザインを木神楽で製作した。

 

 

 

バスルーム

  

ここもキッチンと同じく、最も苦労した場所だ。
前のコンクリート壁を利用しつつ、新たにタイルの壁を作る作業は、予想以上に難航した。

 

 

 

つづく

町家スタジオ「侶居」OTONAMIEに掲載

四日市の町家再生のお家が、素敵な町家スタジオとして、スタートしようとしている。     その情報が、WebマガジンOTONAMIEに掲載された。 OTONAMIEは、三重の色々な所を紹介するWEBサイトだ。 さて、そのスタジオ名は、侶居。 レンタルスタジオとして、誰でも利用することができるということだ。   詳しくはこちらの記事を参照されたし ↓

人と人を繋ぐ 町家スタジオ「侶居(ろきょ)」完成

 

四日市の町家再生⑮最後の仕上げ

キッチンが組み上がったら、次に設備の取り付けだ。

 

この日は、一度に設備屋さん、電気屋さん、そしてガス屋さんまで来て、そう広くない現場は大混雑。

 

ここのキッチンでは、ガスコンロの他に、ガスオーブン、食洗機とフル装備である。

これら設備機器は、古くなると壊れて交換する必要が出てくるが、それだけ入れ替えたら良いので、この木製キッチンはずっと使い続けることが出来る。

これから使い古され、アンティーク家具のようになるのが楽しみ。

 

 

さて、他のところもほぼ全て完成。

 

これは中庭の濡れ縁。離れへの通路。

デッキ上になぜか鎮座する、ブロンズ製のステゴザウルス。
施主さんのお気に入り。

 

 

ここは床下の収納スペース。通り土間から使えるよう、古建具を入れる。

 

お風呂・洗面所も完成。

 

屋根瓦は、台風で割れたところなどを補修。
もちろん、北村瓦店のイケメン葺き師、伊織くんの仕事だ。

割れたところをピッタリと削り合わせるところなど、仕事は細かい。

 

 

 

最後に、キッチン周りのタイルを、お施主さん施工で貼る。

 

タイルを貼るのは、仕上がりを気にしなければ誰でも出来るだろうが、綺麗に仕上げるのは、かなり難しい。
ここでは、左官屋さんの監修の元、施主さんの頑張りによって素晴らしい仕上がりとなった。

工期は、約6ヶ月掛かった

 

ここまで来るのに、工期を随分とオーバー。解体から数えると、約半年。

もっと早く出来るかと思ったが、なかなか古民家は手強いことを、改めて再認識する。

お施主さんもほぼ毎日顔を出してくださり、打ち合わせ、その他色々スムーズにいき助かった。

途中、未完成なのに引越しすることになり、非常にご不便もお掛けした。

 

さあ、施主さんの素晴らしいセンスと、木神楽の職人チームのがんばりを是非とも見ていただきたいところだが、竣工写真がまだ撮れてない。

写真が用意出来たら、また詳しくお伝えしよう。

 

 

四日市の町家再生⑭いよいよキッチンを取付ける

四日市の町家再生がまだ途中であったので、続きを書く。

今日は、キッチン搬入のくだりを書こう。

 

これは取り付け前のキッチンスペース。

下地は、耐水ボードと構造合板だ。

 

まずは、吊り戸棚を付け、奥に10センチほどのカウンターを設置。
ここは、ちょっとした物置きスペースだ。

そうして、そこに、制作したユニットを並べて、この天板下地を載せる。

 

簡単に書いているが、電線や配管やガス管が集まってくる場所なので、狭いところで、それらを所定の位置に出すのも一苦労である。

そして、ステンレスの天板を貼る。

ステンレスは、いつものように、1mmの特厚だ。
今回は、表面をバイブレーション仕上げとした。

 

ちょっと写真が暗いが、なかなかの仕上がりである。

四日市の町家再生⑬キッチンという家具

キッチン制作はつづく。

 

制作寸法が決まれば、まずは、たくさんある在庫材の中から、家具を作り易い、いい目をした節の少ないところを選び出す。

そして、木作りをする。木作りとは、材木のカネを出して(90度を出す)真っ直ぐ四角い材料に削り出す事だ。
この作業を適当にやると、寸法が合わなかったり、付くところが付かなかったり、後々苦労することになる。

