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小さく住む家⑦ 古建具を使う

この家でも、古建具を使う。

 

数少ない室内の建具はもちろん、玄関の扉もリユース品だ。

ちなみに玄関の扉は、某所で捨てられそうになってたのを戴いてきたもの。

この家では、開き勝手が逆なので、取手や金具は付け替えて使う。

さらには、外側はべったりとペンキが塗ってあったので、それも削り取ってしまおう。

 

 

ここでもお施主さんの登場だ。
この日は、有給を取ってもらってのお手伝いだ。
自分の家づくりなのだから、取れる有給はどんどん取ってもらって、何でもやってもらう。

 

かなり根気のいる作業だが、ご覧の通り、綺麗な白木の状態までなってきた。

なかなか頑張りの効くお施主さんである。

こうなったら、これからもどんどん作業をしてもらうのだ。

 

 

 

 

 

小さく住む家⑥ シダーシェイクの準備に掛かる

さて、外壁のシダーシェイクに使うのは、比較的安価に手に入る2m長さの杉板、もちろん赤身である。

それを短く切り、並べてみた。

うん、なかなかいいのではないだろうか。
板の幅が同じではつまらないので、割って、わざとランダムにしてある。

ではこれでいこう、ということで早速準備に掛かる。

 

まずは、板を削る。

板を削らず張ってもいいのだが、この家では、杉の赤身を綺麗に出したいのと、無塗装なので、雨弾きのことを考え、表面を削ることにした。

削っているのはお施主さんだ。

限られた予算内で少しでもいい家づくりをする為、お施主さんといえども、ばんばん働いてもらう。

 

作業は、自動カンナに通すだけなので、簡単ではあるが、とにかく枚数が多いので大変である。
うちのスタッフもお手伝いし、1日がかりでおよそ60坪分の板を削った。

そして次の行程は、この板を短く切っていくのだが、これはまた次回、お施主さんが休みの日に来てもらって行う予定である。

 

 

小さく住む家⑤ 杉で仕上げる家

小さく住む家は、内も外も杉板を張る。

 

内部は天井から壁、床まで杉板張りにする予定だ。
杉の木はは柔らかく、手の触れるとこに使う素材としては、大変優れている。
何より、木の持つ吸放湿性により、室内の湿度を調整してくれる。


鳥羽の土壁の家 ユーティリティー

 

 

そして外部。

 

外部に張る杉板は、塗装してもいいが、この家では無塗装の予定。
芯材である赤身板を使うので、無塗装でも腐りにくい。

さて、その杉板をどんな風に張るかで、家の印象はガラリと変わる。
このスモールハウスでは、シダーシェイク風に仕上げることにした。

シダーシェイクとは、以前鳥羽の土壁の家で、お施主さん自ら張っていたアレだ。


鳥羽の土壁の家 外壁

 

 


岐阜の友人の家で見たシダーシェイク

 

これらは小さい板を一枚一枚重ねて張って仕上げるので、大変な手間が掛かる。
さらには、板の重ねしろが多いので、材料は通常の3倍用意しなければならない。

鳥羽の施主さんの苦労ぶりを目の当たりにしてはいたのだが、そのあまりの仕上がりの良さに、是非このスモールハウスでやってはどうかとお施主さんに提案し、了承されたのだ。

 

続く

 

 

小さく住む家④手刻みで作る

木神楽では、手刻みで家づくりをすることが多い。

今取り掛かっているスモールハウスも手刻みだ。

 

 

手刻みとは

手刻みとは、大工が構造材の加工をすることである。

そんなの当たり前じゃん、と思われるかもしれないが、今の家づくりでは、工場生産のプレカットが主流だ。

プレカットは工場生産なので、大工は何もする必要はない。当然加工するための作業場は要らない。

しかし、木神楽では、そんな楽なことはしない。大工自身が考え、構造材を加工することが、大変だが一番面白いところなのだ。そこを工場へ渡してしまってなるものかと、日々我々は考えている。

(プレカットはコスト削減には非常に有利なので、決して否定はしないし、それを選択する場合もある)

 

手刻みを行うには、まず墨付けを行う。墨付けとは分かりやすく言うと、加工するための印を付ける工程のことだ。

大工としては、最も大切なところであり、ここが出来るようになって初めて一人前と認められる。

今回の墨付けは、弟子の桝屋の担当だ。ここで間違えると家が建たないので、非常に責任が重いのだ。

しっかり頼むよ、桝屋くん!

