古民家再生とセルフビルドの関係。どこまで自分でやれる?

やる気と時間があれば、どこまでも出来る

その気があれば、youtubeを含むインターネットなどで、あらゆる情報が溢れている現在、大工仕事でも何でも詳しく学ぶことが出来る。要はやる気とそれに取り掛かる時間を作れるかだろう。もちろんある程度危険を伴う作業があることを忘れてはならない。

プロに任せてほしい箇所

我々大工の立場から言わせてもらうと、構造に関わる箇所、屋根などの雨仕舞い、電気配線などはプロに頼むべきだと思う。

構造は、それが何の意味か分かっていないと、例えば必要な筋交いを取ってしまうとか、むやみに壁も抜いてしまっていいものではない。屋根の雨仕舞いも中々難しい箇所だ。いい加減な施工は雨漏りの元である。電気配線は、当然ながら素人が触ることは出来ない。

古民家再生の施工例

さてここからは前回の続き、古民家リフォームはさてどう仕上がったのだろうか。

天井を取り払い、吹き抜けとなったダイニングキッチン
丸太梁の黒光りがすごい。昔は毎日かまどで火を起こしていたのだろう
アルミサッシが入っていたキッチン出窓は、木製の内窓を付けたらいい雰囲気に。
ここ玄関ホールは、天井・壁の新建材を剥がして、正面の建具を取り替えただけで、イメージがガラリと変わった。

私たちの仕事はここまで。ここからは、お施主様のD.I.Yをご紹介しよう。

週末D.I.Yでここまで出来る

頑張って作った手作りキッチン。実は、本当に完成するのかなと最初は侮っていた。それがいい感じに仕上がっている。少々の隙間や傾きはセルフビルドなのでオッケー。

和室二間を一部屋にして杉フローリングを貼った。この広いスペースもセルフビルド。かなり頑張りましたね!少々の隙間はご愛嬌だ。
頑張った甲斐あって、いい部屋になった
机の上の大工道具は、お施主様のもの。

さて、セルフビルドはまだまだ続くようだ。古民家暮らしを楽しみながら、D.I.Yも思う存分楽しんでほしい。


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大工歴30年、小さな工務店社長が綴る独断と偏見のBlog。 《木神楽》青山高原の麓に工房を構え、木と土の家・古民家再生・タイニーハウスなどを主に手掛ける。お役に立てることがあれば、何でもご相談を。