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小さく住む家⑥ シダーシェイクの準備に掛かる

さて、外壁のシダーシェイクに使うのは、比較的安価に手に入る2m長さの杉板、もちろん赤身である。

それを短く切り、並べてみた。

うん、なかなかいいのではないだろうか。
板の幅が同じではつまらないので、割って、わざとランダムにしてある。

ではこれでいこう、ということで早速準備に掛かる。

 

まずは、板を削る。

板を削らず張ってもいいのだが、この家では、杉の赤身を綺麗に出したいのと、無塗装なので、雨弾きのことを考え、表面を削ることにした。

削っているのはお施主さんだ。

限られた予算内で少しでもいい家づくりをする為、お施主さんといえども、ばんばん働いてもらう。

 

作業は、自動カンナに通すだけなので、簡単ではあるが、とにかく枚数が多いので大変である。
うちのスタッフもお手伝いし、1日がかりでおよそ60坪分の板を削った。

そして次の行程は、この板を短く切っていくのだが、これはまた次回、お施主さんが休みの日に来てもらって行う予定である。

 

 

小さく住む家⑤ 杉で仕上げる家

小さく住む家は、内も外も杉板を張る。

 

内部は天井から壁、床まで杉板張りにする予定だ。
杉の木はは柔らかく、手の触れるとこに使う素材としては、大変優れている。
何より、木の持つ吸放湿性により、室内の湿度を調整してくれる。


鳥羽の土壁の家 ユーティリティー

 

 

そして外部。

 

外部に張る杉板は、塗装してもいいが、この家では無塗装の予定。
芯材である赤身板を使うので、無塗装でも腐りにくい。

さて、その杉板をどんな風に張るかで、家の印象はガラリと変わる。
このスモールハウスでは、シダーシェイク風に仕上げることにした。

シダーシェイクとは、以前鳥羽の土壁の家で、お施主さん自ら張っていたアレだ。


鳥羽の土壁の家 外壁

 

 


岐阜の友人の家で見たシダーシェイク

 

これらは小さい板を一枚一枚重ねて張って仕上げるので、大変な手間が掛かる。
さらには、板の重ねしろが多いので、材料は通常の3倍用意しなければならない。

鳥羽の施主さんの苦労ぶりを目の当たりにしてはいたのだが、そのあまりの仕上がりの良さに、是非このスモールハウスでやってはどうかとお施主さんに提案し、了承されたのだ。

 

続く

 

 

小さく住む家④手刻みで作る

木神楽では、手刻みで家づくりをすることが多い。

今取り掛かっているスモールハウスも手刻みだ。

 

 

手刻みとは

手刻みとは、大工が構造材の加工をすることである。

そんなの当たり前じゃん、と思われるかもしれないが、今の家づくりでは、工場生産のプレカットが主流だ。

プレカットは工場生産なので、大工は何もする必要はない。当然加工するための作業場は要らない。

しかし、木神楽では、そんな楽なことはしない。大工自身が考え、構造材を加工することが、大変だが一番面白いところなのだ。そこを工場へ渡してしまってなるものかと、日々我々は考えている。

(プレカットはコスト削減には非常に有利なので、決して否定はしないし、それを選択する場合もある)

 

手刻みを行うには、まず墨付けを行う。墨付けとは分かりやすく言うと、加工するための印を付ける工程のことだ。

大工としては、最も大切なところであり、ここが出来るようになって初めて一人前と認められる。

今回の墨付けは、弟子の桝屋の担当だ。ここで間違えると家が建たないので、非常に責任が重いのだ。

しっかり頼むよ、桝屋くん!

小さく住む家③ 地盤の良い土地

ここのお施主さんとの出会いは、一年以上前、去年の夏前にさかのぼる。

 

 

 

きっかけは、知人からの紹介だ。

すごく小さい家を建てたい人がいるので、相談に乗ってもらえないか、という話であった。

一人で暮らすのに、大きな家は要らない。持ち物も荷物も必要最低限しか持たない。そのような考えに、我々も大いに共感し、スモールハウス好きな私やS設計士は、是非ともお力になると約束し、少しずつプランを練って来たのである。

 

 

土地は、お客さんが早々に見つけられた、郊外の静かな団地である。道を挟んだ向かいには林、団地の周りは田んぼに囲まれ、のんびりと住み易そうなところだ。

ここは、地盤調査をしたところ、非常に硬い地盤であることが分かった。小高い山を削って造成されたものと思われる。

地盤が固いということは、地震の時の揺れが少ないということなので、家を建てるには適している。

さらには近くに大きな川もないし、山もない。海抜も高い。地震や災害には非常に安心な土地なのだ。

 

 

そしてこの夏、行われた地鎮祭。

さあ、いよいよスモールな家づくりが始まるのだ。