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四日市の町家再生⑬キッチンという家具

キッチン制作はつづく。

 

制作寸法が決まれば、まずは、たくさんある在庫材の中から、家具を作り易い、いい目をした節の少ないところを選び出す。

そして、木作りをする。木作りとは、材木のカネを出して(90度を出す)真っ直ぐ四角い材料に削り出す事だ。
この作業を適当にやると、寸法が合わなかったり、付くところが付かなかったり、後々苦労することになる。

そして次には、墨付けをして加工に移る。

 

 

組み上がってきたところ。

骨組みは桧、板は杉材使用。目のいいピーラー(建具用の目の詰まった米松材)があったので、部分的にそれも使う。


これはシンク下のユニットと、足元の台輪。

 


これは吊り戸棚。お施主さんのイメージ通りに作れたであろうか。

 

現場では、取り付けだけで済むよう、工房で全部加工する。

 

ここまでさらっと書いたが、実はかなりの日数を掛けている。こういう細かいものを作るのは、たいへん手間暇が掛かる。

しかしその分、丈夫で長持ちだ。

さあ、お客さんがお待ちかねなので、早速現場へ取り付けに出発するのだ。

 

 

 

 

 

 

四日市の町家再生⑫キッチンを作る

久し振りに四日市の現場の話。

6月末になり、ようやくほとんどの工事が終えた。

あと少し残っているのは、キッチンの一部と、左官工事の一部分である。

 

オリジナルキッチンの提案

 

木神楽ではなるべくオリジナルな家造りをしたいと考え、お客さんに提案しているが、その一つが、オーダーキッチンだ。
システムキッチンは便利良く作られているが、ほとんどが新建材・樹脂・木質パネルで出来てるので、最初のうちはピカピカだが、古くなったらみすぼらしくなる。

うちで作るオーダーキッチンは、家と同じ材料の杉・檜で作っているので、正直、傷は付きやすく汚れやすい。
が、無垢で作ってるので、古くなるほどに深みが出て、いい味が出るのだ。

天板は、ステンレスの1mm板を使う。水切りなどあまり細かい細工は出来ないが、厚みがある分、存在感が出る。

システムキッチンほどの至れり尽くせりの収納は作れないが、古くなってもずっと使い続けられる古箪笥のような存在になって欲しいと考えている。

 

白山町古民家リフォームにてオーダーキッチン

 

 

さて、この現場でも、キッチンを作って欲しいという依頼があり、喜んで作らせてもらう事となった。

図面は当然のごとく、インテリアデザイナーである奥様によって、完璧に描かれている。

でも、実際作るに当たっての寸法図は、こちらで作る必要がある。
いつもは、私が細部に至るまで図面を起こすのだが、今回は、全て弟子の枡屋に任せることにした。

 

実は寸法を決めるのが難しい。ここの部材にはどれだけの太さが必要か。そしてどうやって組み上げるのか。
そこには経験と勘が必要となってくるのだ。

 

悩める枡屋。多いに悩め!

つゞく

 

 

 

 

 

 

 

子どもイスワークショップ、の巻

夏休みに入り、暑い日が続く毎日。

そんなとある日に、子供向け椅子作りワークショップをした話。

 

場所は、鈴鹿の某公民館。そこでは色々な講座を主催していて、以前にも依頼されてカホンワークショップを開催したことがある。
その時の様子はこちら→ もっかぐらFun!のblog

そして、今回再度お声が掛かったのだが、以前とは違うのをやって欲しい、夏休みだからイスとか作って欲しい、という要望に応え、椅子作りをすることになる。

 

子供椅子を作る

子供用イス。

イベントの木工ワークショップでは、定番中の定番であろう。

とりあえず、工房にある材料で仮に作ってみる。

まあ、こんなものだろう。ということで、早速制作だ。
作ると言っても、当然、全部作っちゃダメだ。当日の2時間で、子供たちが無理なく完成出来るキットを作るのだ。

 

寸法を決めたら、材料の長さを揃えて切っていく。なるべく、子供達が迷わずに組み立てられるよう、分かりやすい大きさ、長さ、寸法にすることを心掛ける。もちろん釘も打ちやすいように、下穴も開ける。

