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町家スタジオ「侶居」OTONAMIEに掲載

四日市の町家再生のお家が、素敵な町家スタジオとして、スタートしようとしている。     その情報が、WebマガジンOTONAMIEに掲載された。 OTONAMIEは、三重の色々な所を紹介するWEBサイトだ。 さて、そのスタジオ名は、侶居。 レンタルスタジオとして、誰でも利用することができるということだ。   詳しくはこちらの記事を参照されたし ↓

人と人を繋ぐ 町家スタジオ「侶居(ろきょ)」完成

 

小さく住む家⑫内装編

内装工事は、どんどん進む。

断熱材を入れたら、杉板を貼る。狭い面積だが、板を張るのは結構手間暇のかかる仕事だ。

お施主様たっての希望の丸い窓も、綺麗に収まった。

 

ここは、間仕切り壁なのだが、急遽予定を変更して、漆喰を塗ること。
この壁が白くなることで、部屋の印象が随分と変わる。

さらに、上部には換気用の開口部を、これまた急遽開ける。
ここを開けることにより、室内の空気が循環、夏は熱気が抜けることを狙っているのだ。

 

 

 

 

 

小さく住む家⑪ グラスウールあれこれ

さて、スモールハウスの内装工事に取り掛かろう。

この家の内部はオール杉板張り、の予定である。
床はいつもの30mm厚の杉フローリング。他の壁や天井は、厚さ10mmほどの杉板だ。

 

断熱材はグラスウールを使用

さて、いつも悩む断熱材のこと。
ここから少し専門的な内容になるので、興味のない方は、読み飛ばしていただきたい。

 

このスモールハウスでは、コストパフォーマンス・そして断熱性能を考慮し、グラスウールに決定した。

アクリアマット 旭ファイバーグラス

グラスウールは、ほぼガラスのリサイクル製品である。
そして、この製品は、グラスウール特有のチクチク感がないので、施工しやすい。

グラスウールを使う上で注意することは、隙間なく壁内に入れることだ。しかし決して詰め込みすぎてはならない。
あくまでも自然とふわっと膨らんだ状態で、壁の中に収まるのが理想である。

 

次に大切なのが、気密を取ること。

この製品は、しっかりとした防湿シートで覆われているが、あくまでも室内の気密を取ることを意識して施工することが大切だ。
断熱材が入っていても、そこに室内の空気が流入するようでは、壁内結露し易くなる。
ここでは、土壁のようなアバウトさは無い。

気密テープをあちこちに貼ったので何ともブサイクだが、いい加減な施工は許されないのだ。

 

そして外壁側は、タイベックというシートを貼る。
これは雨水が入るのを防止するが、壁内の湿気は通してくれるという万能な素材である。

ここも、きっちり施工することが肝心だ。
そしてこの上に外壁を貼るのだが、通気層、文字どおり空気が通る隙間を作り、そこを空気が流れて、湿気をこもらせないようにする。

ここまでやって、初めてグラスウールの性能が発揮されるのだ。

 

 

続く

小さく住む家⑩玄関扉が付く

外回りのサッシが付き、そしてようやく玄関扉の番だ。

そう、お施主さんに以前磨いてもらったあの古建具である。

 

サイズを少し直し、ガラスはペアガラスに入れ替え。

 

真鍮メッキのドアノブを取り付ければ、まるでアンティークの扉のようだ。

 

 

さあ、戸締りができるようになったので、中の造作工事を進めよう。

 

 

 

「三重の木」で家を建てた人たち

「三重の木」で家を建てた人たちVol.10に、鳥羽の土壁の家が掲載されました。

 

 

 

この冊子は、三重の木を使った住宅の施工例が数例乗っています。欲しい方は、木神楽事務所に置いてあるので、お譲りします。

ちなみにこのシリーズは、今回で10冊目。2年に1冊程度発行されているよう。
Vol.6には、8年前に建てた、津市半田の木と土の家が掲載されてます。

 

 

発行 三重県木材協同組合連合会

 

 

 

カホンワークショップin椿小学校②むっちゃん現る

さて、いよいよお楽しみの演奏ワークショップだ。

カホンを作った後は、いつも演奏ワークショップまで行う。

以前、公民館でカホン講座を受け持ったことがある。
その時必死になってyoutubeを見ながら叩き方を練習し、楽譜まで作ったのだが、その楽譜がそのあともずっと役立っている。
もちろん、今回も人数分印刷して来て、みんなに配る。

 

カホンには無限大な叩き方があるが、まずは3つの叩き方・拍子の取り方を覚えよう。
詳しくは書かないが、ほとんどの人が基本の叩き方は出来る。
私の指導の後なら、そのあとすぐにでもライヴ会場で演奏も可能だ。(9割は度胸とノリの良さでカバー)

