四日市の町家再生⑤ 窓が付いたその日

四日市の現場、屋根が出来上がり、着々と進んでいる。
ここは、珍しく現在進行形でお伝えする。

 

板金屋さんが屋根張り中。

素材は、ガルバリウム鋼板、縦平葺き。

この葺き方は雨仕舞いが良く、かなり緩い勾配でも、雨漏りしない。

 

リビング上には、天窓を二台設置。

壊す前も、天窓が二ヶ所あった。
以前と同じような位置に、また新しく取り付けた。

 

細長い間取りなので、天窓が無いと、真ん中の部屋は真っ暗なのである。

 

古い屋根を外し、勾配を緩くして新しく作った箇所。

ここ、とっても苦労した部分。
実はバチになっていて、(つまり通りが曲がっていて)橋本君が苦労して加工した箇所である。

バスルームとトイレットに、ハイサイドライトを取り付け。


ここは水周りだし、利便性も考えてアルミサッシを利用。
換気、明かり取り用だ。

キッチン横にはめ殺し窓を取り付け。


お施主さんが、ひでしな商店で見つけてきた、センスのいいレトロな硝子戸である。
さて、現場は町屋なので、非常に狭く、もちろん駐車場も無い。という事は、仮設トイレを置く場所なんて当然無い。
街中なので、立ちションなんてもってのほか。
幸い、歩いて2、3分くらいの所に解放された駅のトイレがあるので、そこを利用することにした。

 

しかし、わがままな職人達は、もっと近くにトイレが欲しい、とのたまう。
仕方がないので、何かないかと探していたらこんな良いものを発見し、早速購入。

 

PC現場トイレ/amazon


うん、これなら省スペースだし、何処へでも置ける!

しかし、ここに溜まったそれは、一体誰が何処へ運んで処分するのであろうか。

つづく

大工歴30年、小さな工務店社長が綴る独断と偏見のBlog。 《木神楽》青山高原の麓に工房を構え、木と土の家・古民家再生・タイニーハウスなどを主に手掛ける。お役に立てることがあれば、何でもご相談を。