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松阪の土壁の家⑪ 三和土工事は、ハードワークである

さて、松阪の家の玄関三和土は、小山左官が叩いて作った。
そして、玄関外のポーチの三和土は、何とお施主さん施工である。
叩いて作っていく過程は、非常に単純明解だが、中々奥が深い。
土の配合、叩き締める具合、そして苦汁の役割など、非常に興味深いものだ。

 

半田の家 玄関三和土

 

工程の写真は無いが、何層にも渡って順々に叩いていく。最後は、表面が黒光りするくらいまで叩き締める。
使う道具は、左官屋手作りの、叩き棒だ。

その棒を使って土面を強く叩き続けるのだが、それは腕にかなりの負担なのだ。
それって機械で出来ないものか、と思われるだろうが、微妙な叩き加減が、機械では中々上手く再現出来ない。

せめて、もっと腕に負担の掛らない叩き棒が作れないか、と考え中だ。
さて、ポーチの三和土を自分で作った、ここのお施主さんは、結構色々出来る人だ。
お仕事は土木系なので、土やセメントなどについての知識が半端なくスゴイ。

そして、ここの地盤はお施主さん監修のもと、木神楽とお施主さんで作ったのだ。

次回はそのお話しをしよう。

 

松阪の土壁の家⑩ 三和土とは

松阪の土壁の家は、施主さんのこだわりが半端ない。

 

そのひとつが、コンクリート、セメントに頼らない家作りを追求している、というところだ。
通常の家作りにおいては、コンクリートやセメントを使わないなんてことはあり得ない。
実は、木造住宅程度なら、必ずしもコンクリート基礎は必要でないと自分も考えている。もちろん、それには、それなりの条件はある。

その条件とは、地盤、間取り、そして構造だ。
さて、昔から建っている伝統的な建築には、コンクリートやセメントは使われていない。それは当然で、その頃はそんなものは無かったからね。
先人の匠達は、工夫を凝らし、その地にある自然から採れるものだけを使い、地盤を固め、基礎を作り、家を建ててきたのだ。

 

ここで言いたい事は、コンクリートやセメントに頼らなくても、長持ちする家は作れる、ということだ。

問題は、じゃあそれで地震に強い家が作れるのか、というところだが、それはまた別のところでお話しする。

 
さあ、前置きが長くなったが、松阪の家の話に戻ろう。

 

 

ここの玄関土間は、三和土である。

三和土とは、読んで字の如く、三つのもの、土・苦汁・石灰を混ぜて作る土間を言う。当然ここではセメントは使用されない。

完成した三和土は、普通の人が見たら、おそらくコンクリートと勘違いするだろう。それほど固く締まった土間を土で作ることが出来る。

 

 

しかし、この三和土作りは大変だ。なめて掛かってはえらい目にあう。もしくは失敗する。

ひと現場、三和土仕事をやると、さすがの小山左官も数日間寝込むほどの労力が必要なのだ。
ま、それは大げさにしても、本当に体力を消耗し、身体を壊すほどである。

 

つづく

工房紹介② いちおう事務所

さて、そんな木神楽の工房を、写真付きでご案内しよう。

 

 

入り口は、前回にも載せたが、林の中の道路に突然現れる看板が目印。
ここをぐっと奥へと上がっていく。

 

上がった入り口付近は、父親の遊び場なので、そこへ行かず奥までぐっと進んでもらうのがよろしい。

鹿や猪のこと、山菜のことなどが知りたかったら、父親の方へ行くのが正しい。

周りはごらんのように木々が覆いかぶさるように茂っている。

 

 

では事務所をちょろっとお見せする。

 

事務所入り口の看板。
建設業を営む者は、この看板を掲げるのが必須だ。
手作りなのは、別にお金が無かった訳ではない。板は柿渋で色を付けてある、こだわりの看板なのだ。

 

事務所の中へ一歩入ると、リビング、じゃなかった、打ち合わせ場所がる。
建築関係を中心に色々本は取り揃えてあるから、のんびり本を読みに来てもらうも良し。

 

 

 

使っているストーブは、北海道の新保製作所のものだ。  → 新保製作所
安価だが、シンプルで使い易い。

 

 

奥には、ほんとの事務スペース。
日々の事務仕事、設計はここで行われる。

 

事務所内はこれでおしまい。
これ以上は、乱雑な様をお見せすることになるので、止めておく。

次回は、いよいよ工房の方をご紹介!

 

 

鳥羽の家、内覧会お知らせ 6/10,11日

 

つ、ついにこの日がやって来た!

 

 

鳥羽の家に、お施主さんが引っ越すことになり、その前に内覧会を開催することとなったのだ。
ここで、ざっと鳥羽の家作りの経過を見てみよう。

 

建て前をしたのは、ちょうど一年前

 

この現場、建て前をしたのが、ちょうど一年前の6月アタマ。
それから、お施主さんによるセルフビルドと木神楽との協働作業にて、ようやく、完成まで漕ぎ着けたのだ。

この現場は、美杉町の新月伐採の杉を使い、伝統的な構法を多用した住宅。
しかし、現代的な設計(の、つもり)により、新しく、しかし懐かしい、そして長持ちする家を目指して作られた家だ。

 

セルフビルドとの協働作業で家作り

何といっても、お施主さんによるセルフビルド(土壁、その他多数箇所)があるというところが大きい。

頑張れば、ほらこれを読んでいる貴方にだって出来ちゃうのだ。

 

 

鳥羽の土壁の家 内覧会 6月10日(土)、11日(日)

場所は、鳥羽市幸丘。小高い丘の上にある、静かな住宅地。
海も山も程近く、遠くに電車の音が聞こえる気持ちのいいところ。
見学希望の方は、詳しい場所をお知らせするので、木神楽高橋までお問い合わせを。

ちなみに、近鉄船津駅から、徒歩6分です。電車でノンビリ来るのも良いかも。

高橋連絡先→電話090-3385-2706
もしくは、お問い合わせページまで