 

 

さあ、せっかく音楽友達に来てもらったのだから、彼らにも登場してもらおう。

まずは何と言っても、カホンや太鼓を叩かせたら右にも左にも出る人はいないという、むっちゃん。

 

彼は、某有名ミュージシャンのバックで太鼓を叩いていたとか、世界ツアーに行ってるとか、本当かどうかは分からないが、そのパーカッションの腕前だけは誰もが認めるところである。

前回の写真にもちょこちょこ写っていたと思うが、大きな体とやさしい口調で、授業が始まる前から子供達に大人気だ。

 

 

これは、以前木神楽の工房で叩いてくれた時の様子。

その太い指から繰り出される、何とも繊細な演奏に惚れ惚れとする。

 

もう一人は、ディジュリドゥを扱うタロさん。
ディジュリドゥとは、オーストラリアのアボリジニーが吹く伝統楽器だ。
詳しくはここを参照 → ディジュリドゥ

彼は何本ものディジュリドゥを持ち、もちろんオーストラリアまで行ってアボリジニーと一緒にディジュリドゥを吹いてきたという強者である。

ちなみにディジュリドゥは、世界最古の管楽器と呼ばれていて、その素朴で響き渡る低音は、母親の胎内の音に似ていると言われているのだ。

さて、そんな二人によって、演奏のアドバイスが行われる。
むっちゃんの指導は、さすがプロの演奏家らしく、演奏のコツや音を合わせることの意義を教えてくれる。

そして最後には、模範演奏なるものが行われた。

さすがの演奏にみんな聞き入り、最後の合奏では、45人のカホンが一斉に鳴り出す。
それは一体となり、まるで地響きのように体育館に響き渡った。

授業が終わった後、やり遂げた感いっぱいの我々は、それぞれ固い握手を交わし、いつしか降り出した秋雨の中、帰途についたのだ。

終わり

 

追記

後日、この時の児童さん達から、一人一人丁寧に書き込んだ、感謝状なるものが送られてきた。
とても嬉しく、一つ一つじっくりと目を通させていただいたことを、ここにご報告する。

 

 

 

 

 

 

カホンワークショップin椿小学校①44台のカホンを作る

とある秋の日、朝早くから、鈴鹿市の椿小学校へと車を走らせる。

 

この日は、この学校でカホンワークショップを開催する日。
1限目から4限目までたっぷりと時間を使い、子供達と森のことについて学びながら、杉の木でカホンを作るのだ。

 

ご存知ない方に説明しておくと、当社では数年前から、杉の木で作る楽器「カホン」の制作ワークショップを開催している。

 

ちなみに今回は、三重県のみえ森と緑の県民税を使った森林環境教育の一環だ。

 

さて、事前準備の様子。

まずは、杉の板を削るところから始まる。
そして長さ・幅を切り揃え、釘を打つ下穴まで開ける。
当日、子供達が作るときに迷わないよう、なるべくシンプルな構造、作り方になるよう、工夫している。

他には、カホンの作り方マニュアル、カホン演奏の為の楽譜なども準備。
釘や道具も揃えて、準備万端である。

 

 

 

さて迎えた当日。
お手伝いは、今回主催者の森づくりサポートセンターの職員さん、そして木神楽のスタッフに加え、私の音楽友達数名、先生、それにご父兄も。

今回のワークショップでは、4、5年生総勢44名が一斉に作ると言う、今までにない規模だ。

到着すると、すでに体育館にはブルーシートを敷かれていた。そこへ道具や材料を配置していく。
先生の指導のもと、子供達も積極的に準備を手伝ってくれるので、助かる。

さて、授業が始まった。まずは先生が森のお話をちょろっとされて、いよいよカホンづくりが始まる。

時間はたっぷりあるので、慌てず、ゆっくりと進めよう。

 

ものづくりの得意な子、苦手な子、色々居るだろう。だが概して釘を打つのは誰でも楽しめる。

金槌で釘を打つ、という行為は、きっと本能的なものに近いのか、どんなに小さな子でもやりたがる。

上手く作れる子、そうでない子といるが、なるべくみんなが上手く作れるよう、作り方を丁寧に説明し、一つ一つ工程を踏んでいく。

 

お手伝いの方達のおかげで、スムーズに制作も進み、何とか時間内に完成!

