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自然観察日記 モリアオガエル(1)樹上に見つけた卵

ちょっと家作り話からは脱線。

 

うちの工房は山の中にあり、四季折々の自然が美しい。また行く先々の現場も田舎が多く、そこでも美しい自然の動植物と出会う。そんな命の不思議、奇跡とも言える姿を見るのが大変興味深く、深く感動を覚える。ここではそんな現場や工房で見た自然の姿をお伝えしたい。

 

さて、まず最初に書くのは、何と言っても今取り掛かっている新築現場での話。伊賀市のとある山間部にあるその現場は、周りを雑木林に囲まれ、敷地のそばには小川が流れるという、とっても自然豊かなところである。

 

 

この写真は、一番最初に現場下見に行った時に見つけた、野鳥の巣である。調べてみると、どうやらコチドリの卵らしい。ここは建設予定地に造成された、何もないところだ。なんでこんなところに無防備に卵があるのか!?と思ったが、コチドリさんは、このように何もない裸地に卵を産み、ヒナを孵す習性があるとのことだ。この後しばらく現場に行かなかったので、この卵が無事孵化して、雛が巣立ったのかどうかは分からない。

 

コチドリについて詳しくはこちら

 

さてさて、ここからが本題だ!この現場には池、というほどでもない沼がある。敷地のすぐ脇に山から流れ出る小川があり、そこがちょっとした堰でせき止められ、沼になっているのだ。まさしく自然に出来たビオトープである。

 

 

さあそしていよいよ新築工事が始まり、春を迎えた。暖かくなり雨が多くなると、冬眠から目覚めたカエル達の声がたくさん聞こえてくる。そして梅雨に入ったとある6月の日。

 

 

沼の上の木の枝に付いた泡のかたまり。直径10cmほどあるだろうか。これがどうやら噂に聞くモリアオガエルの卵らしい!そしてこの泡のかたまりは、日を追うごとに増えていくではないか。

 

 

あっちにもこっちにも。これらは、沼の上にせり出した枝に産み付けられている。卵は、水面すれすれのところにあったり、はたまた結構高い樹の枝にもあったり。それでも全てちゃんと水の上の枝を選んで産卵するのは大したものだ〜

モリアオガエルについてはここ

 

 

用心深いカエルたちは、昼間は決して姿を現さない。何がなんでもその産卵シーンを見たい私達は、夜を待って沼地に行ってみることにした。

つゞく

 

小さく住む家Web内覧会(4)番外編

この家はとても小さい。小さいながらも手を抜かず、普通にしっかりと断熱してあるので、冷暖房はよく効くはずだ。

何より、冬は南面の大きな開口部から日差しがバッチリ入るので、昼間は無暖房でいけるだろう。

夏は、とにかく風通し重視だ。

リビングから洗面・玄関スペースに風が抜けやすいよう、室内高所にも開閉式の通気窓を取り付けた。

照明について。

一つとして高価なものはない。うちの在庫のアンティーク器具やシンプルな照明器具を取り付けた。

全てはled電球であるが、電球色を選んである。

無垢の木の家には、温かみのある電球色がよく似合うのだ。

番外編

外構と植栽施工は、津市丸の内で花屋を営みながら外構工事も請け負う、T.spaceの尾崎さんだ。

実はここのお施主様は、尾崎さんからのご紹介であった。

人の繋がりに感謝である。

web内覧会終わり

小さく住む家Web内覧会(3)リビングと就寝スペース

内覧会続編、リビングから。

 

ウッドデッキに面したダイニング・リビングスペース。

ここは5畳大の広さ。天井が高くなった部分にはロフトが乗る。

いつも使う可動式の棚。

 

 

キッチンは、考えに考えた末の、超シンプルなカタチ。

いかにコストを掛けず、しかし使い勝手よく、カッコよく作れるか。
実際は、結構コストが掛かった。

物が片付くよう棚も配置。見せる収納が基本となっている。

 

