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四日市の町家再生

四日市の町家再生⑦左官工事始まる

さて、現在の四日市の現場の状況をお知らせしよう。

 

外壁に焼杉を張る

四日市の現場の外壁は、焼杉だ。
焼杉とは、読んで字のごとく、杉の表面を真っ黒な炭になるまで焼いたもの。


焼かれて炭化した部分は、腐らないので、耐久性が増す。そして見た目もシックなブラックになる。

ここで使用しているのは、焼いた後に表面をブラシで擦ってある。そうする事によって、表面を触った時に、手に炭が付きにくくなる。

 

タイル張りの風呂

 

 

ここの風呂はユニットバスは使わない。

昔ながらに、壁や床にタイルを張って仕上げるのだ。

そしてお風呂を作りに、左官屋さんがやって来た。


いつもの小山さんと、そして最近いつも小山左官の手伝いをしに来てくれるケンちゃんだ。

この風呂を作る場所は、以前もお風呂があった場所である。昔のコンクリート壁を利用して、また新たに風呂を作る。

そして、お施主様が選んだとっておきのタイルがこれだ。

 

 

その名も、ニューヨークヘキサゴン。


何だこれは?6角形?
そう、ヘキサゴン=6角形 である。

これを貼るのは大変そうだよ、小山さん。

 

四日市の町家再生⑥ 不揃いな天然素材

雨の日の今日も、四日市の現場は休む事なく進む。

 


橋本君が、内部の床を張り始めている。杉のフローリングは、30mm厚だ。

天然素材というものは、元来色は揃っているものはない。

特に杉は、白太と赤味の色の差が激しい。色に非常に拘るお施主さんだが、そこはこれで何とか納得して頂くしかない。
混雑する室内。


大工三人に、電気屋2人、あと打合せに、自分と左官屋に水道屋さん、お施主さんもみえて、
ただでさえ広くない現場は大混雑である。

ま、しかし建築現場ってのは大体こんなものだ。1業種づつ入っていたら、工事はなかなか進まない。

 

 

 


中庭へと抜ける通り土間は、材料置き場になっている。
が、人も通り抜けなければならないので、そんなに置けるわけではない。

 

 

さて、前回のトイレットの解決策は、思わぬ所にあった。

水道屋さんが工事をしてくれた排水管、何故か一か所だけ伸びてる箇所があり、そこに差し込んでみた。
すると高さもピッタリではないか!

下水に繋がっているのでそのまま流しても問題はない。

これでトイレ問題は、一件落着だ。

四日市の町家再生⑤ 窓が付いたその日

四日市の現場、屋根が出来上がり、着々と進んでいる。
ここは、珍しく現在進行形でお伝えする。

 

板金屋さんが屋根張り中。

素材は、ガルバリウム鋼板、縦平葺き。

この葺き方は雨仕舞いが良く、かなり緩い勾配でも、雨漏りしない。

 

リビング上には、天窓を二台設置。

壊す前も、天窓が二ヶ所あった。
以前と同じような位置に、また新しく取り付けた。

 

細長い間取りなので、天窓が無いと、真ん中の部屋は真っ暗なのである。

 

古い屋根を外し、勾配を緩くして新しく作った箇所。

ここ、とっても苦労した部分。
実はバチになっていて、(つまり通りが曲がっていて)橋本君が苦労して加工した箇所である。

バスルームとトイレットに、ハイサイドライトを取り付け。


ここは水周りだし、利便性も考えてアルミサッシを利用。
換気、明かり取り用だ。

キッチン横にはめ殺し窓を取り付け。


お施主さんが、ひでしな商店で見つけてきた、センスのいいレトロな硝子戸である。
さて、現場は町屋なので、非常に狭く、もちろん駐車場も無い。という事は、仮設トイレを置く場所なんて当然無い。
街中なので、立ちションなんてもってのほか。
幸い、歩いて2、3分くらいの所に解放された駅のトイレがあるので、そこを利用することにした。

 

しかし、わがままな職人達は、もっと近くにトイレが欲しい、とのたまう。
仕方がないので、何かないかと探していたらこんな良いものを発見し、早速購入。

 

PC現場トイレ/amazon


うん、これなら省スペースだし、何処へでも置ける!

しかし、ここに溜まったそれは、一体誰が何処へ運んで処分するのであろうか。

つづく

四日市の町家再生⑤ 解体始まる

さあ、四日市の現場の続きに戻る。
工事に先立って、先ずは中の荷物の片付けと、改修部分の取り壊しだ。
ここは、お施主様が頑張って行われた。
沢山あった荷物や家具は、ゴミに出したり、不用品引取り・お友達に貰ってもらうなどして、処分。
解体もお施主さんが中心となり、御手伝いを含め、進行。
普段デスクワークのお二人にとっては、大変な作業であったと思われる。

奥の離れ屋。プリント合板などの建材は全部剥がす。

中庭の下屋根部分は、作業性を考え、両側の壁と、風呂周りのコンクリート壁を残して、あとは解体。


そして、いよいよ我々の工事が始まった。
工事する場所は、主に中庭に面した水周りの部分。3尺巾の通り土間を抜けなければ、ここへはたどり着けないのだ。
どういうことかというと、大きな機械での作業は出来ないということ。
よって、基礎工事から、手で穴を掘ってコンクリートも手で練って、という人海戦術なのだ。

そしてさらにそこからが難しい所だ。既存のコンクリート壁や梁の上に柱を立て、屋根を掛けるのに難航する。

何故なら、古い家は、ちっとも真っ直ぐ建っていないし、高さも下がっていたり、カネも出てない(いわゆる90度でない)。

よって寸法を出すのに時間が掛かる。が、リフォームとはこういうものだ。


この複雑な増築の棟梁を務めたのは、叩き上げの大工、橋本君だ。そこをある時はボーダー、ある時は大工の坂下さんが補佐する体制で進めた。

 

そして、いよいよ屋根まできた。


この日は、鳥羽の現場で仕事をしていた弟子の桝屋も呼び寄せ、自分も参加していっきに屋根を仕上げる。

ここまで来るのに苦労したので、皆嬉しかったと思う。
もう、建前みたいに屋根から餅まきしたかったくらいだ。

これでようやく、中の造作工事へと進めるのだ。

つづく