雨の多い日本の屋根の特徴

雨の多い日本の屋根の特徴

それはズバリ、軒が深いことだ。雨が多い日本では、いかに外壁への雨掛りを少なくするかが重要である。

現在は、防水性の高い素材と工法が生み出され、軒ゼロの家も可能となった。が、長い年月における劣化やメンテナンスのことを考えると、軒が深い方が有利だ。

建築家しげぞー氏の設計する家は究極に軒が深い。家は確実に長持ちするだろう。写真は『伊賀の石場建ての家』
松阪の土壁の家 ここでは軒の出は1200mm。

では先般作ったツリーハウスの屋根を見てみよう。急勾配の屋根は雨が早く流れ落ちるので雨仕舞いは良い。軒の出はこの小屋にして充分だが、基本的に全体のバランスと施工性を考えて決めている。てっぺんから出てる電柱はご愛嬌。

それでは、先日おこなった屋根葺きの様子をご紹介する。

屋根葺き材は、アスファルトシングル

この屋根は、反り上がっている。屋根葺き材は、この曲がりに対応できるものでなければならない。コストと施工性、後々のこと(高所なので足場を作らないとメンテナンスできない)を考えて、割と長持ちして素人でも施工可能な、アスファルトシングルとなった。

セルフビルドのはずが・・

うちは建て前だけのはずだったのだが、この日は、屋根の貼り方を教えに行くだけのはずだったのだが、結局大工のS下氏と自分とでかなりの部分をやる羽目になった。でも仕方ない。こんな急勾配の屋根を設計したのは私なのだから。

お手伝いに来てくれたひだのん氏。ツリークライミングとかやってる身軽な彼は高いところはへっちゃらだ。
アスファルトシングルは、カッターナイフで切れるような素材。貼り付けはボンドと釘を併用する。
施行中の写真があまりないが、もちろんオーナー様たちも屋根の上に上がり、一緒に屋根葺きをした。
棟の納まり。飛び出た電柱の周りは切り込みを入れて差し込んである。
1日で無事施工終了。カラフルな屋根材で、神社っぽさは少なくなっただろう。
屋根を張り終え、ドヤ顔?なS下大工。下の方に小さく写っているオーナー様達も満足げだ。
ここでの昼食は、オーナー奥様M子さんが、夜なべで仕込んでくれたカレー。食べ歩きを趣味としているだけあって、味に妥協はない。

このあとの工事は、今度こそオーナー様達のセルフビルドになるはず。また進展があればお知らせしたい。


ツリーハウス施工の様子は、オーナー様のyoutubeチャンネルで詳しく見れます。屋根張りの様子はこちら→ 空中に浮かぶ小さな小屋〜Flying Tiny House〜恐怖の屋根ふき作業

いつの間にか、ツリーハウスがフライングタイニーハウスに変わったようだ。

オーナー奥様の食べ歩きblogはこちら

 

大工歴30年、小さな工務店社長が綴る独断と偏見のBlog。 《木神楽》青山高原の麓に工房を構え、木と土の家・古民家再生・タイニーハウスなどを主に手掛ける。お役に立てることがあれば、何でもご相談を。