そして次には、墨付けをして加工に移る。

 

 

組み上がってきたところ。

骨組みは桧、板は杉材使用。目のいいピーラー(建具用の目の詰まった米松材)があったので、部分的にそれも使う。


これはシンク下のユニットと、足元の台輪。

 


これは吊り戸棚。お施主さんのイメージ通りに作れたであろうか。

 

現場では、取り付けだけで済むよう、工房で全部加工する。

 

ここまでさらっと書いたが、実はかなりの日数を掛けている。こういう細かいものを作るのは、たいへん手間暇が掛かる。

しかしその分、丈夫で長持ちだ。

さあ、お客さんがお待ちかねなので、早速現場へ取り付けに出発するのだ。

 

 

 

 

 

 

四日市の町家再生⑫キッチンを作る

久し振りに四日市の現場の話。

6月末になり、ようやくほとんどの工事が終えた。

あと少し残っているのは、キッチンの一部と、左官工事の一部分である。

 

オリジナルキッチンの提案

 

木神楽ではなるべくオリジナルな家造りをしたいと考え、お客さんに提案しているが、その一つが、オーダーキッチンだ。
システムキッチンは便利良く作られているが、ほとんどが新建材・樹脂・木質パネルで出来てるので、最初のうちはピカピカだが、古くなったらみすぼらしくなる。

うちで作るオーダーキッチンは、家と同じ材料の杉・檜で作っているので、正直、傷は付きやすく汚れやすい。
が、無垢で作ってるので、古くなるほどに深みが出て、いい味が出るのだ。

天板は、ステンレスの1mm板を使う。水切りなどあまり細かい細工は出来ないが、厚みがある分、存在感が出る。

システムキッチンほどの至れり尽くせりの収納は作れないが、古くなってもずっと使い続けられる古箪笥のような存在になって欲しいと考えている。

 

白山町古民家リフォームにてオーダーキッチン

 

 

さて、この現場でも、キッチンを作って欲しいという依頼があり、喜んで作らせてもらう事となった。

図面は当然のごとく、インテリアデザイナーである奥様によって、完璧に描かれている。

でも、実際作るに当たっての寸法図は、こちらで作る必要がある。
いつもは、私が細部に至るまで図面を起こすのだが、今回は、全て弟子の枡屋に任せることにした。

 

実は寸法を決めるのが難しい。ここの部材にはどれだけの太さが必要か。そしてどうやって組み上げるのか。
そこには経験と勘が必要となってくるのだ。

 

悩める枡屋。多いに悩め!

つゞく

 

 

 

 

 

 

 

四日市の町家再生⑪露出な電気配線

 

この現場は、戦後に建てられた家で、約築70年。

当然、電気や水道配管も70年前のものである。

 

 

それらの配線や配管は、電気を通せば通るし、水も流れるのだが、電気においては安全確認をするのが困難であるし、水道配管は、どこで漏水するか分からない。さらに古い鉄管の内部は錆だらけだ。

 

 

よって新しく引き直すことになる。

 

 

通常の建物では、配管や線が露出することはほとんどないが、リフォームの場合は、どうしても隠しきれない。
そんな時は、逆に堂々と配線や配管を通す。

 

 

 

これらは、電気配線。配線もラインを揃えて真っ直ぐ這わせば、それなりにカッコよく見えてくる。

電気配線には、露出配線を隠すためのプラスチックで出来たモールがあるのだが、そんなのを使うと安っぽく見えてしまうので、ここでは使わない。

 

 

この現場の電気の配線工事では、施主さん、特にグラフィックデザイナーである旦那さんのこだわりが、フルに発揮される。

スイッチ、そしてコンセントボックスは、旦那さん自ら探してきたものだ。

全ての部屋毎に異なる、陶器やステンレス、若しくは樹脂のスイッチ類。そして細部にいたるまでの配線経路の指示。

施主さんの指示図面を前に、頭を抱え込む電気工事の親方。

 

果たして、全てうまく指示通り取り付けることは出来るのだろうか。電気屋さんがんばれ。

 

 

 

 

 

 

123