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タグアーカイブ 三重の木

建て前の楽しみ〜美杉の森の中の家

施主様は人気レストランのオーナー

建て前の日は特別で、お施主様にお昼を用意してもらうことが多い。そして何と言ってもここのお施主様は、人気レストランのオーナーシェフである。もう朝から、お昼ご飯が楽しみで仕方ない。

古民家再生の意義って?古い家との付き合い方

古民家が好きだ。古民家には、年月を経たものならではの魅力がある。昔に建てられた古民家は、当然ながら本物の素材で作られている。それらは古くなるほどに深みが増すのだ。昨今のクロスや新建材で作られた家は、きれいなのは表面だけで、それが剥がれたら見る影もない。

新型コロナについて〜今感じていること

とりあえず、信頼できそうな感染者数情報をいくつか。

伊賀石場建ての家〜手刻みの家づくり

手刻みとは、文字通り、手で木を刻む(加工)すること。今の世の中では、おそらく99パーセントの新築住宅はプレカットという工場加工で、大工自身が手で刻むことは少ない。またそれが出来る大工も今や少ない。

木神楽では、手刻みで家を建てることが多い。新築で半分くらいの棟数は手刻みだ。プレカットも手刻みもそれぞれ長所短所あり、どちらがいい、悪いとは言わない。ただ大工職人としては、圧倒的に手刻みの方が面白いしやり甲斐がある。特に伝統工法に適しているのは、木組みの粘りを生かせる手刻みだ。この伊賀の家は、伝統的な木組みを生かした家づくりであり、当然ながら手刻みだ。

新型コロナについて〜山中教授のサイトより

さて、新型コロナについて信頼できるサイト。ips細胞でノーベル賞を受賞した京都大学山中伸弥教授による情報発信ページ。

内容はいい加減な情報ではなく、データを示した正しいと思われる内容を示して、今私たちが取るべき行動を示唆してくれている。ここでは自分が読んでわかった範囲で、内容をざっと抜粋する。

まずは、前提としてまだ分からないことが多い。あくまでも現時点で分かっている、そうであろうと思われるということだ。

小さなカフェの作り方その5

土壁を塗る

注)これは2018年12月の話です

この日、朝早くから現場に続々と集まる職人達。K山左官を筆頭に、大工や左官、さらにこの店のオーナーまでも。荒壁を一日で一気に塗ってしまう必要があるために人手が要るのだ。

ジュリー珈琲制作秘話

秘話といっても大した話はない。

このジュリー珈琲(以降、小さなカフェと呼ぶ)のオーナー様から連絡があったのは、かれこれ一年以上前の話だ。なんでも自宅の庭に小さな小屋を建てて、そこでカフェを始めたいと言うのだ。最近スモールハウスづいてる私としては、飛び上がらんばかりの楽しいお話である。

小さく住む家Web内覧会(3)リビングと就寝スペース

内覧会続編、リビングから。

 

ウッドデッキに面したダイニング・リビングスペース。

ここは5畳大の広さ。天井が高くなった部分にはロフトが乗る。

いつも使う可動式の棚。

 

 

キッチンは、考えに考えた末の、超シンプルなカタチ。

いかにコストを掛けず、しかし使い勝手よく、カッコよく作れるか。
実際は、結構コストが掛かった。

物が片付くよう棚も配置。見せる収納が基本となっている。

 

キッチンの反対側、ロフトの下にあるのが寝室スペースになる。

ここは、約2畳大ある。

スノコで床を上げて、その下は収納スペース、足元はクローゼットだ。

古建具の簾戸を閉めると、風は通すが適度に視線を遮ることができる。

ここも、広すぎず狭すぎず、快適である。

 

 

そして、梯子を上がればロフトスペース。

普段使わないものを上げておいたり、お客さんが来た時には、臨時の就寝スペースとしても利用可能。

尚、ここはほとんどの構造材を、柱材である105角を使って組み上げた。

それは、いかに構造をシンプルにし、同じ材料で作ることによるコストダウンを考えてのこと。

このロフトの梁も、105角を二重に重ねた複合梁となっている。

 

