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職人の心得について

《仕事の心構え Part1》

 

これは、お客様には直接関係ないことだが、弟子育成の為に考えて、書き出してみた。

心得とは、つまり仕事をするにあたっての心構え。職人の心得は職人であれば当然のこと。弟子の心得は、見習いとしての心構えだ。内容については、思いついたことがあれば増やすし、また変更したり、削除することもあり得る。

(ここでの職人とは大工のことだが、どんな職人についてもおおよそ共通することだろう)

 

 

 

職人の心得
  1. 休む場合は、よほどのことがない限り、前日までに伝える事。
  2. 仕事時間に遅れる、もしくは早退する場合は、なるべく早く親方に伝える事。現場に親方が居ない場合は、現場の同僚にも伝える事。
  3. 施主様がいつ見に来ても気持ちの良い現場を心掛けること。(常に現場の整理整頓を心掛ける、養生をきちんとする、下地においても雑にしない、挨拶、などによる。)
  4. 帰りは必ず仕事場を綺麗に片付け、掃除を行う事。
  5. 見えなくなるところでも、雑にせず、丁寧に仕上げる事。
  6. ノミ、鉋などの研ぎものは、なるべく休み時間や、家でやっておく事。
  7. 特に手道具の手入れ(研ぎもの等)は、怠らない事。
  8. 道具は直ぐに使えるように、常に手入れをしておく事。
  9. 仕事をすることによって、近隣を騒がして迷惑をかけている事を忘れず、施主様だけでなく、近隣にも感謝の気持ちを持って挨拶する事。
  10. 施主様はもちろん、近隣の方々にも大きな声と笑顔で、積極的に挨拶を行う事。通りすがりの人には、軽い会釈でよい。
  11. 仕事の間違い、失敗は、残業・早出して直す事。もしくはそれにて遅れをカバーする事。(不可抗力を除く
    親方には直ぐに報告する事。
  12. 常に切磋琢磨し、今より綺麗な仕事を、今より早く出来るようになるよう目指す事。
弟子の心得
  1. 挨拶・返事は、大きな声でハキハキ行う事。
  2. 人より早く来て、現場の開錠、養生めくり、冬なら火を炊いておく、ゴミ処分、先輩職人が出て来たらスムーズに仕事を始められるような段取りをしておく事。
  3. 仕事中においても、現場・工房の掃除、片付けには常に氣を配る事。
  4. 帰りは最後に出て、現場の施錠を行う事。
  5. 休憩時間は、率先してお茶・休憩場所の準備を行う事。
  6. 些細な事でも、親方、先輩職人への報告・相談を行う事。

 

目指すは、世界にひとつだけの家

《家作りについて Part2》

そして現在、様々な家が世界中で建てられている。その地域の特性、気候、そして調達できる資材によって様々な家があり、また民族の違い、歴史の積み重ねにもより、多種多様な家が存在する。現在ではテクノロジーが発達し、民族・地域の垣根を越えた家の標準化が進んでいるように思う。

それは、日本においても例外ではなく、ハウスメーカーなどに代表されるように、全国何処へ行っても同じ仕様の家が建つようになった。我々はそれに必死に抵抗し、この地域の特性を生かし、この地域の材料を使った、個性ある家作りに挑戦し続けている。

代表である高橋は、各地の建築関係の勉強会などに顔を出し個々の家の設計や、工務店経営についての勉強に余念がない。(と、自分で言ってみるのは余り説得力はないが)

大工職人は職人で、また各地の職人と交流し、自社だけでは覚えられない技術の上達を図る。今は技術についての様々な書籍もでていて、youtubeなる動画でより分かりやすく学ぶことも出来る。

そうして少しづつではあるが、日々研鑽し、家作りのレベルを上げているところだ。

さて、木神楽が取り組んでいる家作りの特徴は、以下のようなものだ。

  1. 手刻みで作る
  2. 地元の木と土を使う
  3. 伝統的な構法による
  4. 土壁をつける
  5. パッシブデザインを意識する
  6. オリジナルなデザインを追求する
  7. 自然素材で造る