 

 

後片付けも皆んなでやって、さっさと済ませてしまおう。

 

さあ、この後は、お楽しみの演奏ワークショップだ。

いよいよ私の音楽友達の出番である。

つづく

 

 

 

 

 

 

建物探訪 FROSCH編② 広がるfroschワールド

さて、家具工房FROSCHへやって来た我々は、森下氏の自宅の中へと足を踏み入れる。

 

そこでいきなり出迎えてくれた、シーラカンス?みたいな魚の照明。少し暗めの玄関ホールで、その青い光がとても美しく、怪しく光っている。

実はこれ、森下氏の奥様が制作されたもの。彼の奥様はオリジナルな作品を作っているステンドグラス作家さんだ。この家は彼ら二人の作品が飾られたギャラリーでもあるのだ。

 

リビングには、所狭しと置かれた観葉植物。

 

 

内装工事は、さすが家具屋さんだけあって、きめ細かい仕事が見て取れる。色鮮やかな照明器具のシェードは、すべて奥様のステンドグラス。

 

そして、キッチンから洗面、そして作り付け家具に至るまで、森下氏の独特の感性が溢れていている。

 

 

そのユニークで独特な造形、カラフルな色使い。

何とも不思議な感覚に襲われた私たち。

 

帰る間際、S設計士がポツリと呟いた。「ここはまるでワンダーランド・・いや宇宙だね!」

 

 

 

小さく住む家⑨ 工事は進む

建前が済んだ現場は、急ピッチで工事が進む。

ここでは、工事の工程を淡々と説明していこう。

まずは屋根の板金を張る。張るのはガルバリウムの波トタン。波トタンを使う理由は、何と言ってもコストダウン。さらに波の部分が通気層になり空気が通るので、ちょうど良い。

そして、建前時に出来なかった玄関庇を作る。
ここで使った丸太は、数年前に天川村の銘木屋さんで分けていただいたもの。

これは錆丸太といって、わざとカビさせて風情を出してあるもの。さらにこの微妙な曲がり方が何ともいい味を出しているではないか。


ちなみに、雨樋は付けない。

屋根の水は、全て敷地内の土地へ吸い込ませる予定。水ハケとか色々検討課題はあるが、雨水はなるべくその土地へ吸わせるのが良い。

そして、外部にサッシが入り、防水シートを貼る。


出来ることなら、全て木で作りたいところだが、アルミサッシは非常にコストパフォーマンス・各種性能とも優れた製品で、ここではその恩恵に預かることにする。

つづく

 

小さく住む家⑧ 祝 上棟

9月も後半を迎えた大安吉日のこの日。

いよいよ、待ちに待ったスモールハウスの上棟日である。

そして弟子の桝屋の初棟梁の建て前でもある。

 

前日に降った雨が基礎の中に溜まり、朝から水を汲み出す。

周りもぬかるんで足元は良くないが、曇り空でそう暑くない天気は、建て前にはうってつけだ。

 

建て前だと、通常はクレーン車の登場だが、クレーンを使うほどの材料はないので、そんなものはいらない。

大工の人数も少ないが、小さな家なので、夕方までに屋根まで完成させるつもりで進める。

 

さて、構造は無事組み上がり、いよいよ屋根に取り掛かる。

この家は、何と言っても南に大きく張り出した屋根が特徴である。

いざ垂木を付けていくと、思った以上の張り出しだ。先端へ行くとフワフワと揺れるが、後で両側に袖壁をつけるので、それでしっかり固定されるはずだ。

 

この日は、お施主さんも、もちろん有給を取ってもらって参加。設計を手伝ってくれたS設計士も来てくれた。

屋根も出来上がり、最後にみんなで記念撮影。

 

この後は、木神楽の事務所に集合し、お施主さんを囲んで祝いの席となった。

私は早々に脱落したが、日を跨ぐまで宴会は続いたようである。

 

建物探訪 FROSCH編

スモールハウスの建て前を控えた、とある秋晴れの日。

 

外壁の板をどう貼ろうとかの話になり、近くで以前建てた家を見に行くことになった。

メンバーは、私とスモールハウスのお施主さん、それに、最近よく木神楽に逗留しているS設計士の3人だ。

目指す先は、白山町の家具工房FROSCH。

 

ここが建てられてから、早7年が経つ。施主は家具職人なので、当然ながら内装工事は施主施工である。

ここに7年前の写真があるが、目的はこの外壁だ。

 

ここでは、ウッドロングエコという、塗料ではないが、木材を保護するものを外壁に塗ったので、その後の経過を見るのが目的である。

 

突然の訪問にも関わらず、施主である家具職人の森下氏は、快く我々を迎えてくれた。

 

そして7年経った外壁を仰ぎ見る。

たったの7年とは思えないほど、全体的に黒くなり、すでに古民家の様である。

何とも味わい深くなっているではないか。これこそ、古くなって美しくなる家であろうと思う。

使っているのは、杉の赤身板なので、水が切れるこの状況下ではそう簡単には腐らない。

 

