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建物探訪 FROSCH編

スモールハウスの建て前を控えた、とある秋晴れの日。

 

外壁の板をどう貼ろうとかの話になり、近くで以前建てた家を見に行くことになった。

メンバーは、私とスモールハウスのお施主さん、それに、最近よく木神楽に逗留しているS設計士の3人だ。

目指す先は、白山町の家具工房FROSCH。

 

ここが建てられてから、早7年が経つ。施主は家具職人なので、当然ながら内装工事は施主施工である。

ここに7年前の写真があるが、目的はこの外壁だ。

 

ここでは、ウッドロングエコという、塗料ではないが、木材を保護するものを外壁に塗ったので、その後の経過を見るのが目的である。

 

突然の訪問にも関わらず、施主である家具職人の森下氏は、快く我々を迎えてくれた。

 

そして7年経った外壁を仰ぎ見る。

たったの7年とは思えないほど、全体的に黒くなり、すでに古民家の様である。

何とも味わい深くなっているではないか。これこそ、古くなって美しくなる家であろうと思う。

使っているのは、杉の赤身板なので、水が切れるこの状況下ではそう簡単には腐らない。

 

さて、外壁だけでは飽き足らない我々は、森下氏の許可も得て、家の中に足を踏み入れることになる。

 

そこにはまるで別世界、そう、FROSCHワンダーランドが広がっていたのだ。

 

 

続く

 

 

 

小さく住む家⑦ 古建具を使う

この家でも、古建具を使う。

 

数少ない室内の建具はもちろん、玄関の扉もリユース品だ。

ちなみに玄関の扉は、某所で捨てられそうになってたのを戴いてきたもの。

この家では、開き勝手が逆なので、取手や金具は付け替えて使う。

さらには、外側はべったりとペンキが塗ってあったので、それも削り取ってしまおう。

 

 

ここでもお施主さんの登場だ。
この日は、有給を取ってもらってのお手伝いだ。
自分の家づくりなのだから、取れる有給はどんどん取ってもらって、何でもやってもらう。

 

かなり根気のいる作業だが、ご覧の通り、綺麗な白木の状態までなってきた。

なかなか頑張りの効くお施主さんである。

こうなったら、これからもどんどん作業をしてもらうのだ。

 

 

 

 

 

小さく住む家⑥ シダーシェイクの準備に掛かる

さて、外壁のシダーシェイクに使うのは、比較的安価に手に入る2m長さの杉板、もちろん赤身である。

それを短く切り、並べてみた。

うん、なかなかいいのではないだろうか。
板の幅が同じではつまらないので、割って、わざとランダムにしてある。

ではこれでいこう、ということで早速準備に掛かる。

 

まずは、板を削る。

板を削らず張ってもいいのだが、この家では、杉の赤身を綺麗に出したいのと、無塗装なので、雨弾きのことを考え、表面を削ることにした。

削っているのはお施主さんだ。

限られた予算内で少しでもいい家づくりをする為、お施主さんといえども、ばんばん働いてもらう。

 

作業は、自動カンナに通すだけなので、簡単ではあるが、とにかく枚数が多いので大変である。
うちのスタッフもお手伝いし、1日がかりでおよそ60坪分の板を削った。

そして次の行程は、この板を短く切っていくのだが、これはまた次回、お施主さんが休みの日に来てもらって行う予定である。

 

 

小さく住む家⑤ 杉で仕上げる家

小さく住む家は、内も外も杉板を張る。

 

内部は天井から壁、床まで杉板張りにする予定だ。
杉の木はは柔らかく、手の触れるとこに使う素材としては、大変優れている。
何より、木の持つ吸放湿性により、室内の湿度を調整してくれる。


鳥羽の土壁の家 ユーティリティー

 

 

そして外部。

 

外部に張る杉板は、塗装してもいいが、この家では無塗装の予定。
芯材である赤身板を使うので、無塗装でも腐りにくい。

さて、その杉板をどんな風に張るかで、家の印象はガラリと変わる。
このスモールハウスでは、シダーシェイク風に仕上げることにした。

シダーシェイクとは、以前鳥羽の土壁の家で、お施主さん自ら張っていたアレだ。


鳥羽の土壁の家 外壁

 

 


岐阜の友人の家で見たシダーシェイク

 

これらは小さい板を一枚一枚重ねて張って仕上げるので、大変な手間が掛かる。
さらには、板の重ねしろが多いので、材料は通常の3倍用意しなければならない。

鳥羽の施主さんの苦労ぶりを目の当たりにしてはいたのだが、そのあまりの仕上がりの良さに、是非このスモールハウスでやってはどうかとお施主さんに提案し、了承されたのだ。

 

続く