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ラフターズカフェ製作日誌(3)解体始まる

 

12月あたま、あらかた改装計画ができたところで、いよいよ解体工事に突入する。

もちろんオーナーも参加しての解体だ。

予算削減のため、なるべく既存のものを利用するので、使えそうなものは、壊さずに取っておく。

畳の座敷席は必要ないので取り壊し、垂れ壁・カウンターも解体廃棄、壁に取り付いていた棚などは使えそうなので、壊さないよう取り外していく。

 

そう広くない店内は、あっという間に廃材の山。

 

予算の都合上、入り口付近を残そうかどうか迷ったが、結局ほとんど解体する。

 

この店舗のオーナーは、若いご兄弟お二人だ。
彼らの店作りスタートを記念して、写真を撮る。

 

さあ、次の作業がんばろう。

つづく

 

 

ラフターズカフェ製作日誌(2)設計からセルフビルドについて

 

 

そう広くはない店内だが、設計は大切だ。
入り口から客席への動線、椅子やテーブルなどの什器の配置、厨房内のレイアウトなど、考えなければならないことはたくさんある。

 

オーナーのイメージは大体決まっているので、それを元に、具体的に配置計画を作っていく。

椅子の高さから、テーブルの大きさ、人が通れる幅など、一つ一つ寸法を出し、落とし込んでいく。これらの作業は大変だが、なかなか面白い作業だ。

 

 

そして大体の図面が決まってきたところで見積もり。

この工事でも、オーナーのセルフビルド部分があるので、その部分は見積もりから省く。
オーナーにやってもらうのは、解体からゴミの片付け、塗装は当然のこと、AV配線、器具の仕入れ、その他各業者の手配もできるだけやってもらうことにした。

 

 

ここでセルフビルドについての注意点を少し。

 

セルフビルドで行う理由は、コストダウンが第一だと思うが、その作る工程を楽しむ、という面も非常に大きい。

しかしセルフで行うということは、その工事の責任を、当然ながら自分で背負わなければならない。

さらに当然ながら、プロレベルのクオリティが出せるわけでもない。

そしてわからないことばかりだろうから、何をするにしても大変だろうし、時間も掛かる。

私たちが一から十まで教えることは出来ないし、それを最初から期待するくらいなら、セルフビルドはやめたほうがいい。

 

しかし、それでもやりたいのだというなら、喜んで我々は協力するのだ。

 

 

つづく

ラフターズカフェ製作日誌(1)カフェ作り始まる、の巻

鈴鹿市内で、カフェ作りのお手伝いをしている。

その様子を少しづつお知らせしよう。

 

 

場所は、市街地にある某テナントビルの1階。14坪ほどある店内は、以前は居酒屋さんだったらしく、カウンターに、畳敷きの座敷席。

 

 

厨房は、設備機器も何もないが、ステンレスが張られ、棚などの什器、換気扇などが残されている。

 

このままでも使えなくはない感じだが、何しろ目指すのはおしゃれなカフェだけに、このままお店を開くのはあり得ない。

ではどういうお店にするのか、オーナーとの二人三脚での店づくりが始まった。

 

まずはオーナーとのイメージの共有からだ。
第一回目の打ち合わせでは、どんなお店にするのか、そこではどんなサービスが提供されるのか、をたくさん聞かせてもらった。

そして、そのお店をイメージ出来る写真を、ネットや雑誌などで、集めてもらう。

 

お店のコンセプト、店内のイメージなどは固まりつつあり、それを今度は実現可能な形で具体化していく作業に入る。

 

続く

 

小さく住む家⑳大地を壁に 美杉編

晩秋のとある日、我々は、紅葉色付く山を見ながら車を走らせていた。

向かったのは、津市美杉町の山の中にある一軒家。

色付く紅葉が大変美しい。

そして、この見覚えのある丸い池と、遠くに佇むヤギ。
そう、ここは以前、木神楽で施工させていただいた日本料理店『朔』だ。

 

施工したと言っても、ここのセンスあふれる庭や店の造作は、ほとんどオーナー夫妻のセルフビルドによるものだ。

 

 

さて、そんな朔に来て誰もが目を向けるのは、何と言ってもこの特徴ある増築部分だろう。

 

四角く突き出た部分は、もちろん木のフレームで作っているのだが、注目すべきはこの外装である。
左官仕上げなのだが、まるで大地と一体となったようなその仕上がり。もちろんオーナー夫妻の手作りである。

この壁に強く惹かれていた私は、是非とも『小さく住む家』で再現したいと考え、その作り方の秘訣を探りに来たのだ。

 

 

我々が訪れた日は、ちょうどお店が休みの日で、オーナーご夫妻にゆっくりお話を聞く事が出来た。
何とあの壁は、そこら辺の土をただ拾ってきて、塗りつけただけだという事である。

 

それを聞いた我々は、オーナーの許可を得て、そこら辺の土を戴くことに。

紅葉の落ち葉をかき分け、崩れて露出した山肌の土を少々分けていただく。
この辺りの土は、砂や小石混じりの山砂。
この色々混じった感じが、あの壁の雰囲気を醸し出しているのだろう。

 

 

そして、帰り掛けに何気に見た地面に、多数落ちている陶器のかけらを発見。

実は、ここの奥様は焼き物で彫刻などを作るアーティストでもある。
その製作時に捨てられたこれらのかけらを、拾い集める。

 

 

さあ、材料が揃った。
現場へ戻って、大地の壁を作ろうではないか。

 