さて、外壁だけでは飽き足らない我々は、森下氏の許可も得て、家の中に足を踏み入れることになる。

 

そこにはまるで別世界、そう、FROSCHワンダーランドが広がっていたのだ。

 

 

続く

 

 

 

小さく住む家⑦ 古建具を使う

この家でも、古建具を使う。

 

数少ない室内の建具はもちろん、玄関の扉もリユース品だ。

ちなみに玄関の扉は、某所で捨てられそうになってたのを戴いてきたもの。

この家では、開き勝手が逆なので、取手や金具は付け替えて使う。

さらには、外側はべったりとペンキが塗ってあったので、それも削り取ってしまおう。

 

 

ここでもお施主さんの登場だ。
この日は、有給を取ってもらってのお手伝いだ。
自分の家づくりなのだから、取れる有給はどんどん取ってもらって、何でもやってもらう。

 

かなり根気のいる作業だが、ご覧の通り、綺麗な白木の状態までなってきた。

なかなか頑張りの効くお施主さんである。

こうなったら、これからもどんどん作業をしてもらうのだ。

 

 

 

 

 

小さく住む家⑥ シダーシェイクの準備に掛かる

さて、外壁のシダーシェイクに使うのは、比較的安価に手に入る2m長さの杉板、もちろん赤身である。

それを短く切り、並べてみた。

うん、なかなかいいのではないだろうか。
板の幅が同じではつまらないので、割って、わざとランダムにしてある。

ではこれでいこう、ということで早速準備に掛かる。

 

まずは、板を削る。

板を削らず張ってもいいのだが、この家では、杉の赤身を綺麗に出したいのと、無塗装なので、雨弾きのことを考え、表面を削ることにした。

削っているのはお施主さんだ。

限られた予算内で少しでもいい家づくりをする為、お施主さんといえども、ばんばん働いてもらう。

 

作業は、自動カンナに通すだけなので、簡単ではあるが、とにかく枚数が多いので大変である。
うちのスタッフもお手伝いし、1日がかりでおよそ60坪分の板を削った。

そして次の行程は、この板を短く切っていくのだが、これはまた次回、お施主さんが休みの日に来てもらって行う予定である。

 

 

小さく住む家⑤ 杉で仕上げる家

小さく住む家は、内も外も杉板を張る。

 

内部は天井から壁、床まで杉板張りにする予定だ。
杉の木はは柔らかく、手の触れるとこに使う素材としては、大変優れている。
何より、木の持つ吸放湿性により、室内の湿度を調整してくれる。


鳥羽の土壁の家 ユーティリティー

 

 

そして外部。

 

外部に張る杉板は、塗装してもいいが、この家では無塗装の予定。
芯材である赤身板を使うので、無塗装でも腐りにくい。

さて、その杉板をどんな風に張るかで、家の印象はガラリと変わる。
このスモールハウスでは、シダーシェイク風に仕上げることにした。

シダーシェイクとは、以前鳥羽の土壁の家で、お施主さん自ら張っていたアレだ。


鳥羽の土壁の家 外壁

 

 


岐阜の友人の家で見たシダーシェイク

 

これらは小さい板を一枚一枚重ねて張って仕上げるので、大変な手間が掛かる。
さらには、板の重ねしろが多いので、材料は通常の3倍用意しなければならない。

鳥羽の施主さんの苦労ぶりを目の当たりにしてはいたのだが、そのあまりの仕上がりの良さに、是非このスモールハウスでやってはどうかとお施主さんに提案し、了承されたのだ。

 

続く

 

 

小さく住む家④手刻みで作る

木神楽では、手刻みで家づくりをすることが多い。

今取り掛かっているスモールハウスも手刻みだ。

 

 

手刻みとは

手刻みとは、大工が構造材の加工をすることである。

そんなの当たり前じゃん、と思われるかもしれないが、今の家づくりでは、工場生産のプレカットが主流だ。

プレカットは工場生産なので、大工は何もする必要はない。当然加工するための作業場は要らない。

しかし、木神楽では、そんな楽なことはしない。大工自身が考え、構造材を加工することが、大変だが一番面白いところなのだ。そこを工場へ渡してしまってなるものかと、日々我々は考えている。

(プレカットはコスト削減には非常に有利なので、決して否定はしないし、それを選択する場合もある)

 

手刻みを行うには、まず墨付けを行う。墨付けとは分かりやすく言うと、加工するための印を付ける工程のことだ。

大工としては、最も大切なところであり、ここが出来るようになって初めて一人前と認められる。

今回の墨付けは、弟子の桝屋の担当だ。ここで間違えると家が建たないので、非常に責任が重いのだ。

しっかり頼むよ、桝屋くん!