スモールな珈琲店を作れ(1)4畳半の佇まい

注)この話は2015年秋のことである

 

 

さて、久々のスモールハウス、新シリーズ。

 

今度の依頼は、「小さなお店を作りたい!」というもの。待ってましたとばかりに設計にかかるが、スモールなのは、建物だけでなく予算も同じ。設計に長い時間を掛けるわけにはいかない。

更には、数週間後にはお店をオープンしたいって!?
ほぼ突貫工事だが、小さいから出来るだろう、ということでお引き受けする。

 

4畳半で作る

 

そのお店を建てる場所は、クライアントのお家の駐車場。車一台置くスペースがあれば、スモールハウスは建てるのには十分だ。

 

作るのは、予算他色々あって、4畳半の床面積。基礎は作らず、駐車場に積んであるブロックを利用して、高床式とする。これは見晴らしも良くなるし、湿気も寄せにくい、など我ながらグッドアイデアである。

 

ここでは書けないくらいのスモール予算なので、手持ちの古材をなるべく利用することにする。あと、すぐ隣に住まいがあるので、そこから電気や水道が引けるのも、コストダウンとしては大きい。

もちろん、クライアントにもしっかり労働してもらうのだ。

 

 

 

つづく

 

 

大工歴30年、小さな工務店社長が綴る独断と偏見のBlog。 《木神楽》青山高原の麓に工房を構え、木と土の家・古民家再生・タイニーハウスなどを主に手掛ける。お役に立てることがあれば、何でもご相談を。