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工房便り

〝刻み〟って?

「刻み」とは、家を建てる構造材を、大工が加工することを指します。

最近は工場加工がほとんどになってきたので、大工自ら加工することが少なくなってきました。

木神楽でも工場に加工を発注しますが、

自分たちの手で作りたいので、なるべく工房で出来ることはやります。

 

 

 

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ここでも古畳を利用

 

 

現在、工房で刻み加工中の「雨降りを楽しむ家」。

構造材の加工はほぼ終わり、現在は、最後の仕上げ、屋根材の加工をしています。

 

 

「雨降りを楽しむ家」では、再生・リユースを取り入れることにしていますが、

その第1弾として、畳de事務所でも使った古畳をここでも利用します。

使うのは、スタイロ畳。

中身はスタイロフォームと木の屑を固めたインシュレーションボード。

畳のヘリをカット、畳表は取り除き、真ん中の部分だけ使用。

どこをどう見ても、もう立派な普通の断熱材!

 

床と天井の断熱をこれで担います。

 

ちなみに壁は、土壁+パーフェクトバリア50㎜。

土壁の良さに、断熱性能をプラスです!

 

 

 

加工が終わった梁。

2階・ロフトの床梁。三重県産の天然乾燥の杉です。

 

 

 

屋根の構造材、母屋と桁

桁などの継手は追っかけ大栓継ぎ。手間は掛かりますが強度はあります。

 

 

 

 

屋根面に張る野地板兼、天井板。工房であらかじめ長さを切りそろえています。

 

下に積んであるのは90角の屋根垂木。

 

 

次は造作材の加工に入る予定です。

建て前の日取りもそろそろ決めなければなりません。

 

 

 

 

「カホン作り」報告

先日行った、「カホンを作って東北を応援しよう」カホン作り教室の報告です。

 

急に開催することになり、関係者の方にはご迷惑をおかけしました。

今回は、準備時間が少なかったので、

自分の子供の同級生と、少しの知り合いしか声を掛けられませんでした。

 

 

当日の準備、そして、指導を手伝ってくれた大工友達、

材料のベニヤを提供してくれた友人、

また、楽器を持って賑やかしに来てくれた友人のみなさん、ありがとうございました。

 

 

カホン作り教室では、全部で15~6個ほどカホンの材料を用意、
子供達のいい夏休みの工作になったのではないでしょうか?

東北へもって行く分も5つほど作れました。

 

 

ミニライブも開催

東北へカホンを持って行ってくれる伊藤君も来てくれました。

彼は、仮設住宅などへこちらで作った、

手作りの木の表札を届ける活動などをしています。

 

 


 

次回の〝もっかぐらプログラム〟は、新築住宅の土壁塗りワークショップを予定しています。

土壁を知らない方、もちろん塗ったことのない方はたくさん見えると思います。

こんな機会に、昔ながらの家作りを学びませんか?

泥をこねて、それを壁に塗る作業は、泥まみれになりますが、けっこう楽しいものです。

 

 

 

手で作る意味

毎日、暑い日が続きます。

現在、もっかぐらの工房では、今度の新築(自分の友人宅)の刻み加工真っ最中。

ここは、標高が高く、まわりを林に囲まれているので、街中と比べると幾分涼しいかと思いますが、

それでもやはり日中は暑い!

熱中症にならぬよう、業務用扇風機を回しながらがんばっています。

 

 

 

 

木神楽では、なるべく職人の手仕事を心がけています

 

といっても、すべて手加工するわけではなく

加工済みの材料を仕入れたり、機械も積極的に使い、効率をはかります。

もちろん工場で加工をお願いすること(プレカット)もあります。

その家その家にあった構造の組み方、予算の取り方により、選択します。

 

 

構造材は、三重県産の杉・檜を使います。

羽目板や、他の細い材料は、他産地のものも入っていますが、基本的にすべて国産材を利用しています。

 

 

今回、外周のみ土壁を付けます。

伝統的な加工、木組みの部分もありますが、メインはボルトを使用した在来構法です。

 

 

 

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この新築では、檜の柱と土台はほとんどすべて、
お施主様とそのお父様が、山から切り出されて出したものです(造園業をされていて、間伐も請け負っている)。
お仕事柄ということもありますが、自分の家の木を自分で切り出したって素敵なことですね。

加工する私たちも大切に扱わなければ、と気合いが入ります。

その他の材料、梁などの構造材はすべて三重県産の杉を使います。
天然乾燥で良く乾き、目も詰んでいる良材です。

 

 

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通し柱は檜の5寸角(150mm)。

もっかぐらでは、地震時に胴差し部分で通し柱が折れるのを防ぐため、最低、この寸法以上を使っています。

 

耐力壁は、土壁と筋交い。

地震力に対する初期剛性は、筋交いと土壁が受け、さらに筋交いが破断するような大きな揺れには、

1寸(30mm)厚さの貫が倒壊を防ぎます。

 

 

 

しかし、毎日暑い中、みなさん本当にご苦労様。

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この家ではお客様の希望で、雨降りでも楽しめるようにと、玄関・リビングの掃出し前に、大きな庇を取り付けます。

よって「雨降りを楽しむ家」と呼ぶことにします。

コンセプトは、なるべく自然素材で作ること、もう一つが、ローコスト。

 

畳de事務所でも御馴染みのリユースを、ここでも取り入れたいと思っています。

〝リユース〟で作るスタジオ

写真師 松原豊氏の事務所を作るプロジェクト「畳de事務所」のスタジオ版、「畳deStudio」。

壁の畳の塗装も終わり、古建具も入りました。

ちなみに壁を白くするというのは、松原氏からの要望です。

撮影スタジオとして使うため、壁が白くないといけないのです。
正直、最初は白い畳なんて・・と思ったのですが、塗ってみると意外といい感じです。

ぱっと見、畳と気づかないかも。

 

真っ白な空間に古建具が映えて、ちょっとしたギャラリー風になりました。

 

 

ちなみに、空間の天井付近、東西2カ所には換気扇と取り付けてあり、熱気を排気します。

照明・収納棚等は、これから、松原氏の使い勝手に応じて取り付けます。

 

 

30畳以上あるスタジオスペース。

畳が敷き詰められていて、柔道場のようにも・・(笑)

 

古建具による開口部。

一番右側が、畳de事務所への入り口。

真ん中が階段ホールへとつながる入り口。

左側には、古雨戸で作った収納スペース。

 

階段ホール。

以前は手すりも何もなかったので、取り付け。

笠木も実は廃材利用。

奥に見えるスノコ状のものは、吹き抜け上部を施行するために取り付けた足場。

 

 

メインの材料は、捨てられる運命だった、古畳と、古建具。
畳は断熱材としては最適ですし、古建具もいい味を出してくれました。