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古民家

富田の古民家を見る

古民家好きの仲間で結成された、チーム古民家。
→ チーム古民家についてはここをご参照あれ 四日市で古民家再生はじまる

 

 

この日の視察場所は、四日市市富田。
依頼内容は、受け継いだ古い民家があるのだが、再生出来るか見て欲しい、ということである。

現在工事中の四日市の現場から近いではないか、ということで、チーム古民家の面々で第一次調査に赴く。

この地域へ来るのは初めてであったが、この付近は、古い町並みがたくさん残っていることを初めて知る。

この町全体を見てないが、 この様な町家住宅が並ぶ道が、何本もあるようだ。

海に近いことから、昔の漁師町、そして東海道沿いであることから、宿場町としても賑わっていたのか。


駐車した場所から目的地まで歩いて行く道すがらも、興味深い町家が並ぶ。


 

 

 

さて、道草をしつつ、ようやく辿り着いた目的の家がこちら。

 

 


こぢんまりとしつつ、中々良い佇まい。典型的な町家住宅である。

 

 

お施主さんに話を聞くと、明治期に建築されたという事なので、築100年以上だ。


裏に回って見ると、二階が増築され、そこにまた屋根を掛けたり、何度かの増改築が行われている様子が見て取れる。


中へ入ってみると、永年空き家だっただろうせいか、荒れた感じはあるが、しっかりした構造でそれほど傷みも見られない。


裏側の方は、やはり瓦が傷んでいる。そして水周り部分も地盤が沈下しているようだ。

 

 

 

 

さてこれをどう保存するのか、どう活用していけるのか、 それは今後、施主様と相談していくことになる。
ここでもやはり屋根瓦が傷んでいるので、先ずは屋根の補修が必要である。

そして色々付いてる増築部分は、いっそ取り壊して、明治期建築の建物だけにするのが、今後の家の管理もし易いのではないだろうか。

古民家を修理せよ③ 熊本へ旅立つ瓦職人

 

そして、春になり、イケメン瓦職人の北村さんは北海道から戻ってきた。

 
ちなみに彼の名は、伊織くんと言い、今後はその名で表記する。

さて、伊織くんに、屋根の状況を見てもらい、あまり予算を掛けずに、直せるような提案をしてもらう。

 

ところで屋根に穴が空いてた下の部屋は、土壁が剥がれ落ち、畳にもカビが生えて、大変な状況である。

この辺りの補修も含めて、施主様にお見積りを提出、ご了承を得た。

さあ、さっそく工事だ。伊織くん、工事始めるよ〜。

 

「え、もう決まったの?来週から熊本へ行く予定組んじゃった。」

なにー!!

 

しかし、彼は熊本へ遊びに行くのではない。去年の熊本地震で大きな被害を被った家々の屋根修理に行くのだ。
何でも向こうでは職人が圧倒的に足りず、泊まり込みで応援に行くのだという。

 

それでは致し方がない。熊本の1日も早い復興も大切だ。
そしてここでも、寛大なお施主さんの理解を得、瓦屋さんが戻ってきてから工事を始めることにした。

 
早く戻ってきてね、伊織くん。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

古民家を修理せよ②スノーボーダーな瓦職人

さて、急いで見に来て欲しい屋根の改修現場なのだが、急には来れないという瓦屋さん。

「実は今、北海道にいて・・」

 

ハイ?

そう、実は彼は冬はスノーボード、夏はダイビング、その合間に屋根工事を行うという、何とも幸せな職人なのだ。その名も北村瓦店。

彼のいい写真が無かったので、古民家調査に同行してくれた時の写真を載せる。

 

 

ちなみに、この話は、今冬の話であり、彼は北海道を満喫中であった。
しかも、スノーボード中の怪我で肋骨を折ったところだという。

ま、普通ならここでさっさと見切りを付けて、他の職人に頼むところだろう。
が、彼は単なる遊び人ではなく、とっても素晴らしい仕事をする瓦職人でもあるのだ。

 

 

北村瓦店との付き合いは非常に長い。

うちの親父が大工で、彼の親父も瓦屋。
その父親世代からの付き合いでもあり、彼には絶大な信頼を置いている。
そこまで丁寧にしなくてもいいんでないの?ってくらいに綺麗な瓦工事をやってしまう。

屋根工事というのは、実はかなり過酷な仕事だ。
夏は焼け付く瓦の上を歩き、冬は、寒風吹きすさぶ中で仕事をしなければならない。

しかし彼は、そんな屋根の上で、自然の風を感じて仕事をするのが大好きなのだという、何とも素敵な職人なのである。

 

 

だからお客様には了承を得て、彼が帰ってくるのを待つことにした。
屋根は、とりあえず雨は入らないようにしたので、まあ大丈夫であろう。

続く

 

 

 

 

 

古民家を修理せよ 雨漏り編

とある日の昼下がり、知り合いの方からのお電話。

 
「うちの家の瓦が何かおかしいので、見に来てくれ」

場所は白山町。近くなので、早速クルマを走らす。
現場は山あいの集落で、建物は、築70〜80年かくらいのこの辺りではよく見掛ける古民家だ。

屋根を見ると、たしかに棟がおかしい。

上に上がってみると、大きく崩れている。

これは、雨漏りして下地が腐っている、結構ヤバい状態だ。


実は施主さんは、ここを別荘代わりにしていて、普段はお住まいでないのである。
住んでいればすぐに気づいたであろう雨漏りも、気づかず放置すれば、ここまでひどくなってしまうのだ。
雨漏りの原因は、瓦が凍てて割れて、そこから雨が侵入していることによる。
古い瓦は凍て易く、凍てるとこのようにバラバラになってしまう。


屋根裏に上がって確認してみると、幸いまだ構造までは腐ってないよう。
これは不幸中の幸いだ。

 

 


しかし、あちこちから光が漏れていて、このまま放置するのは、大変に良くない。

 


応急処置にブルーシートを張る。

直ぐにでも工事に掛からせて貰いたいところだが、先ずはお見積りである。

棟が絡んでいるので、これは大掛かりな補修になりそうだ。

 

 

瓦工事なので、当然、瓦屋さんの判断を仰ぐべく連絡を入れる。

が、返事は、直ぐには見に来れないというのだ。

え、何で?

 

次回に続く。