つゞく

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

町家スタジオ侶居 始動する

四日市の町家再生現場改め、町家スタジオ侶居。

その町家スタジオ侶居から、新たなお知らせが届いた。

待ちに待った、スタジオ侶居のウェブサイトが公開されたというものだ。

 

www.studiorokyo.com

 

シンプルでセンス良くまとまった、そして大切にしていることが伝わってくるサイトだ。

さらに、来年2月には、オープニング企画が開かれるということである。

スタジオ侶居オープニング企画
2018.2.2〜25  田代裕基作品展

 

田代氏のことは、今回初めて知ったのだが、動物などを、迫力ある木彫りで表現するアーティストである。

これは是非とも見に行かねばなるまい。

 

 

すまい給付金について

すまい給付金というものをご存知だろうか。

新築、もしくは中古住宅を取得した場合、給付金が受けられるというものだ。

 

 

実はこれは、消費税アップ時の救済措置として、平成26年に始まり、平成33年まで続く制度だ。

新築はもちろん、中古住宅の取得も対象となる。

もう建ててしまってからでも、1年3ヶ月以内なら、申請可能だ。

ただし、給付を受ける為には、いろいろ条件があるので、それを満たすことが必要である。

 

詳しくは、下記の国土交通省のサイトを参照されたい。

 

弟子への提言@日々の仕事の中に真理を見出す

注)この仕事の心構えシリーズは、基本的に独断と偏見に基づく。
ここに書く事によって、自分への気づきとするのが、一番の目的だ。

 

弟子への提言なんて書いてるが、全くもって弟子なんて取れるような親方ではない。
実のところは、お願いして何とか来てもらっているのが現状だが、ぼぉーっとしてても経験年数だけは増えていくので、その中で感じたことを書く。

 

 

大工は、その仕事、その関わっている現場を、早く、なおかつ綺麗に納めるように努めるものだ。

が、そのことよりもっと重要なことがある。

それは、その仕事の中に真理を見出すことだ。

では真理とは何を指すのか、それは、自分自身で考えて欲しい。

 

真理を見るためには、

その時、
その現場、
その仕事、
そして周りの人、
何より自分自身を良く見ること、よく観察することが大切なのだ。

 

 

 

 

小さく住む家⑲ついに出来たシダーシェイク!

カーブした外壁やら、張っても張ってもなかなか進まない板張りなど、大変な作業であったが、一歩づつでも進めばいつかは終わる。

夢にまで見たこの日を、我々は迎えた。

そう、外壁がようやく張り終わったのだ。

思えば、私の不用意な思い付きにより始まったシダーシェイク張り、
そして、丸いとかっこいいなぁなどと軽く考えたデザインにより、職人を苦しませ、お施主様にご迷惑をお掛けすることになった。

しかし、その仕上がりはどこに出しても恥ずかしくないし、お施主様もきっと喜んでいてくれているはずだ。
細かい板を何重にも重ねたこの外壁は、年月を経るほどに深みが出て、味わい深くなり、そしてきっと長持ちもするはずである。

 

 

 

では、その張り終わった外壁をご覧いただきたい。まずは西面。

西側は空き地なので、こちらからその特徴的なフォルムがよく分かる。
道を通る車が、Uターンしてじっくり眺めていく、ということが何回かあった。

 

東北から見た面

玄関の曲がった丸太柱、丸窓がワンポイントだ。

 

南面、正面より

実は、この正面だけは、左官仕上げにすることにした。
当初予定は、板張りにするつもりだったが、あまりに大変なのと、正面だけはちょっとイメージを変えようということになったのだ。
写真に写っているのは、その下地の状態である。

どういう左官仕上げになるのかは、今後のお楽しみ。

 

 

ここで、この外壁を貼った二人を紹介しよう。

大工見習い5年目、弟子の桝屋と、左官も畑もスノボーもするスーパー大工、坂下氏だ。
これに懲りず、また今後の木神楽の仕事を支えてほしい。

 

小さく住む家⑱漆喰を塗るぞ 上塗り編

前回の下塗りから数日置いて、この日は仕上げの漆喰塗りを行う。

 

 

この日は、前回のメンバーから大工二人が抜けたが、見学のS設計士が増えて総勢7人で、漆喰塗りにトライ。

漆喰は、K山左官が前日に練って作り置きしておいたものだ。

 

漆喰をコテで塗るのは、ヌルヌルして塗りやすく、気持ち良い。
と言っても左官屋さんの様に平滑には塗れないので、ここでは塗りつけてコテ跡を残す感じで仕上げる。

 

 

お施主様は、この洗面カウンター下の狭いところを担当。

 

広いところは、皆んなで一斉に塗り付ける。

 

そして、漆喰塗り終了!

さて漆喰塗りをやってみて分かった素人の漆喰塗りのポイントは、なんと言っても養生だ。
強アルカリ性の漆喰が木部に付くと、黒く変色してしまうので、付かない様に塗らなければならない。

そのために、丁寧なマスキング作業が必要だ。
さらに塗り終わった後も、マスキングテープを剥がして掃除するのだが、ここでもついうっかりと漆喰がついたまま雑巾でも拭こうものならば、強アルカリのおかげで、木部はひどい変色となる。

漆喰を扱うのは、何かと注意が必要だ。
が、なんと言ってもその吸放湿性、そしてアルカリにおける殺菌作用、その素材の持つ白さ、そして何より有機質ではない、無機質であることが魅力的な素材である。