小さく住む家③ 地盤の良い土地

ここのお施主さんとの出会いは、一年以上前、去年の夏前にさかのぼる。

 

 

 

きっかけは、知人からの紹介だ。

すごく小さい家を建てたい人がいるので、相談に乗ってもらえないか、という話であった。

一人で暮らすのに、大きな家は要らない。持ち物も荷物も必要最低限しか持たない。そのような考えに、我々も大いに共感し、スモールハウス好きな私やS設計士は、是非ともお力になると約束し、少しずつプランを練って来たのである。

 

 

土地は、お客さんが早々に見つけられた、郊外の静かな団地である。道を挟んだ向かいには林、団地の周りは田んぼに囲まれ、のんびりと住み易そうなところだ。

ここは、地盤調査をしたところ、非常に硬い地盤であることが分かった。小高い山を削って造成されたものと思われる。

地盤が固いということは、地震の時の揺れが少ないということなので、家を建てるには適している。

さらには近くに大きな川もないし、山もない。海抜も高い。地震や災害には非常に安心な土地なのだ。

 

 

そしてこの夏、行われた地鎮祭。

さあ、いよいよスモールな家づくりが始まるのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

小さく住む家②  日差しを取り入れる

ここでもう少し、このスモールハウスの設計を説明する。

 

 

外観であるが、屋根は南面を高くした片流れ屋根だ。

南面に面した室内には、ロフトスペースもある。

南面を高くすることの意味は、冬の日差しをたくさん取り入れるためだ。

もっとも雨も降り込みやすくなるので、軒の出は深くして、高さもなるべく抑えた。

図面では分かりにくいが、南面のウッドデッキの両袖は壁アールにせり出しでいる。これはデザインだけでなく、夏の西日や東日の入り込みを防ぎ、また横からの雨の吹き込みを防ぐ、などの役割を期待してのことだ。

コストを考え、屋根はガルバリウムの波トタン、玄関ドアや室内引き戸は、リユース品を利用。

内外ともに、大工だけで完結するよう仕上げは杉板張り。

 

断熱に関しては、ここでは土壁でなく、繊維系のものを利用するが、何を使うかは今のところ塾考中である。

 

 

 

 

 

小さく住む家① 小さな家作りが始まる

先日から、いよいよ着工したスモールハウス。

どれだけスモールなのかというと、床面積は6.25坪、およそ12畳半である。

その中には当然ながら、ユニットバス、キッチン、サニタリー、寝室など、生活できる機能が備わっているのだ。

設計協力 Shigezo

その他に小さいながらもロフトスペースがあり、外にはウッドデッキも。

収納は、必要最低限ながら、ロフト空間、ベッドルームの下などが利用可能だ。

実はこの家、以前に丸いお家を提案したお客さんのおうちである。

この丸いスモールハウスは、使い勝手がイマイチ、ということで却下された。

そして、今回、ヨットから伝統構法の家まで設計するS設計士の協力を得て、この小さな住まいを設計した。

実はS設計士からは、もっと小さい5坪の家バージョンも提案されたのだが(機能的にはほぼ同じ)、これ以上小さくしてもコスト的には変わらないだろうから、この6.25坪で進めることになったのだ。

 

では、お施主さんは、なぜそもそも、このような小さな住まいを建てたいと思うようになったのであろうか。

 

続く

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

みさとの学校マルシェ モバイルハウス放置される

みさとの学校マルシェ続報

 

さて、マルシェで展示中のモバイルハウスは、どうなったかというと、どうも子供達の遊び場になっていたらしい。

実は、私はずっとカホンの方に付きっ切りで、モバイルハウスは誰も居ず、放置状態であった。

まあ、手持ち無沙汰の子供達の居場所になってくれただけでも、設置した甲斐があっただろう。

 

これに懲りず、機会があれば、また出展したい。

 

このみさとの学校マルシェ仕様のモバイルハウスは、窓が付いたりタイヤが付いたりの特別仕様だが、現品に限り、税別25万円(現地配達込み)で販売中。

 

 

 

みさとの学校マルシェに出店する の巻

今日は、8月20日に行われた、みさとの学校マルシェの様子をお知らせする。

 

 

このマルシェは、廃校になった旧長野小学校を利用した、屋内型マルシェである。

主催は地域の協議会になっているが、実質的にはNPOサルシカの仕切りである。

サルシカとしても美里地域としても初のマルシェ開催は、あまりにも人が来すぎて大変なことになった。

そこらのことや、イベント全体のことを詳しく知りたい方は、サルシカ隊のホームページを見るべし。↓

 

 

さて、木神楽がマルシェで出店するのは、カホンワークショップと、急遽決まったモバイルハウス展示だ。

カホンワークショップは、来てくれた人がその場で、カホンを手作りするワークショップだ。およそ1時間で完成する。

実は、こうやってマルシェに出店するのは実に1年半ぶりのことである。久しぶりのマルシェ出店は、大変だが、やはり楽しかった。

うちのカホンは、薄い杉板で誰でも組み立てられるキットとして用意してある。そして誰でもそこそこいい音がするカホンが完成する。

 

カホン試奏の様子

 

 

今回はスタッフが私一名だったので、予約を受け付け、人数制限をさせていただいた。せっかく来て頂いたのに、作れずに帰ってしまったお客さんも何名かみえた。今後もマルシェには出店するので、また次の機会に是非とも作って欲しい。

カホンワークショップの今後の情報については、このブログでも発信するが、以下のページをご参照あれ。↓

 

さあ、モバイルハウスの方はどうなったのだろうか?!

