• Mobile 090-3385-2706
  • wood@mokkagura.com

東京探訪その2 ジャングル編

《四日市の町家再生 Part3》

そして、いよいよ目的の古建具屋へ向かう朝が明ける。お施主様ご夫婦を後ろに乗せ、お店のある新木場を目指す。
そして到着。

その名もひでしな商店。ご覧の通りどうみてもジャングル。新木場の倉庫街の中で、ひときわ異様をはなつ。
古民家再生の看板と、入り口付近に古材や建具が無造作に置いてあるから、ここに間違いないだろう。

3階建ての、そのお店というか倉庫は、中へ入ると、ビッシリ古建具や古道具で埋まっていた。

話を聞くと、東京ではこういう古建具の需要がけっこうあるとのこと。そのほとんどが、昨夜行ったような、風情ある趣きの店舗に使われる。

そして建具選び。施主様があらかじめ選んで伝えてあった建具がどんどんと奥から出されてきた。
ひでしな商店にはホームページがあり、そこで在庫の建具一覧が見られるようになっている。
それなりに在庫管理はされいるようだ。

そしてホームページでは分からなかった細かい部分や、サイズなどをチェック。ここでも施主様の緻密さが発揮される。

写真付きで何処にどの建具を使うかの間取り図を作成されており、一目瞭然で素晴らしく見やすい。
これは一刻も早く、木神楽のインテリア担当にスカウトしなければ。

自分は、他の現場で使おうと蔵戸を物色。そしてかっこいい蔵戸をGET! ちなみにこれは滋賀から引き揚げてきたそうだ。

もひとつ、こんな古い動くかどうか分からないボンボン時計も、お値打ちで手に入れた。

(これは帰ってからネジを巻いてみたら、正常に動き、木神楽の事務所で活躍している)

このひでしな商店、別の場所にも、大量の古材ストックを持っていて、見ていて飽きることがない。

近くなら毎日でも来たいところだ。

ひでしな商店に興味の湧いたかたはこちらを→hideshina.jp

 

そして満足した我々は、東京の下町でそばを食べ、施主様に別れを告げ、帰途についた。

東京編おわり

 

東京探訪に出掛ける、の巻

《四日市の町家再生 Part2》

 

さて、そんなこんなで、チーム古民家の面々で、四日市H様邸の町家再生のお手伝いをすることになった。

いつものごとく、図面・見積り作成に四苦八苦するのだが、今回は設計に強力な助っ人、sigezoさんが居るので心強い。彼は、伝統構法だろうが海に浮かぶ船だろうが、どんなものでも構造計算してしまう、プロ中のプロなのだ。

そんな彼の手助けを得ながら、図面は進む。

今回は、お施主さまが、インテリアデザイン関係ということで、具体的な間取りのイメージ、家具・器具から照明に至るまで、素晴らしく綿密な指示図面を作ってくれた。

おかげで、打ち合わせは非常にスムーズ。今後、他の現場でも、是非インテリアデザインをお願いしたい。

 

そして、いよいよ今回のお題の東京探訪。

東京にいい古建具屋があるというので、見に行くことになった。
このH様邸の町家再生においては、ほとんど全て、古い木建具を利用する。

アルミサッシという、便利で気密性が良くて、施工性の良いものなんて使わない。
これはあくまでも古民家再生なのだ。隙間風が吹こうがガタピシしようが、何より古民家に見合ったデザイン、質感が何より大切である。うん、素晴らしい!

木神楽では、この日の為に軽ワゴン車を購入。そう、うちには今までトラックしかなかったのだ。今後各地への移動に活躍してくれるであろう。
そして、sigezoさんを隣に乗せ、いざ東京へ。
お施主さんは東京住まいなので(町家再生が出来たら、こちらへ引っ越し予定)お施主様宅を目指す。

東京へ行くのは何度目かな、という自分は結構ワクワク。

sigezoさんは、なんと昔東京に住んでいたそうで、かなり詳しい。
そして、着いたその日の夜は、施主さんに案内してもらい、神楽坂とかいうおしゃれな街へ。ここは古い路地がたくさんあり、古い町家を利用した飲食店が密集している。その中の、もちろん町家を利用した何とも雰囲気のいいお店で、旨い酒を料理を頂く。

神楽坂の写真は撮ってないので、ネットから拾ったイメージ写真をどうぞ。

石畳の続く、ほんとに素敵な町だった。

 

さて、泊まりは当然車の中。この車中泊が出来るのも、ワゴン車を買った理由のひとつである。
ご覧のように、二人までならホテルのスイートにも劣らない。

 

