• Mobile 090-3385-2706
  • wood@mokkagura.com

タグアーカイブ 工務店

鳥羽の土壁の家⑨ 土壁の外に断熱材を入れる理由

鳥羽の土壁の家、続編。
施主さんが、頑張って塗った荒壁。

施主様ブログはこちら→ 自然と共に

荒壁土が乾いてきたところで、さあやっと大工さんの出番だ。

と、言いたいところだが、実はまだまだ土塗りは続く。
荒壁の上に貫伏せ、そして大直し、というさらなる左官仕事が待っているのだ。
荒壁の状態では、土壁というのはそれほど強くない。そして貫という構造体も見えたまま。
その上にさらに土を塗っていく事によって、壁の厚みを増し強度を出すのだ。

 

 

この作業は、外壁を張る前にしなければならない。ここも、もちろんお施主さん施工。
セミだろうが何だろうが、セルフビルドである以上、お施主さんに休む暇なんてない。

 

 

そうして、外部周りの大直しが出来たら、ようやくここで我々の登場である。
先ずは窓を取り付け、そして外壁下地を作るのだが、この現場では断熱材も入れる。

 

 

土壁にも断熱作用は有るが、あまり期待は出来ない。どちらかと言うと、蓄熱、蓄冷するものだ。

そうした時、土壁の外側に断熱材を入れることによって、土壁自体が外部の温度変化の影響を受け難くなり、室内温度も一定に保ちやすくなると考えている。

 

 

ここで使用した断熱材は、フォレストボードという、杉皮とパルプを固めたものだ。
この材料は、透湿性があり、土壁の吸放湿性能を損なわないし、天然素材100%である。

このように、土壁に密着させ、この上に胴縁という下地を打ちつけ、外側に通気層を設ける。
通気層とは、文字通り空気が通り抜ける層である。
断熱材内部に侵入した、雨や湿気を乾かせるために必要である。

そして、次は外壁だ!

つづく

 

目指すは、世界にひとつだけの家

《家作りについて Part2》

そして現在、様々な家が世界中で建てられている。その地域の特性、気候、そして調達できる資材によって様々な家があり、また民族の違い、歴史の積み重ねにもより、多種多様な家が存在する。現在ではテクノロジーが発達し、民族・地域の垣根を越えた家の標準化が進んでいるように思う。

それは、日本においても例外ではなく、ハウスメーカーなどに代表されるように、全国何処へ行っても同じ仕様の家が建つようになった。我々はそれに必死に抵抗し、この地域の特性を生かし、この地域の材料を使った、個性ある家作りに挑戦し続けている。

代表である高橋は、各地の建築関係の勉強会などに顔を出し個々の家の設計や、工務店経営についての勉強に余念がない。(と、自分で言ってみるのは余り説得力はないが)

大工職人は職人で、また各地の職人と交流し、自社だけでは覚えられない技術の上達を図る。今は技術についての様々な書籍もでていて、youtubeなる動画でより分かりやすく学ぶことも出来る。

そうして少しづつではあるが、日々研鑽し、家作りのレベルを上げているところだ。

さて、木神楽が取り組んでいる家作りの特徴は、以下のようなものだ。

  1. 手刻みで作る
  2. 地元の木と土を使う
  3. 伝統的な構法による
  4. 土壁をつける
  5. パッシブデザインを意識する
  6. オリジナルなデザインを追求する
  7. 自然素材で造る

ざっとこのようなものだが、全ての条件の頭には、“なるべく”の文字が付く。絶対的な条件は無い。とにかくいい家を造る努力をする、そしてもちろんいい家の定義も少しずつ変わっていくのだ。

もひとつ、他の工務店・メーカーと違った家作りをする、というのも常に念頭においているところ。もちろんクライアントである施主さんの意向あってのことだが、他と同じものはつまらないし、同じではうちの存在意義も無い。

誰かの歌の歌詞じゃないけど、世界にひとつだけの家作りを目指すのだ!