移動式モバイルハウスを作れ

モバイルハウス、前回までの経緯はこちら↓

 

さて、みさとの学校マルシェに展示するべく、またまたモバイルハウス制作が始まった。

実はこれで今夏3台目だ。先日納品したものが1台、さらにその前に、お客さんが組み立てる前提で作ったキットが1台ある。(これについては、現在お客さんが組み立て中。完成次第、またレポートを載せることになるだろう)

さて今回のテーマは、ズバリ移動出来るハウスだ。

 

本体は重いので、タイヤを付けて、リヤカーの様に引く形式。今度はハウスらしく窓も付ける。

制作はお盆休み明けの17日から。マルシェは20日なので残り3日しかないが、とにかくマルシェで沢山の人にお披露目したい一心で、制作を始める。制作担当は弟子の桝屋。今夏3台目なので、彼も手慣れたものだ。

 

 

そうして、工期3日のモバイルハウス作りが始まった。

 

マルシェ当日は、時間がないので、前日の19日中に搬入して、現地で組み立てて置きたい。しかし今回は、タイヤを付けたり窓を付けたりと作業が増えているので、とても桝屋一人では間に合わない。19日には私も作業に参加して、屋根を貼り、リヤカーの引き手部分を作る。

そして、午後3時を回った頃、ようやく準備が整いマルシェ会場へと向かった。

 

向かう会場は、この春、統廃合で閉校となった長野小学校だ。木神楽の工房から車でほんの4〜5分の近場だ。現地は、大勢のボランティアスタッフや、マルシェに出店者でごった返している。

その中で、見知ったボランティアスタッフを数人引っ張ってきて、モバイルハウスの設置組み立てを手伝ってもらう。

工房でほとんと全てのパーツを作ってきているので、現地で組み立てるのはあっという間だ。

組み上がったモバイルハウス。

取り付けてみて分かったが、本体の大きさから考えると、引き手の部分が貧弱過ぎた。

しかし今回は、マルシェ向けのコンセプトモデルということで、許していただきたい。

さぁ、翌日のマルシェでの反響はどうだったのか⁈ それは次回。

スモールな珈琲店(9)店内の紹介

注)このお店は、2015年秋に竣工

 

随分前に書きかけて途中になってた、スモールな珈琲店の紹介の続き

以前のブログはこちら

 

これらは、リユース品の窓やドア。塗装はオーナー施工。

 

 

 

では、中へご案内。

 

店内は、カウンターで仕切られ、手前の待合スペース、奥の焙煎スペースに区切られている。

天井・壁は、漆喰を薄塗りで仕上げてある。

 

 

床はいつもの杉板30mmだが、店舗なので、水洗いに対応出来るよう、ウレタン塗装仕上げだ、

 

 

その他の写真は、作例写真を見ていただきたい。

 

 

自家焙煎で、美味しい珈琲が飲める、オニヴァ珈琲さんのブログはこちら

場所は、松阪市五主町。海に程近い住宅地の中にある。

お近くの方も、遠いところからでも、是非一度お越しを。

 

 

 

四日市の町家再生⑮最後の仕上げ

キッチンが組み上がったら、次に設備の取り付けだ。

 

この日は、一度に設備屋さん、電気屋さん、そしてガス屋さんまで来て、そう広くない現場は大混雑。

 

ここのキッチンでは、ガスコンロの他に、ガスオーブン、食洗機とフル装備である。

これら設備機器は、古くなると壊れて交換する必要が出てくるが、それだけ入れ替えたら良いので、この木製キッチンはずっと使い続けることが出来る。

これから使い古され、アンティーク家具のようになるのが楽しみ。

 

 

さて、他のところもほぼ全て完成。

 

これは中庭の濡れ縁。離れへの通路。

デッキ上になぜか鎮座する、ブロンズ製のステゴザウルス。
施主さんのお気に入り。

 

 

ここは床下の収納スペース。通り土間から使えるよう、古建具を入れる。

 

お風呂・洗面所も完成。

 

