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木の家ネットとの出会い

さて、そもそも話つづき。

そうして会社を作ったはいいが、さして仕事が増えるわけでもなく、それでも何なりと大工仕事をやっていた。

そして、ある日、いつものごとく、友人大工の建て前応援に行った先で、それは起こった。
なんだか変な大工と出会ってしまったのだ。

やたら愛想のいい大工と出会う

職人って、普通は初対面ではムスッとして、あまり愛想良くない。が、彼は違った。
やたらと人懐っこく、面白いことを言っては人を笑わせたりして、直ぐに友達の輪を作ろうとする。

案の定、自分もそれに巻き込まれて、友達となる。
それがH峯建築設計のI山大工だ。
(本人の了承を得てないので、ここでは匿名とさせてもらおう)

ご本人のイメージ図。ギターを弾く彼の影響で、自分も音楽を楽しむようになる。

 

 

そんな風に、どんどんとネットワークを広げていく彼。
そして、そんな彼に紹介されて一緒に入会したのが、「職人がつくる木の家ネット」だ。

 

全国の職人のネットワーク、木の家ネット

 

木の家ネットでは、全国にいる様々な職人、工務店の経営者、そして素晴らしい設計者と出会い、勉強させてもらうこととなる。
木の家ネットでは、顔の見える関係を大切にしている。
そして、それぞれがいい仕事、いい家作りが出来る環境を整えようとする場でもある。

 

 

まだ見たことないかたは、是非とも木の家ネットのサイトを覗いてみて欲しい。
全国には色々な職人がいて、みんな、いい家作りを行っているのだ。

 

 

なぜ大工になったのか

そもそも話。

今日は何で自分が大工になったのか、何で工務店を経営しているのかを書こう。

 

父親が大工だった

 

そう、大工になったのは、一言で言うと父親が大工だったから。
小さい時から、自分は大工になるもんだとずっと思っていたのだ。

 

だから高校へ行く時も工業高校の建築科を選ぶ。
そして、卒業と同時に、大工の見習いを始めた。

仕事を習ったのは、隣町で工務店を経営している大工さんだ。
その親方は、地元の入母屋造りの立派な家を1年間に1〜2軒建てるペースだった。
そこでは、市場で丸太を仕入れ、製材して柱にするところから始める。
ゼロからの家作りを学ぶ、良い場所であった。

そこで、約6年の修行のち、父親の大工仕事を手伝い始めることになる。
そして数年のちに代替わりして、法人にしたのだ。

 

会社をつくる

 

ちなみに、大して仕事もないのに、法人を立ち上げる必要があったのかどうかは、あまり問題ではない。
会社を作りたかったから作った、ただそれだけなのだ。
その時、お金は無く、時間はたくさんあったので、会社の作り方マニュアルみたいな本を買って、自分で登記する。
でも会社にしたからといって、仕事が増えるわけではない。
最初は、父親の代からのお客さんや、トイレリフォーム専門とか色々と経験させてもらう。

 

つづく

 

松阪の土壁の家⑨ 漆塗りの床

いつまで経っても終わらない松阪の土壁の家のはなし

 

ここの現場はこだわりの固まり。自分もとことん考えて設計したし、職人もとことんやったと思う。
しかし、やり過ぎて、採算が取れているのかどうかは分からない。
そんなやり過ぎてしまった、こだわりポイントを少しづつ紹介しよう。

 

 

トイレの床に漆を塗りたい

実は10年以上前の現場で、トイレの床に漆を塗ったことがあった。 → 半田の家
それを見た施主さんが、うちの床も漆にしたいと言い出した。
「それはいいアイデアですね!」
と乗り気な私。漆は、天然である上に、最強に強い塗料である。そして素晴らしい色艶が出る。

でも普通の家には塗らない。なぜなら漆は大変高価。そして何より手間が掛かる。

 

漆は簡単には乾かない

正確に言うと、塗料のように、水分や揮発性の溶剤が蒸発して乾くのではない。
空気中の水分と化学反応を起こして固まる。だから乾燥したところに置くと、かえって乾かない。

漆を乾かすためには、湿度の高いムロを用意してその中へ入れなければならない。
何より、漆はかぶれる!取り扱いが大変要注意なシロモノである。

 

 

かぶれにくい漆を見つける

そんなこんなで、弱気になっていた私だったが、そこは最強こだわりニストな施主様。
インターネットで調べつくして、かぶれにくい漆、というのを見つけ出した。
しかもその漆は、ムロの中へ入れなくとも乾くのだという。でも少々お高い。

そこで、お施主さんからありがたいお言葉が。

「それ、僕が購入しますから、是非塗ってください」

ありがとうございます!ということで、そのかぶれにくい漆を買っていただき、杉の床板に塗ったのだ。

漆はチューブに入っている。販売しているのは、鈴鹿の伊勢型紙おおすぎさん

 

丁寧に下地処理をして、一回目の塗装。

 

 

そして一晩置いて、二回目の塗装。今回はこれで終わりとした。
このように薄く塗るのを、拭き漆と言う。薄いが、塗膜は中々強い。
木目が出て、大変美しい。

 

塗っている過程で、素手で触ってしまった弟子の桝屋が、かぶれてしまった。
私も手についたが、なぜだか平気。ま、かぶれにくい漆ですから。

 

そして、この漆を塗ったトイレの床は、素晴らしい仕上がりとなった。
もう、このスペースで暮らしたいくらい。

 

 

この他にも、このトイレのカウンターや、キッチンカウンターなどにも漆を塗った。
詳しくは、作例を見てもらって、どこに塗ってあるのか確認してもらいたい。

→ 松阪の石場建ての家

スモールハウス⑥ そして市場で公開

モバイルハウス、木のカフェの続き。
二日間のイベント期間中に完成しなかったので、持ち帰って工房で続きをやることにする。

ご覧のように、車輪を付けて、動かせるようになっている。
側面全てに板を貼ったので、かなり重い。

 

 

工房で、あと残りの板を張り、扉や開く屋根の部分とかを細工し、完成。
もちろん、軽トラに乗るサイズだ。

 

 

そして、次のむらのわ市場にて、いよいよお披露目。
もちろん、実際にお店として利用した。

その時の様子を、加納カメラマンによるダイジェスト写真でご紹介。

 

美杉むらのわ市場は、ご覧のように自然豊かな山の中で開催されている。
出店が許されているのは、オーガニックと手作りにこだわったお店のみである。

 

 

 

さて、このお店のオーナーを紹介しておこう。

むらのわ主催者でもあり、この店のオーナーでもあるピーさん。
何でピーなのかは、直接聞いてもらいたい。

彼女は、手作りのおにぎりやお味噌汁などを出店。
また、うちにいた大工の前田とコラボして、手作り、完全オーダーの下駄を提供している。

現在は屋号を木花と名前を変え、活動中だ。

 

このモバイルハウス木のカフェ号は、作例紹介のところに写真があるので、詳しくはそちらを見てもらいたい。

 

モバイルハウス 木のカフェ