つゞく

 

 

小さく住む家Web内覧会(2)玄関ホールとサニタリールーム

 

 

では、内部の説明をしよう。

玄関を入ると、そこは、こぢんまりとした玄関ホール。

 

ちなみに、この家の内装は、杉板と漆喰。木製建具は全て古建具を再利用している。

通常土間になるところは、水に強い杉の赤身板張り。

 

そして正面のガラス戸を開けると、サニタリールームだ。

shigezo氏が、狭いスペースながらも、トイレ・洗濯・洗面・脱衣スペースを上手に配置設計してくれたところである。

ここは一坪を少し切るくらいの広さだが、使ってみるとちっとも狭さを感じないのだ。

ただ、この洗面台は、壁の厚みを利用して少しでも部屋が広く使えるように作った。

奥に見えるユニットバスは0.75坪タイプ。広すぎず、狭すぎずのちょうどいい寸法。

 

 

そして玄関ホールから左のガラス戸を開けると、そこがキッチン・リビングスペースとなる。

 

 

つゞく

 

 

 

 

海が見える山の家リフォーム(8)杉づくしの室内

床に張るのは、厚30mmの杉板。

天井も床も杉づくしである。

 

今、日本では杉花粉で問題となっているように、戦後に植えられた大量の杉の木が伐採時期を迎えつつある。
そのおかげで、こんな厚みのある杉板もどんどん贅沢に使えるのだ。

厚みがあるので、板自体に断熱や蓄熱性能も期待できる。

 

 

 

杉というものは、非常に柔らかく、そしてその上を裸足で歩いた時に冷たく感じにくい。

杉の繊維は、いわゆる多孔質で空気を多く含む。そのことで室内に近い表面温度になるのだ。

もちろん、調湿性能も高い。

そして、柔らかいということは、傷つきやすい。
この床の上を、何か重いものを引きずったりしたら、また椅子を何度も引きずって動かしたりしてたら、表面は凹んでデコボコし、またささくれ立ったりもしてくるであろう。

凹んだ場合は、濡れ雑巾をその上に一晩くらい載せておくと、少々の傷ならふやけて元どおりに膨らむ。

そうならない場合は、厚みが30mmもあるのだから、表面を少々削っても構わない。

しかし経年変化の証として、傷や汚れを楽しんで貰えたら、と思う。

住まうことで、アンティークな家にしていくのだ。

 

 

住んでいない古民家の維持管理について

前回からの流れで、古民家について書こう。

今住んでいない古民家を持っている人は、たくさん居ると思う。
大体がその人の実家であったりして、物置状態になっていたりする。

そんな家は、ちっとも行かずにほったらかしになっているのではないだろうか。
ここでは、そんな現在住んでいない古民家の管理の注意点を挙げてみる。

住んでいない家は傷みやすい

何故かというと、まずは住んでいないということは、当然締めっぱなしである。大体が雨戸も閉められている。
そうすると中は風が通らず、光も入らず、埃がたまり、ジメジメ、そうするとカビが生えやすい。
また、暗くしてジメジメしていているところは、シロアリも大好物だ。

定期的に、窓を開け、風を通すのがいい。特に梅雨時は要注意だ。

雨漏りが発見されにくい

これも当然だが、住んでいないのだから、雨が漏っていても気が付かない。
たまに晴れた日に行っても、よく見ないと気が付かない。
そしてある日、屋根がごっそり落ちて初めて雨漏りに気づく、となったらそれはもう補修が大変だ。

そして雨漏りしていると、木が腐るだけじゃなく、シロアリにも食われるダブルパンチだ。
雨漏りの原因となるのは、瓦屋根なら瓦の割れ、ズレ。
板金屋根なら腐食による穴か、釘が抜けてめくれてしまっているかってとこだろう。

