ウッドデッキにハードウッドをお勧めしない理由と、杉の赤身材を使う理由

ハードウッドとは固くて耐水性の高い木材

まず、ハードウッドを知らない方に説明しておくと、ハードウッドとは、熱帯地域で取れる木材のことだ。ウリン材やイペ材などがよく知られている。ハードウッドはその名の通り大変硬くて、耐水性に優れている木材である。当然雨に当たるウッドデッキなどに使うには最適な素材だ。

では、どうしてお勧めしないのか。

ハードウッドは熱帯雨林を伐採して生産されている

先ほどもお伝えしたように、イペやウリンなどのハードウッドは熱帯地域、つまり熱帯雨林に生えている樹木だ。熱帯雨林の森は、一度伐採されるとそう簡単には再生しないのをご存知だろうか。自分たちの知らないところの森林がどんどん切られている。それでいいのかな?自分の家ぐらい使ったってたかが知れている?自分ちのウッドデッキが長持ちしたら、地球の裏側のことなんか関係ないのだろうか?

・・いや、そんなことは決してないはずだ!

アマゾン森林破壊、19年は前年比85%拡大 1月14日、ブラジル国立宇宙研究所(INPE)によると、2019年のアマゾン地域の森林破壊の面積が前年比85%拡大した。ブラジルのイタイトゥバで2019年9月撮影(2020年 ロイター/Ricardo Moraes)

それぞれが意識することが大切

あなたの家で使う木材は、たかだか知れているかも知れないが、もし皆が同じように考えるならば、それは大きな需要となるだろう。自分ちだけ良ければいい?いや、この世界は繋がっているのだから、回り回っていつかは自分にしっぺ返しがくるだろう。

それぞれがこの材木がどこから来たのか考え、使っていい木材なのかについて考えよう。

では日本の杉は切っていいのか

現在、日本で伐採される杉や桧は、ほとんどが戦後に植林されたものだ。人の手によって作られた森である杉やヒノキの植林地は、伐採していくことを前提に過密に植えられているのだから、それらを切って使うことは、日本の山を守ることに繋がるのだ。

杉の赤身は水に強い

さてお勧めする杉の赤身とは(赤身とは木の中心部になる芯材のこと)、文字通り赤くて、水に強く腐りにくい性質を持つ。木神楽では外壁やウッドデッキ、他にも雨掛りの場所には、もっぱら杉の赤身材を多用している。

「伊賀石場建ての家」ここのウッドデッキは杉の赤身で無塗装だ。

「雨降りを楽しむ家」のウッドデッキも杉の赤身。プラネットカラーで塗装

外壁にも杉の赤身材は使える。無塗装「タイニーハウス 小さく住む家」

まとめ 木材を買うとき、その産地のことについて考えよう

それはどこで生産されたのか、その森は再生されるのか。

そしてもう一つ重要なことは、その生産過程で誰かが搾取されてはいないかどうかだ。そのことについては、また別の機会に書ければと思う。

大工歴30年、小さな工務店社長が綴る独断と偏見のBlog。 《木神楽》青山高原の麓に工房を構え、木と土の家・古民家再生・タイニーハウスなどを主に手掛ける。お役に立てることがあれば、何でもご相談を。