屋根瓦は、台風で割れたところなどを補修。
もちろん、北村瓦店のイケメン葺き師、伊織くんの仕事だ。

割れたところをピッタリと削り合わせるところなど、仕事は細かい。

 

 

 

最後に、キッチン周りのタイルを、お施主さん施工で貼る。

 

タイルを貼るのは、仕上がりを気にしなければ誰でも出来るだろうが、綺麗に仕上げるのは、かなり難しい。
ここでは、左官屋さんの監修の元、施主さんの頑張りによって素晴らしい仕上がりとなった。

工期は、約6ヶ月掛かった

 

ここまで来るのに、工期を随分とオーバー。解体から数えると、約半年。

もっと早く出来るかと思ったが、なかなか古民家は手強いことを、改めて再認識する。

お施主さんもほぼ毎日顔を出してくださり、打ち合わせ、その他色々スムーズにいき助かった。

途中、未完成なのに引越しすることになり、非常にご不便もお掛けした。

 

さあ、施主さんの素晴らしいセンスと、木神楽の職人チームのがんばりを是非とも見ていただきたいところだが、竣工写真がまだ撮れてない。

写真が用意出来たら、また詳しくお伝えしよう。

 

 

四日市の町家再生⑭いよいよキッチンを取付ける

四日市の町家再生がまだ途中であったので、続きを書く。

今日は、キッチン搬入のくだりを書こう。

 

これは取り付け前のキッチンスペース。

下地は、耐水ボードと構造合板だ。

 

まずは、吊り戸棚を付け、奥に10センチほどのカウンターを設置。
ここは、ちょっとした物置きスペースだ。

そうして、そこに、制作したユニットを並べて、この天板下地を載せる。

 

簡単に書いているが、電線や配管やガス管が集まってくる場所なので、狭いところで、それらを所定の位置に出すのも一苦労である。

そして、ステンレスの天板を貼る。

ステンレスは、いつものように、1mmの特厚だ。
今回は、表面をバイブレーション仕上げとした。

 

ちょっと写真が暗いが、なかなかの仕上がりである。

モバイルハウス完成する

モバイルハウスをイベントで展示することが、急遽決定。詳しくはこのページの一番下へ。

ちなみに、今回完成したモバイルハウスは、お客さんのところに納品したので、展示用はこれから製作するのだ。

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さて、その納品したモバイルハウスについて、説明しよう。

名前はハウスだが、別に使い道は物置でもなんでもいい。

これを作った経緯は、元は某左官屋さんの現場小屋作りから始まる。

初代モバイルハウス作成の編 ↓

そして、それを改良し、販売できる形にしたのがこのモバイルハウスである。

 

モバイルハウス スペック

大きさ 外寸 幅1.96m 奥行き1.36m高さ1.85m
内寸 幅1.87m奥行き1.27m高さ1.75m
開口部 幅0.95m高さ1.56m
素材 床・壁 杉板12mm
屋根・扉 ガルバリウム波板
構造 床=桧9cm角 壁・屋根=杉4.5cm角

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

壁・床には、腐りにくい杉の赤味勝ちの板を使用。

構造には骨太の45mm角を使用しているので、丈夫だ。

もちろん全て国産材である。

外壁板は、合いじゃくり加工してあるので、雨が入らないようになっているが、板一枚なので完全防水にはなってない。

屋根は、開閉式。開けることで換気と通風が出来る。

ハウスと名付けた割には、断熱材も何も無い。それは今後の課題として取り組みたい。

 

販売価格は、本体キット    20万円(税別)
配送・組立       5万円(税別)

なお、運搬・組立ては、三重県内のみ。
他県においては要相談。

仕様については、改良などにより、変更はありうる。
今回使った板金の色は、ライトブルーだが、他にも色々使用可能だ。

 

 

みさとの学校マルシェに出店決定

 

今週末8月20日(日)にサルシカや地元自治体主催で行われるみさとの学校マルシェ

木神楽からもカホンワークショップを出店する。

 

そこで急遽、モバイルハウスも展示することとなった。
と言っても、最初に述べたように、制作したものはすでに納品してしまったので、これから作らねばならない。果たして間に合うのか?!

 

 

マルシェの詳しいご案内はこちら

「みさとの学校マルシェ」チラシ公開

 

 

 

 

モバイルハウス現地組み立て編

それでは、早速モバイルハウスの現地組み立てに入る。

 

 

まずは、基礎となるブロックを、所定の位置に4箇所据え置く。

 

次に、床パネルをその上に置く。

あとは順次、壁パネルを立てて固定していくのみ。

 

壁4方が立ち上がったら、屋根を乗せる。

 

この時点でほぼ完成。

あとは、屋根の波板を張って、コーナーの板金などを打てば完成だ。

 

では次回は、完成形をゆっくりと見てもらおう。