用意するのはたかだか10セットだったが、寸法などを考えながらやってるので、予想以上に手間は掛かる。

それでも何とか10台分用意し、やって来た当日。

 

森と緑の話をする

さて、椅子作りに入る前に、まずは森と緑についての話をするのだ。

何でかというと、実は、この椅子作りは、三重県のみえ森と緑の県民税、という税金から交付された事業なのである。
三重県民の皆さんはご存知であろうか、4〜5年前から一人頭一律1000円の税金が掛けられているのを。

こんな立派なパンフレットも作られている。

そのパンフレットをよく見ると、こんなゆるキャラを発見。

カモミちゃんだそうだ。おそらくこれは三重県の天然記念物カモシカをアレンジしたものであろう。
この微妙な表情でチェーンソーを持っているのが、なかなかじわじわと来る。

 

まあ、そんなことは置いといて、三重の森の話をちょろっとしたら、早速椅子作りの始まりだ。

今回は、地元の老人会の皆さんがお手伝いに来てくれたので、大助かりである。

椅子の組み立てには、2種類の釘を使う。

脚の部分は、しっかりするように、かなり長い釘を用意したので大変だっただろうが、みんな頑張って打って組み立てた。

組み上げたら、最後はサンドペーパーで擦って仕上げる。
みんな、いいのが出来て嬉しそうだ。あとはお家でニスを塗るなり、色を付けるなり好きにするであろう。

 

 

 

四方転び踏み台を作れ(3)模擬試験を監督する

6月から三重建労中央支部で始まった四方転びの講習。


これまでの経緯はこちら↓

四方転び踏み台を作れ(1)講師を仰せつかる

四方転び踏み台を作れ(2)まず目指すは完成

ここで再度、色々と説明しておこう。

 

  四方転び踏みとは?


脚が四方に広がっている、折り畳み式の踏み台。

これの図面を書き、墨を付け、加工、組立てるには、大工の高度な知識と技術が必要なのだ。

 

 

三重建労中央支部とは?

三重建労とは、三重県建設労働組合の略称である。

加入しているのは、三重県内の大工をはじめとして、左官、電気、内装、塗装など、建設労働に従事する職人で、総数、1万人を超える。

建労は、地域ごとに14支部にわかれているのだが、その中で、旧久居市地域を担うのが中央支部である。

→ 三重県建設労働組合

→ 三重建労 中央支部

なお、建労では、組合にまだ加入してない建設労働に従事る若者を始めとする労働者を募集中だ。

組合へ加入するメリットは、健康保険・労働保険・確定申告・資格取得など、多岐にわたる。
詳しくは中央支部のホームページをご参照あれ。

 

模擬試験を行なう

さて、前置きが長くなった。

7月のとある日曜、三重建労中央支部会館は、休みの日にも関わらず、朝から熱気に包まれていた。

いつも夜に行なっている講習を、この日は、まるまる一日掛けて行なうのだ。


朝9時から夕方4時前まで、昼休憩を挟み、6時間。

この時間内で、図面と踏み台を完成させる。これは本番の競技大会と同じタイムスケジュール。この時間内で作り上げられてら、取り敢えず合格である。

因みに、私の役割は、監督なので、見てるだけだ。

が、当然、ただ見てるだけって訳ではなく、図面が出来たらそれをチェックし、本体が完成したら、それをチェックし、そしてちょっとコーヒー飲んで雑談したりとか、色々忙しい。

 

今回、本番と同じ時間でやったのだが、参加した3人とも時間内で完成することは出来なかった。
最後の一人が完成したのは、2時間近くオーバーしてからだ。しかも二人は寸法間違いで、大きさが違っている。

まあでも、この日は本番に備えての模擬なので、大丈夫だ。
あくまでも本番で時間内に完成させることが目的なのだから、今回で、自分が今取り組むべき課題が分かったことが大切である。

 

さてその本番は、8月5日に迫っている。
私は、大した役割りは果たしてないが、青年大工のみんな、頑張れ!とエールを送ろう。