台風での強風被害

とんでもなく暑かった今年の夏、気がついたら朝晩はぐっと冷え込み、日中も過ごしやすい季節となった。

皆さんもご存知の通り、この夏は西日本豪雨に始まり、台風21号、そして北海道の地震と災害が多かった。被災地の皆様には、心よりお見舞い申し上げます。そしてここ三重県でも、7月末の台風19号、そして関西で猛威を振るった21号の強風で、様々な被害があった。ニュースでもあったが、家の屋根が丸ごとめくれて飛んでいったところもあった。

ここではそのうち、自分が調査して来たものをちょろっとご紹介する。

 

これらは屋根の瓦。棟の部分は風の影響を受けやすく、瓦が飛びやすいが、よほど風が強かったのか平瓦も飛ばされている。被害を受けるのはやはり古い家が多い。対策としては、当然ながら瓦をしっかり屋根に接着させることだ。

これは板金の棟押えがめくれ上がった例。こういったところも非常に風で飛びやすい。築10年を超えたら、定期的に点検を受けることをお勧めする。

これは、塀が風で浮き上がった例。現在は控えの方杖でかろうじて倒れずにいる状態。これもそれなりに原因はあるが、これだけの長さの塀を浮き上がらせるには、かなりの強風が吹いたと思われる。これをどう補修するかは、なかなか頭の悩ませどころだ。

他にも外壁(トタン張り)がめくれた例も多い。新築でこういう被害を受けることは稀だろうが、築年数が増えてくると、このような被害を受けやすくなる。普段から、定期的な点検とメンテナンスを受けることによって、被害を未然に防ぐ、もしくは最小限に食い止めることが出来る。

木神楽では、自社で建てた家はもちろん、そうでない家でも点検は無料なので、不安があれば遠慮せずに声を掛けて欲しい。

大工歴30年、小さな工務店社長が綴る独断と偏見のBlog。 《木神楽》青山高原の麓に工房を構え、木と土の家・古民家再生・タイニーハウスなどを主に手掛ける。お役に立てることがあれば、何でもご相談を。