キッチンの反対側、ロフトの下にあるのが寝室スペースになる。

ここは、約2畳大ある。

スノコで床を上げて、その下は収納スペース、足元はクローゼットだ。

古建具の簾戸を閉めると、風は通すが適度に視線を遮ることができる。

ここも、広すぎず狭すぎず、快適である。

 

 

そして、梯子を上がればロフトスペース。

普段使わないものを上げておいたり、お客さんが来た時には、臨時の就寝スペースとしても利用可能。

尚、ここはほとんどの構造材を、柱材である105角を使って組み上げた。

それは、いかに構造をシンプルにし、同じ材料で作ることによるコストダウンを考えてのこと。

このロフトの梁も、105角を二重に重ねた複合梁となっている。

 

つゞく

 

 

小さく住む家Web内覧会(2)玄関ホールとサニタリールーム

 

 

では、内部の説明をしよう。

玄関を入ると、そこは、こぢんまりとした玄関ホール。

 

ちなみに、この家の内装は、杉板と漆喰。木製建具は全て古建具を再利用している。

通常土間になるところは、水に強い杉の赤身板張り。

 

そして正面のガラス戸を開けると、サニタリールームだ。

shigezo氏が、狭いスペースながらも、トイレ・洗濯・洗面・脱衣スペースを上手に配置設計してくれたところである。

ここは一坪を少し切るくらいの広さだが、使ってみるとちっとも狭さを感じないのだ。

ただ、この洗面台は、壁の厚みを利用して少しでも部屋が広く使えるように作った。

奥に見えるユニットバスは0.75坪タイプ。広すぎず、狭すぎずのちょうどいい寸法。

 

 

そして玄関ホールから左のガラス戸を開けると、そこがキッチン・リビングスペースとなる。

 

 

つゞく

 

 

 

 

小さく住む家 Web内覧会(1)外観編

まず外観から見ていこう。

 

南面に深く突き出た軒により、多少大きく見えるが、6.25坪の極小住宅だ。

 

屋根は、シルバーカラーのガルバリウム波板。安価で施工しやすく、さらに波の部分が通気層になって一石二鳥である。

 

特徴ある外壁は、杉の赤身板を細かくうろこ状に貼ったシダーシェイク。

 

板は、3重重ねで雨の侵入を防ぐ。張り方によって色々表情を変えることができる。

この外壁、実は私自身が永年やりたかった事だ。この小さく住む家でついに実現できてとても嬉しい。
家づくりは、お客様の夢の実現であるが、それに私達も乗っからせてもらい、作り手として楽しませてもらっている。

工事中のシダーシェイク

 

 

そして正面、南のウッドデッキ。

深く突き出た軒により、雨の日でも快適である。もちろん、壁の間接照明でナイトシーンもバッチリだ。

さらにこの軒、部屋への日差しを夏は防ぎ、冬は目一杯取り込む。

 

ウッドデッキ両側の袖壁。

この湾曲した両袖壁は、屋根を支えるのはもちろん、夏は東日・西日を遮り、冬はウッドデッキへの北風の回り込みを防ぐ役割を担う。

 

ウッドデッキ面の外壁は、オリジナル土壁仕上げ。

土だけでは壁への接着力がないので、モルタルとボンドを併用。

 

 

玄関ポーチの屋根も大きめ。

 

玄関ドアもポーチも木製なので、これくらいは必要だ。

 

つゞく

 

 

 

小さく住む家㉒ ダンディカメラマン来たる

竣工から半年が経った小さく住む家。

 

 

 

庭の緑も綺麗に色づいてきたので、ようやく竣工写真を撮影する。

と言っても、もうすでに住まわれているお家。

お施主様にも、片付けなど色々無理をお願いしなければならない。

 

梅雨入り前の撮影当日は雲ひとつない天気に恵まれる。

 

写真を撮るのは、いつもの加納準氏。建築専門のカメラマンだ。

→ 加納フォト

加納氏紹介編

 

彼とはサルシカ隊仲間であるが、そんなことは置いておいて、彼はとにかく仕事が早い。

撮影は、だいたい夜まで掛かるのだが、そのまま徹夜で画像処理を行い、翌日には写真が納品されるのだ。

 

