この家では、ロフトを取り付けるのも重要なミッションの一つである。
ロフト、屋根裏部屋。
それは、本来の部屋ではなく、通常は隠される天井裏スペースを利用して作られる。
そこは、基本的に勾配天井であり、狭い。
しかしながら、そこは非日常的空間で、狭いながらも隠れ家的であり、秘密基地っぽくもあり、大人も子供もワクワクするスペースになる。
もちろんわたくしの自宅にも、広大なロフトスペースが作ってある。
今まで木神楽で建ててきた家のほぼ全てにも、ロフトスペースは取ってある。
リフォームで、ロフト付き部屋を施工した例
新築でもロフト付き
〝タイニーハウス小さく住む家〟にも、もちろんロフトはある。
そして、もちろんこの〝海が見える山の家〟のお施主様ご家族にとっても、ロフトスペースは夢の空間であり、今回何としても作らなければならないものだ。
しかし、そこには難関が待ち受けていた。
邪魔なんて言ってはいけない、構造的にはとっても重要な梁だ。
ロフトを取り付けるのは、吹き抜けにした元和室の部屋。
そこには瓦屋根を支えるべく太い松丸太が何本も入っていて、通常ならロフト空間は取れない。
しかしお施主様の夢を叶えるべく、我々木神楽スタッフは考えに考えた。
ロフトの高さは、高すぎても下からのアクセスが良くないし、低すぎると下の部屋を圧迫する。
そこら辺りを考えて、高さを設定する。ここでは、前の和室のちょうど天井あたりの高さに、ロフトの床を設定した。
ただこれだと、床のすぐ上を丸太梁が横切り、いまいち使い勝手はよくない。
そこで、さらに奥に一段上げて、ロフトを増設した。
奥の段は、ちょうど腰を掛けられる高さ。
丸太の梁の上に床を上げたので、あまり邪魔にならない。
こうして、少々変則的ではあるが、夢のロフトスペースが出来上がったのだ。
つづく
屋根裏に秘密基地完成!?
実は足りなくなった収納スペースを増やす目的で作った物入れです。
木曜と金曜の2日間、友人宅の屋根裏改造計画を実行。
何とか有効利用したい、物入れ、収納に活用できないかという依頼を受け
屋根裏へ上がってみると、鉄骨作りでした。
断熱材のグラスウールが敷かれています。
予算の制約もあり、考えに考えた末・・
材料は、杉の4寸角と、1寸厚の杉板。
鉄骨の梁から梁へ、4寸の角材を渡し、その上に杉の板を並べました。
ただそれだけの、非常にシンプルな作り方です。
鉄骨構造が幸いし、
屋根裏には余計なものがないので、高さは低いが広く使えます。
物入れと割り切り、材料は削らず荒木のまま使いました。
出入り口は、扉を作り、そこにアルミの脚立を掛けて登る
上り口は、1段下げて登り易く。
けっこう広い
床面積でいうと、18帖ほどのスペースが出来ました。
物入れには十分!
秘密の部屋でもある(笑)
さすがに日中は暑いので、換気扇か換気口が欲しいところです。
追記
後日、換気扇を取り付けました。屋根面の断熱はないですが、
幾分かは涼しくなるでしょう。