おやつの楽しみな工事現場〜大阪の小さな円いカフェ

カフェオーナーの作るおやつはやっぱり美味しい

手作り豆腐ドーナッツ

ちょっと話はそれるが、この現場での楽しみはおやつの時間であった。

3時になると決まって、美味しい紅茶と手作りお菓子がセットで出されるのだ。職人の楽しみは何と言っても、お昼休みの弁当と10時・3時の休憩である。そんな時にこういうおやつが出されるとテンションが上がるものだ。 営業が始まった今、1日も早く大阪のカフェで、美味しい手作りお菓子と珈琲をいただきたい。

オーナー様のInstagramより〜今日のスイーツ

さて、そんなカフェはどうやって作られたのか、さらっと振り返ろう。

円い基礎はいつも苦労する

小さなカフェなので、わざわざ基礎屋さんを呼んだりはしない。全て大工と左官で作るのだ。ちなみに今回で円い基礎を作るのは2回目であるから、手馴れたものだ。

型枠入れ。敷地に勾配があって、意外と手こずる
コンクリート打設完了。遠く海の向こうに見えるのは、関西国際空港。

12角の構造体を組み上げる

基礎をやるのとほぼ同時進行で、木神楽の工房では、構造材を組み立て始める。これも2度目であるから、手慣れたもの。

組み上がった12角の本体。そんなに広くはない工房だが、小屋くらいは建てられる。
その上に乗った12角錐。
野地板まで貼る。またバラして現場で組み立てるので、間違わないよう番号を振る。
入口扉の枠材。
出来上がった軒先部分
柱と土台の仕口
相変わらず美しい、12角錐の構造である。
組み上がった全体像。
ここには写真がないが、床フローリングも仮加工してある。

工房で仮組みできるのはここまで。

ここから先の工程、竹を編んだり土壁を付けたりするのは、さすがに現場じゃないと無理だ。さあ、次からはいよいよ本格的な大阪遠征の始まりである。

つゞく


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大工歴30年、小さな工務店社長が綴る独断と偏見のBlog。 《木神楽》青山高原の麓に工房を構え、木と土の家・古民家再生・タイニーハウスなどを主に手掛ける。お役に立てることがあれば、何でもご相談を。