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海が見える山の家リフォーム(8)杉づくしの室内

床に張るのは、厚30mmの杉板。

天井も床も杉づくしである。

 

今、日本では杉花粉で問題となっているように、戦後に植えられた大量の杉の木が伐採時期を迎えつつある。
そのおかげで、こんな厚みのある杉板もどんどん贅沢に使えるのだ。

厚みがあるので、板自体に断熱や蓄熱性能も期待できる。

 

 

 

杉というものは、非常に柔らかく、そしてその上を裸足で歩いた時に冷たく感じにくい。

杉の繊維は、いわゆる多孔質で空気を多く含む。そのことで室内に近い表面温度になるのだ。

もちろん、調湿性能も高い。

そして、柔らかいということは、傷つきやすい。
この床の上を、何か重いものを引きずったりしたら、また椅子を何度も引きずって動かしたりしてたら、表面は凹んでデコボコし、またささくれ立ったりもしてくるであろう。

凹んだ場合は、濡れ雑巾をその上に一晩くらい載せておくと、少々の傷ならふやけて元どおりに膨らむ。

そうならない場合は、厚みが30mmもあるのだから、表面を少々削っても構わない。

しかし経年変化の証として、傷や汚れを楽しんで貰えたら、と思う。

住まうことで、アンティークな家にしていくのだ。

 

 

海が見える山の家リフォーム(7)天井仕上げ編

和室改装の続き

次は、断熱材を入れた天井に、杉の羽目板を貼っていく。

ちなみに、工事の順番としては、まずは、足場となる床下地を作るのだが、その次には床を仕上げず、天井を先に仕上げる。

その方が、床を傷つける心配がないので安心して仕事ができるのだ。

 

そして、天井面に張られた杉の羽目板。

構造材が所々に刺さるように突き出ている。

この部分を張るのは、結構大変。

 

 

 

まるで丸太の梁が、天井から生えているかのようではないか。

この辺りは、スノーボーダー坂下氏の渾身の削り合わせによるものだ。

 

さて、杉板というのは、真材の赤い部分(赤身)と、辺材の白い部分(白太)がはっきりと色が分かれていて、見た感じはまだらに感じるかもしれない。

しかし、板というのは年月を経るごとに、色が揃ってくるものだ(赤身は薄くなり、白太は色が付く)。

 

ここは、寝室の天井。

ビフォアー

アフター

 

当初の竿天井はプリント合板だし、断熱材も入っていなかった。

この竿の間に下から断熱材(押出式ポリスチレンフォーム)を入れ、杉羽目板を張る。

好みもあるが、こうすることで和室っぽさは少なくなる。

 

 

 

海が見える山の家リフォーム(6)床断熱編

続いて、床断熱について。

 

改装部分の床は、厚み30mmの杉板を張るのだが、その下地の隙間に断熱材を入れる。

 

 

床に入れるのも、天井に使ったのと同じ、押出法ポリスチレンフォーム。

下地の都合上、ここに入れたのは、厚みは25mm〜20mmだ。

 

 

 

つづく

 

 

海が見える山の家リフォーム(5)天井断熱材を入れるの巻

さて、海の見える家は、いよいよメインの改装場所、和室周りの造作に入る。

二間あった和室の部分を、構造は残しつつ、ガラッと間取りを変えてしまうのだ。

 

 

まずは、天井部分を施工する。

 

 

 

ここは、屋根の勾配を生かした吹き抜け天井になる。

屋根面に沿って天井下地を作り、そこに断熱材を入れていく。

吹き抜けになるので、とっても天井が高くなり、開放感が生まれるが、それだけ気積(部屋の床面積×高さ)も大きくなるので、断熱をしっかりしとかないと、寒い部屋となる。

 

 

 

ちなみに、この家は標高200mほどのところに建っていて、冬はそれなりに寒い。

当然ながら、断熱改修も今回の工事の重要事項でもある。

土壁は付いているが、天井や床には断熱材は入っていないのだ。

 

天井面に入れ終わった断熱材。

ここで使用したのは、高性能グラスウールと言われるものだ。

旭ファイバーグラス アクリアマット10k 100mm厚

 

 

そして、ここでは写真はないが、他の改装する部屋の天井面には、押出法ポリスチレンフォームを施工。

ダウ化工 スタイロフォーム1種 30mm厚

 

これらは、石油を利用した化学製品であるが、コストと断熱効率を考えて選択している。

劣化を遅らし、性能を発揮させ、長く持つ家にすることを念頭に置きながら、丁寧に施工することを心掛けている。

 

つづく