ざっとこのようなものだが、全ての条件の頭には、“なるべく”の文字が付く。絶対的な条件は無い。とにかくいい家を造る努力をする、そしてもちろんいい家の定義も少しずつ変わっていくのだ。

もひとつ、他の工務店・メーカーと違った家作りをする、というのも常に念頭においているところ。もちろんクライアントである施主さんの意向あってのことだが、他と同じものはつまらないし、同じではうちの存在意義も無い。

誰かの歌の歌詞じゃないけど、世界にひとつだけの家作りを目指すのだ!

 

 

 

 

 

家作りとは、そもそも

《家作りについて Part1》

家作り今日は木神楽の家作りについての話。

そもそも家とは何かを、改めて考えてみた。

人間が生きていくうえで、最も大切な三要素、「衣・食・住」。

服を着て、食べ物を食べ、住まいに住む。そのどれも生きるのに、必要最低限欠かせないものだ。あ、何処かのジャングルでは、裸で暮らしてる人達もいるようだから、地域によっては服は必要ないのかもしれない。

 

しかし、ジャングルの中でも、住みかはあるだろう。雨露をしのぎ、安心して寝られる場所を確保する必要が有る。これは動物であろうと虫であろうと、生きる為に持っている本能的なものだ。人間の住まいも最初は単に洞穴、もしくは草や木の枝の屋根だけだったであろう。それが段々と知性がつき、文明が発展する中で、家の役割りも大きくなり家自体も発展してきた。

 

つづく

モバイルハウス、風に乗る

《スモールハウスpart4》

(注)この出来事は、2年前です。

そして出来上がったモバイルハウスを、さっそく現場に運び、使用することにした。現場はその時取り掛かっていた美杉町の『日本料理 朔』建築現場だ。和歌山から長期出張中のK山さんの荷物も一緒に運び込む。これで朝起きたらすぐ仕事できるし、仕事が終わればすぐに寝れる。木神楽がブラック企業で、寝る時間以外働けとか、そういう訳では決して無い。

休憩時間、軽くイメージ写真を撮影。冬の小春日和、暖かい日差しを受け、リラックスする施主さま。しかし、この後、とんでもないことが起こった。

にわかに雲行きが怪しくなり、日は陰り風が吹き始める。この山間部の冬の天気ではよくあること。そして勢いよく突風が吹いた次の瞬間。

 

忽然と消えたモバイルハウス。

正確には、風に吹き飛ばされたのだ。余りに一瞬の出来事であり、押さえるとかそんな暇は無かった。

 

ちょうどこの場所の裏側は、ちょっとした崖になっていて、その下までモバイルハウスは吹き飛ばされたのだ。ちなみに小山さんは無事だった。見るも無惨なモバイルハウス。扉はちぎれ、外れた屋根の上には荷物が散乱。

しばし呆然と眺める。本当に怪我とか無くて良かった。下の道路に誰かいたらそれこそ大変だ。そしてみんなでK山さんの荷物を拾い集め、元の位置に戻す。

よく見ると、骨組みが一部折れてはいるが、対して壊れてい無い。数メートルの高さから落ちてこの程度の損傷なら大したものだ。さっそく弟子の桝屋に補修させ、そして今度はしっかりと固定し、お施主さまに入っていただく。

突風のあと、降ってきた雪であっという間に一面銀世界となった。トタン一枚貼っただけのハコの中でK山さんは寝られるのか?!  それは大丈夫。彼は、冬の富士山頂でも寝られるモンベルの最高級ダウンのシュラフを持っているので、何も心配はいらない。

今回の出来事で、軽量化に成功し、なおかつ丈夫だということが実証された。そして、さらに同じ規格で第2号が作られることになる。

つづく