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小さく住む家

小さく住む家⑱漆喰を塗るぞ 上塗り編

前回の下塗りから数日置いて、この日は仕上げの漆喰塗りを行う。

 

 

この日は、前回のメンバーから大工二人が抜けたが、見学のS設計士が増えて総勢7人で、漆喰塗りにトライ。

漆喰は、K山左官が前日に練って作り置きしておいたものだ。

 

漆喰をコテで塗るのは、ヌルヌルして塗りやすく、気持ち良い。
と言っても左官屋さんの様に平滑には塗れないので、ここでは塗りつけてコテ跡を残す感じで仕上げる。

 

 

お施主様は、この洗面カウンター下の狭いところを担当。

 

広いところは、皆んなで一斉に塗り付ける。

 

そして、漆喰塗り終了!

さて漆喰塗りをやってみて分かった素人の漆喰塗りのポイントは、なんと言っても養生だ。
強アルカリ性の漆喰が木部に付くと、黒く変色してしまうので、付かない様に塗らなければならない。

そのために、丁寧なマスキング作業が必要だ。
さらに塗り終わった後も、マスキングテープを剥がして掃除するのだが、ここでもついうっかりと漆喰がついたまま雑巾でも拭こうものならば、強アルカリのおかげで、木部はひどい変色となる。

漆喰を扱うのは、何かと注意が必要だ。
が、なんと言ってもその吸放湿性、そしてアルカリにおける殺菌作用、その素材の持つ白さ、そして何より有機質ではない、無機質であることが魅力的な素材である。

 

 

 

 

 

 

小さく住む家⑰漆喰を塗るぞ 下塗り編

外壁工事進行中の小さく住む家であるが、この日は左官屋さんを呼んで、内部の壁塗りを始める日だ。

 

 

下地は石膏ボード。漆喰塗りの行程はおおよそ2工程に分かれる。

1.下塗り  石膏プラスターという下塗り材を使用

2.上塗り  仕上げの漆喰塗り

実は漆喰は石膏ボードに直接塗ることはできない。
漆喰、つまりは石灰であるが、これは強アルカリ性なので、そのアルカリ成分によって、石膏ボードの紙が劣化してしまうのである。
そのために一度下塗り材として強さのある石膏を塗るのだ。

ちなみに、強アルカリ性の特徴として、手が荒れるので、直接手で触るのは良くない。
ただし、固まってしまえば問題ないし、その強アルカリ性のおかげで、漆喰には強い殺菌作用があるのだ。

ということで、今日のところは、下塗りである。
左官屋さんに手本を見せてもらい、皆んなで一斉に塗りだす。

 

 

そう、この日は我々大工も外壁張りを一時中断して参加、さらには左官屋さんの助っ人やら友人、そしてもちろんお施主さんも加わっての大人数での施工。
ただでさえスモールな室内で、総勢8名が所狭しと壁塗りをするのは、結構大変だ。

 

 

 

 

にこやかにコテを扱う彼女は、イタリアからの研修生である。建築士である彼女は、日本各地を渡り歩き、ジャパニーズ土壁の勉強をしているそうだ。
現在、たまたま三重の来ていて、今回の壁塗りに参加した次第だ。

 

 

 

お施主様も、初めての壁塗り。慣れないコテ使いに四苦八苦。

 

 

そんなこんなで、この日の下塗りは終了。
次の仕上げの漆喰塗りは、この下塗りが乾けば決行である。

 

 

 

小さく住む家⑯カーブした外壁を作る

さて、なかなか進まない外壁のシダーシェイクだが、それに加えてもう一つの難関があった。

それが、正面両袖のカーブを切った袖壁である。

これは単なる飾りではない。
屋根を支える重要な構造であり、夏の東・西日を遮る壁にもなる。

ま、カーブしている必要はないのかもしれないが、何故かここは丸くするべきだと感じたのだ。

 

そんなこんなで、試行錯誤しながら、工事は進む。

 

深い軒を支えるための桁を取付け。

 

あとは、アールに沿って板を切り、貼っていけばいいが、そんなに簡単には進まない。
が、慌てずにいこう。
作業した分は確実に終わっていくのだ。

 

つづく

小さく住む家⑮シダーシェイクを張る

さあ、ようやくお楽しみの外壁工事に取り掛かる時が来た。

以前お施主さんにも手伝っていただいて下準備をした、杉の赤身板を張るのだ。

 

短く切った板を、重ねて貼っていく。幅はランダムにし、長さも変える。
張り方によってテイストは大きく変わるが、それは実際の施工に当たったこの二人に任せた。

 

 

板は、雨が入らないよう、そして釘が見えないようにと、3枚重ねになっている。
要するに、通常の板の3倍分を張る必要がある。

下から順番に貼っていかなくてはならないし、1日貼ってもたいして進まない。

何でこんな面倒な張り方をするのかと、二人のボヤキが聞こえて来そうだが、いいものを作るには手間暇が掛かる。
そこのところを理解してもらいたい。

 

そうして、徐々に貼り上がって来た外観。
いい雰囲気になって来たではないか。