古民家を購入するに当たって

今リフォームしている海の見える家は、お客様が中古住宅で購入されたものだ。

購入前には、私が天井裏と床下を確認して、雨漏りや老朽化、シロアリなどをチェックした上で、お客様にご購入いただいた。この家は、前の住まい手が手を入れてくれてあったので、痛みも少なく、水周りもしっかり直してあった。

一般に中古住宅、特に古民家は、お得に購入できることが多い。しかし下水が繋がってなかったりなど、そのまま住めないことがあり、購入金額以上に、改修費用が掛かってくるので、そこは購入前にしっかり確認しておく必要がある。

ここでは、古い家(古民家)を購入されるにあたっての注意点をまとめてみる。

 

  1. 立地条件    地盤は良さそうか、湿気る土地では無いか、崖崩れとか浸水の恐れはないか
  2. 雨漏り     屋根はしっかりしているか、雨漏りしているところはないか
  3. 床下の状況   基礎はしっかりしているか、湿気による腐食・シロアリ被害はないか
  4. 給排水の状況  下水は繋がっているか、浄化槽なら排水経路はあるか、配管は古くないか
  5. 構造について  しっかりしているか、耐震的に見てどうか

 

以上のことを、しっかりと確認してから、購入しよう。

 

その時は、信頼できる大工、工務店、もしくは建築士に頼んで、見てもらうことをお勧めする。

写真は、点検時に覗いた、海の見える家の屋根裏である。しっかりした丸太梁が何本も見える。

大工歴30年、小さな工務店社長が綴る独断と偏見のBlog。 《木神楽》青山高原の麓に工房を構え、木と土の家・古民家再生・タイニーハウスなどを主に手掛ける。お役に立てることがあれば、何でもご相談を。