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月別アーカイブ3月 2018

海が見える山の家リフォーム(6)床断熱編

続いて、床断熱について。

 

改装部分の床は、厚み30mmの杉板を張るのだが、その下地の隙間に断熱材を入れる。

 

 

床に入れるのも、天井に使ったのと同じ、押出法ポリスチレンフォーム。

下地の都合上、ここに入れたのは、厚みは25mm〜20mmだ。

 

 

 

つづく

 

 

海が見える山の家リフォーム(5)天井断熱材を入れるの巻

さて、海の見える家は、いよいよメインの改装場所、和室周りの造作に入る。

二間あった和室の部分を、構造は残しつつ、ガラッと間取りを変えてしまうのだ。

 

 

まずは、天井部分を施工する。

 

 

 

ここは、屋根の勾配を生かした吹き抜け天井になる。

屋根面に沿って天井下地を作り、そこに断熱材を入れていく。

吹き抜けになるので、とっても天井が高くなり、開放感が生まれるが、それだけ気積(部屋の床面積×高さ)も大きくなるので、断熱をしっかりしとかないと、寒い部屋となる。

 

 

 

ちなみに、この家は標高200mほどのところに建っていて、冬はそれなりに寒い。

当然ながら、断熱改修も今回の工事の重要事項でもある。

土壁は付いているが、天井や床には断熱材は入っていないのだ。

 

天井面に入れ終わった断熱材。

ここで使用したのは、高性能グラスウールと言われるものだ。

旭ファイバーグラス アクリアマット10k 100mm厚

 

 

そして、ここでは写真はないが、他の改装する部屋の天井面には、押出法ポリスチレンフォームを施工。

ダウ化工 スタイロフォーム1種 30mm厚

 

これらは、石油を利用した化学製品であるが、コストと断熱効率を考えて選択している。

劣化を遅らし、性能を発揮させ、長く持つ家にすることを念頭に置きながら、丁寧に施工することを心掛けている。

 

つづく

 

 

住んでいない古民家の維持管理について

 

前回からの流れで、古民家について書こう。

 

今住んでいない古民家を持っている人は、たくさん居ると思う。
大体がその人の実家であったりして、物置状態になっていたりする。

そんな家は、ちっとも行かずにほったらかしになっているのではないだろうか。
ここでは、そんな現在住んでいない古民家の管理の注意点を挙げてみる。

住んでいない家は傷みやすい

 

 

 

 

 

 

 

 

 

何故かというと、まずは住んでいないということは、当然締めっぱなしである。大体が雨戸も閉められている。
そうすると中は風が通らず、光も入らず、埃がたまり、ジメジメ、そうするとカビが生えやすい。
また、暗くしてジメジメしていているところは、シロアリも大好物だ。

定期的に、窓を開け、風を通すのがいい。特に梅雨時は要注意だ。

 

雨漏りが発見されにくい

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これも当然だが、住んでいないのだから、雨が漏っていても気が付かない。
たまに晴れた日に行っても、よく見ないと気が付かない。
そしてある日、屋根がごっそり落ちて初めて雨漏りに気づく、となったらそれはもう補修が大変だ。

そして雨漏りしていると、木が腐るだけじゃなく、シロアリにも食われるダブルパンチだ。
雨漏りの原因となるのは、瓦屋根なら瓦の割れ、ズレ。
板金屋根なら腐食による穴か、釘が抜けてめくれてしまっているかってとこだろう。

そうなる前に、手遅れになる前に、しっかり屋根だけは点検しておこう。

屋根の状態について分からなければ、信頼できる工務店に点検してもらおう。

雨漏りを放置してしまうと、立派な家でもあっという間にダメになる。
逆に、雨漏りさえしていなければ、日本の民家は結構永持ちするのだ。

ちなみに、台風などの強い雨風の時だけ少し漏る、壁から滲む、とかならあまり気にすることはない。
古民家は屋根も壁も隙間が多いので、横からの雨風には、漏りやすい。
そういう雨漏りは、台風が過ぎ去って晴れて乾けばそれでいい。

問題なのは、普段の雨でも漏れてくるような状況だ。

そうなると、いつも湿ったままになり、木が腐るしシロアリの格好の餌場となるのだ。

 

土台周りが埋まっていないか

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

屋根の次に気をつけておきたいのが、足元だ。

古い家は、当然ながら石の上に土台や束が直接建っているのだが、それが永年の間に埋まってしまい、木部に土が接触している、もしくは埋まってしまっているところがある。

その原因は、やはり道路の高さが上がったり、周りの庭の高さが上がってきたり、落ち葉などが積もって埋まったりといろいろだが、それを放置しておくのは良くない。

そうすると、そこは常にジメジメした状態になり、腐朽菌が発生するし、シロアリさんもやってくる。

また家の周りに、薪などが積んであるのも同じことで、そこから腐食やシロアリが入りやすい。

家の周り、足元はスッキリと風が通るようにさせておくことだ。

 

とにかく、屋根と土台周りに気を付けよう。

木造建築が痛むのは、雨・湿気による腐食・シロアリである。

そこさえしっかり管理しておけば、日本家屋は長持ちするのだ。

 

 

 

 

古民家を購入するに当たって

今リフォームしている海の見える家は、お客様が中古住宅で購入されたものだ。

購入前には、私が天井裏と床下を確認して、雨漏りや老朽化、シロアリなどをチェックした上で、お客様にご購入いただいた。この家は、前の住まい手が手を入れてくれてあったので、痛みも少なく、水周りもしっかり直してあった。

一般に中古住宅、特に古民家は、お得に購入できることが多い。しかし下水が繋がってなかったりなど、そのまま住めないことがあり、購入金額以上に、改修費用が掛かってくるので、そこは購入前にしっかり確認しておく必要がある。

ここでは、古い家(古民家)を購入されるにあたっての注意点をまとめてみる。

 

  1. 立地条件    地盤は良さそうか、湿気る土地では無いか、崖崩れとか浸水の恐れはないか
  2. 雨漏り     屋根はしっかりしているか、雨漏りしているところはないか
  3. 床下の状況   基礎はしっかりしているか、湿気による腐食・シロアリ被害はないか
  4. 給排水の状況  下水は繋がっているか、浄化槽なら排水経路はあるか、配管は古くないか
  5. 構造について  しっかりしているか、耐震的に見てどうか

 

以上のことを、しっかりと確認してから、購入しよう。

 

その時は、信頼できる大工、工務店、もしくは建築士に頼んで、見てもらうことをお勧めする。

写真は、点検時に覗いた、海の見える家の屋根裏である。しっかりした丸太梁が何本も見える。