そうなる前に、手遅れになる前に、しっかり屋根だけは点検しておこう。

屋根の状態について分からなければ、信頼できる工務店に点検してもらおう。

雨漏りを放置してしまうと、立派な家でもあっという間にダメになる。
逆に、雨漏りさえしていなければ、日本の民家は結構永持ちするのだ。

ちなみに、台風などの強い雨風の時だけ少し漏る、壁から滲む、とかならあまり気にすることはない。
古民家は屋根も壁も隙間が多いので、横からの雨風には、漏りやすい。
そういう雨漏りは、台風が過ぎ去って晴れて乾けばそれでいい。

問題なのは、普段の雨でも漏れてくるような状況だ。

そうなると、いつも湿ったままになり、木が腐るしシロアリの格好の餌場となるのだ。

土台周りが埋まっていないか

屋根の次に気をつけておきたいのが、足元だ。

古い家は、当然ながら石の上に土台や束が直接建っているのだが、それが永年の間に埋まってしまい、木部に土が接触している、もしくは埋まってしまっているところがある。

その原因は、やはり道路の高さが上がったり、周りの庭の高さが上がってきたり、落ち葉などが積もって埋まったりといろいろだが、それを放置しておくのは良くない。

そうすると、そこは常にジメジメした状態になり、腐朽菌が発生するし、シロアリさんもやってくる。

また家の周りに、薪などが積んであるのも同じことで、そこから腐食やシロアリが入りやすい。

家の周り、足元はスッキリと風が通るようにさせておくことだ。

とにかく、屋根と土台周りに気を付けよう。

木造建築が痛むのは、雨・湿気による腐食・シロアリである。

そこさえしっかり管理しておけば、日本家屋は長持ちするのだ。

ラフターズカフェ制作日誌(12)Web内覧会その3

トイレ内の手洗いに、古いミシンの脚を使用。

木のカウンターに、洗面ボウルを載せ、ミシン台を取り付ける。
足踏み式のギミックがまだ生きていて、踏むと横の輪っかが勢いよく廻り、ちょっと楽しい。

 

これは、使うことは無さそうだが、営業申請上必要な手洗い。
IKEAの木製サラダボウルに穴を開けて制作。

 

 

こちらは厨房。
換気扇は、以前のものをそのまま利用。その他の厨房機器は、オーナー様が買い揃え。

かなり汚れていたステンレスも、オーナー様渾身の磨きにより、ピッカピカになる。

 

照明について

ほとんとがダクトレールにスポットライトを取り付ける方式。
これは後から色々追加したり、向きを変えたりできるので、店舗には特にオススメ。

 

その他店内写真はこちらを

ラフターズカフェ ギャラリー

 

さて、店内の紹介はこれぐらいにしよう。

ここでは、ピザ・パスタを中心とした軽食メニューを展開。
店内にはコンセント完備のカウンターや、wifiも整備されていて、プリンターも置いてある。

深夜まで開いているので、コーヒーや軽食をお供に、ゆっくり過ごすことができる。

しかし何より、店主のご兄弟二人の、ゆるくて明るくフレンドリーな人柄が、一番の売りかも。

 

店舗情報はこちら↓

ラフターズ・カフェ

 

 

 