翌朝起きてみると、隣には異様な建物。

 

 

此処に住んでいる人がいるらしい。何とも東京とは恐ろしいところである。

つづく

四日市で古民家再生はじまる

最初にお話を頂いたのは、去年の夏頃。改装したい古民家があるので、相談に乗って欲しいとの依頼。

 

そこで、我ら古民家好きにより結成された“チーム古民家”が出動する事となった。

チーム古民家のメンバーは、リーダーのsigezo(設計)、K山(左官)、丹羽(大工)、そしてわたくしの計4人のメンバーからなる。今回は、大工の丹羽君が、アメリカへお堂を建てに長期出張中なので、その他の3人で向かった。

 

 


場所は、すぐ近くに全国的に有名なコンビナート地帯がある四日市市中心部。周りはマンションやビルが多いが、ポツポツと古い家も残る所だ。

 

敷地は、間口非常に狭く、いわゆるウナギの寝床。ニ間半の建物が幅いっぱいに建っている状況。ま、町家ではよくあるパターンだ。そして町家の特徴である、入口を入って中庭までの通り土間、そして裏庭、奥に離れが建っている形式。

建築年式は、それほど古くはなく昭和の戦後になってからなので、約80年く らいか。

ここのお父さまもお爺様も大工で、手前の母屋はお爺様、離れはお父さまが建てたとこの事。

さて、その建物、なかなかいい感じの古さだ。物置き場所として使われているので、沢山の荷物があるが、おおよそこんな感じ。

裏側から見た、の図。片流れ屋根、いい感じにやれて錆びた波とたん。

中の一部は、洋間に改造されている。

母屋2階から、中庭を望む。複雑な増築により、水周りが作られている。

離れ二階から母屋を見たところ。

 

 


母屋一階の座敷から中庭方向を見る、の図。

 

母屋二階は、落ち着いた和室になっている。

最後にオマケの1枚。こんなごきげんなヒノキ風呂があるのだ。

モデルはSigezo
つづく

職人の心得について

《仕事の心構え Part1》

 

これは、お客様には直接関係ないことだが、弟子育成の為に考えて、書き出してみた。

心得とは、つまり仕事をするにあたっての心構え。職人の心得は職人であれば当然のこと。弟子の心得は、見習いとしての心構えだ。内容については、思いついたことがあれば増やすし、また変更したり、削除することもあり得る。

(ここでの職人とは大工のことだが、どんな職人についてもおおよそ共通することだろう)

 

 

 

職人の心得
  1. 休む場合は、よほどのことがない限り、前日までに伝える事。
  2. 仕事時間に遅れる、もしくは早退する場合は、なるべく早く親方に伝える事。現場に親方が居ない場合は、現場の同僚にも伝える事。
  3. 施主様がいつ見に来ても気持ちの良い現場を心掛けること。(常に現場の整理整頓を心掛ける、養生をきちんとする、下地においても雑にしない、挨拶、などによる。)
  4. 帰りは必ず仕事場を綺麗に片付け、掃除を行う事。
  5. 見えなくなるところでも、雑にせず、丁寧に仕上げる事。
  6. ノミ、鉋などの研ぎものは、なるべく休み時間や、家でやっておく事。
  7. 特に手道具の手入れ(研ぎもの等)は、怠らない事。
  8. 道具は直ぐに使えるように、常に手入れをしておく事。
  9. 仕事をすることによって、近隣を騒がして迷惑をかけている事を忘れず、施主様だけでなく、近隣にも感謝の気持ちを持って挨拶する事。
  10. 施主様はもちろん、近隣の方々にも大きな声と笑顔で、積極的に挨拶を行う事。通りすがりの人には、軽い会釈でよい。
  11. 仕事の間違い、失敗は、残業・早出して直す事。もしくはそれにて遅れをカバーする事。(不可抗力を除く
    親方には直ぐに報告する事。
  12. 常に切磋琢磨し、今より綺麗な仕事を、今より早く出来るようになるよう目指す事。
弟子の心得
  1. 挨拶・返事は、大きな声でハキハキ行う事。
  2. 人より早く来て、現場の開錠、養生めくり、冬なら火を炊いておく、ゴミ処分、先輩職人が出て来たらスムーズに仕事を始められるような段取りをしておく事。
  3. 仕事中においても、現場・工房の掃除、片付けには常に氣を配る事。
  4. 帰りは最後に出て、現場の施錠を行う事。
  5. 休憩時間は、率先してお茶・休憩場所の準備を行う事。
  6. 些細な事でも、親方、先輩職人への報告・相談を行う事。