ちなみに、彼は植物についての造詣も深い。

暇があったら自邸の庭を弄っていて、ガーデニングの腕前もなかなかのもの。

加納家の庭

庭の話をするときの彼は楽しそうだ。

今回の撮影でも、庭木の手入れの事、枯れかけた鉢植えの再生など、色々お施主様にアドバイスをされていた。

 

さて、撮影は午後から始まり、夕方の中休みを挟んで、夜8時過ぎまで掛かった。

お施主様には、物や家具のの移動など、撮影用のアレンジで大変ご面倒をお掛けした。

また、撮影用に小テーブルや椅子などの家具や小物を、近くの家具工房BROWNさんでお借りした。

どちらもご協力ありがとうございました。

 

次回は、ダンディカメラマン撮影の写真を見ながら、この家のweb内覧会なのだ。

 

つゞく

 

 

 

 

 

 

 

 

 

伊賀の石場建ての家(4)地盤調査の巻

さて、壁土の準備は整いつつあったが、現場では、もう一つの重要なミッションが進行する。

 

それは地盤調査。

家を建てる前に、まずそこの地盤がどうだかを調べる。それによって、基礎の設計などが変わってくる。

行うのは、スウェーデン式サウンディング試験。

 

 

いつもは、地盤調査会社に頼むのだが、今回は自分達でやる。

試験機は、大工仲間の住匠工房宮崎M崎さんからお借りした。

高価な機器で普通は持っていないが、こだわり変態大工なM崎さんは色々珍しい道具や機械を持っているのだ。

 

そしてまずは組み立て。

 

構造は非常にシンプル。先の尖ったキリが回転して、そこに重りが載るようになっている。

そして、その回転数と入った深さを記録していく。それによって、地盤の強度を計算するのだ。

 

 

 

結果。

地山を削った土地であることから予想はしていたが、とにかく固い地盤であることが判明。

ここなら、安心して家を建てられる。

そして、いよいよsigezo氏の基礎設計が本格化する。

 

つゞく

 

 

 

 

伊賀の石場建ての家(3)まず土を寝かす

 

現場へ持って来た荒壁土にも、もちろん藁スサは入っているのだが、ここからさらにたくさんの藁スサを入れる。

そして水を足してよく混ぜる。

実際に中へ入り、足でよくこねる。

 

 

藁スサが片寄らないように気をつけながら混ぜる。

ちょうど現場を訪れたお施主様も飛び入り参加。

遊んでいるわけではないのだが、泥遊びみたいで結構楽しい。

 

 

このようにしてよく練った土は、池のようにたっぷり水を入れて、乾かないようシートをかけておく。

(水を枯らさず管理できるのであれば、シートなど使わずに自然の池のように作るのが良い)

そうして数ヶ月間〜、時間があるなら1年でも2年でも寝かす。

そうすることで、とってもいい状態の土になるのだ。

 

つゞく

伊賀の石場建ての家(2)そこはまるでリゾート

この家の建築準備が始まったのは、昨年、2017年7月のことだ。

場所は、伊賀のとある山間部。

周りを雑木林に取り囲まれ、とても自然豊かな環境である。

我々が行った時には、すでに集落の奥の山が造成され、いつでも建てられるように、平地が出来上がっていた。

 

10時の休憩場所を作ると、そこはまるでリゾート。

 

 

すぐ横には小さな池というか沼があり、そこにはモリアオガエルが住んでいるらしい。

 

 

建築予定地にあった野鳥の巣。

 

池のほとりで昼寝をする職人。

この日はなんてったって暑かったのだ。

 

 

さてそこで我々がまずやったのは、荒壁土を寝かす事だ。

土壁の家づくりでは、基礎をするよりも契約をするよりも早く、現場で土を寝かす。

そして土壁作りを担当するのは、この二人。香川からやって来たkenちゃんと、左官の親方K山氏。

土を入れる場所を作り、そこに泥コン屋さん登場。

 

つゞく