ラフターズカフェ制作日誌(10)Web内覧会その1

さて、厨房機器も搬入され、2月あたまにお店はオープンすることになる。

さあ、ここでは完成した店内をご案内。

まずは、お店の外観。

ここはビルのテナント、スペースは限られている。そこを生かすべくデザインは慎重に。

オーナーの希望イメージを睨みながら、なるべくシンプルに、そして外から中が見通せる窓と扉の配置にする。

外壁は、モルタルにペンキを塗装。格安でできる工法である。

大きめのfix窓は、割れないように厚さ8mmものガラス。

入り口扉は、解体前のここに付いていた引き戸を再利用。

板を張り替えたり、寸法を変えたり、色を塗ったりと手を掛けたら、見違えるようにいい雰囲気になった。

お店のロゴは、デザイン業を営むオーナー様(兄)制作。

この看板も、余った材料でオーナーが自作する。

入り口扉の取っ手は、鳥羽の現場でも使ったサルスベリの枝を利用。

そして、その扉を開けると、まず目に飛び込んで来るカウンター。

このカウンターも、こういう雰囲気でこういうデザインにしたい、というオーナーの強い希望があって形にしたものだ。

天板は、ガルバリウムの無塗装板、腰板はチップボード。高価な材料ではないが、センス良くまとまったと思う。

こちらのロゴとそれを照らす照明はオーナー制作。

このカウンターも、実は前のお店の棚を再利用したものだ。

前のお店に付いていた吊り戸棚を外し、それを適当な大きさにカット、そこにチップボードと天板を張って製作したのだ。

つづく

ラフターズカフェ製作日誌(7)お正月に漆喰を塗るのだ

内壁下地が出来上がった年末、ヒゲの左官K山氏がやってきた。

皆が休んでいる年末年始、正月休みもせずに左官工事に入るのだ。

そう、彼は現場を円滑に進める為なら、正月だろうと例え夜中になろうとも、家に帰らず仕事をする。
決して威張らず欲張らず、予算が足りなければ僕の分を使ってくれと差し出し、西に困った人があれば助けに行き、東に病気の人があれば行って励ます、そんな宮沢賢治のような左官職人である。

今回は、冬休みに入っている高校生の息子も連れてきて、親子で漆喰塗りである。

なかなか手つきの良い彼は、果たして左官屋になるのだろうか。
お父さんは結構期待しているようではある。

 

さて、もちろんいつもの調子で、オーナーや我々も参加する。

 

この壁面は、プロジェクターで映像を写したいとのオーナーの希望により、なるべく平らにするべく、皆でコテで押さえる。

オーナーであるご兄弟二人も中々器用である。

 

そして、ご覧のように、綺麗な漆喰壁が出来上がった。

ちなみに、この漆喰壁は、石膏ボードに薄塗りで仕上げてあるので、工期は短く済む。
ただし、厚みが薄いので、強度はあまり無く、ボードの継ぎ目でひび割れなどが起こりやすいが、私としてはあまり細かいことにこだわらず、漆喰の質感を楽しんで欲しいと思う。なおひび割れた漆喰は補修可能だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

小さく住む家㉑大地を壁に 実地編

美杉から現場に戻った我々は、早速壁を塗る準備に取り掛かる。

 

今回塗る壁は、こちら、スモールハウスの正面壁。
数日前に、下地モルタルを施工済みだ。

 

現場で待機していた弟子の桝屋、スノーボーダー坂下と合流し、K山左官を含めた4人で壁塗りの準備を始める。

まずは、朔で拾ってきた陶器のカケラを、ハンマーでさらに細かく砕く。

 

それらを土に混ぜ込み、一緒に壁に塗り込むことによって、面白い壁になると考えたのだ。

もちろん、美杉町の朔由来の壁だという証でもある。

 

さていよいよ壁に付ける。

 

先ずは接着の役目を果たすモルタルを塗り、その上から、美杉で採取してきた土を塗りつけていく。

 

塗り方は、手でぐちゃっと。付けた土の大部分は、パラパラと下に落ち、唯一モルタル面に接着している土だけが残る。

そんな感じでどんどんと塗り進める。

そう広くない面積なので、半日ほどで終了。

 

 

 

そうして、塗りあがった壁がこれだ。

 

 

 

 

この状態は、まだ塗りたてなので、完全な仕上がりでない。

この後、日を置いて、乾いた壁面の余分な土を擦り落とす。

さらに接着力を高めるために、樹脂ボンドを吹き付けると、ようやく大地の壁の完成である。

 

続く