「三重の木」で家を建てた人たちVol.10に、鳥羽の土壁の家が掲載されました。
この冊子は、三重の木を使った住宅の施工例が数例乗っています。欲しい方は、木神楽事務所に置いてあるので、お譲りします。
ちなみにこのシリーズは、今回で10冊目。2年に1冊程度発行されているよう。
Vol.6には、8年前に建てた、津市半田の木と土の家が掲載されてます。
発行 三重県木材協同組合連合会
さて、いよいよお楽しみの演奏ワークショップだ。
カホンを作った後は、いつも演奏ワークショップまで行う。
以前、公民館でカホン講座を受け持ったことがある。
その時必死になってyoutubeを見ながら叩き方を練習し、楽譜まで作ったのだが、その楽譜がそのあともずっと役立っている。
もちろん、今回も人数分印刷して来て、みんなに配る。
カホンには無限大な叩き方があるが、まずは3つの叩き方・拍子の取り方を覚えよう。
詳しくは書かないが、ほとんどの人が基本の叩き方は出来る。
私の指導の後なら、そのあとすぐにでもライヴ会場で演奏も可能だ。(9割は度胸とノリの良さでカバー)
さあ、せっかく音楽友達に来てもらったのだから、彼らにも登場してもらおう。
まずは何と言っても、カホンや太鼓を叩かせたら右にも左にも出る人はいないという、むっちゃん。
彼は、某有名ミュージシャンのバックで太鼓を叩いていたとか、世界ツアーに行ってるとか、本当かどうかは分からないが、そのパーカッションの腕前だけは誰もが認めるところである。
前回の写真にもちょこちょこ写っていたと思うが、大きな体とやさしい口調で、授業が始まる前から子供達に大人気だ。
これは、以前木神楽の工房で叩いてくれた時の様子。
その太い指から繰り出される、何とも繊細な演奏に惚れ惚れとする。
もう一人は、ディジュリドゥを扱うタロさん。
ディジュリドゥとは、オーストラリアのアボリジニーが吹く伝統楽器だ。
詳しくはここを参照 → ディジュリドゥ
彼は何本ものディジュリドゥを持ち、もちろんオーストラリアまで行ってアボリジニーと一緒にディジュリドゥを吹いてきたという強者である。
ちなみにディジュリドゥは、世界最古の管楽器と呼ばれていて、その素朴で響き渡る低音は、母親の胎内の音に似ていると言われているのだ。
さて、そんな二人によって、演奏のアドバイスが行われる。
むっちゃんの指導は、さすがプロの演奏家らしく、演奏のコツや音を合わせることの意義を教えてくれる。
そして最後には、模範演奏なるものが行われた。
さすがの演奏にみんな聞き入り、最後の合奏では、45人のカホンが一斉に鳴り出す。
それは一体となり、まるで地響きのように体育館に響き渡った。
授業が終わった後、やり遂げた感いっぱいの我々は、それぞれ固い握手を交わし、いつしか降り出した秋雨の中、帰途についたのだ。
終わり
追記
後日、この時の児童さん達から、一人一人丁寧に書き込んだ、感謝状なるものが送られてきた。
とても嬉しく、一つ一つじっくりと目を通させていただいたことを、ここにご報告する。
とある秋の日、朝早くから、鈴鹿市の椿小学校へと車を走らせる。
この日は、この学校でカホンワークショップを開催する日。
1限目から4限目までたっぷりと時間を使い、子供達と森のことについて学びながら、杉の木でカホンを作るのだ。
ご存知ない方に説明しておくと、当社では数年前から、杉の木で作る楽器「カホン」の制作ワークショップを開催している。
ちなみに今回は、三重県のみえ森と緑の県民税を使った森林環境教育の一環だ。
さて、事前準備の様子。
まずは、杉の板を削るところから始まる。
そして長さ・幅を切り揃え、釘を打つ下穴まで開ける。
当日、子供達が作るときに迷わないよう、なるべくシンプルな構造、作り方になるよう、工夫している。
他には、カホンの作り方マニュアル、カホン演奏の為の楽譜なども準備。
釘や道具も揃えて、準備万端である。
さて迎えた当日。
お手伝いは、今回主催者の森づくりサポートセンターの職員さん、そして木神楽のスタッフに加え、私の音楽友達数名、先生、それにご父兄も。
今回のワークショップでは、4、5年生総勢44名が一斉に作ると言う、今までにない規模だ。
到着すると、すでに体育館にはブルーシートを敷かれていた。そこへ道具や材料を配置していく。
先生の指導のもと、子供達も積極的に準備を手伝ってくれるので、助かる。
さて、授業が始まった。まずは先生が森のお話をちょろっとされて、いよいよカホンづくりが始まる。
時間はたっぷりあるので、慌てず、ゆっくりと進めよう。
ものづくりの得意な子、苦手な子、色々居るだろう。だが概して釘を打つのは誰でも楽しめる。
金槌で釘を打つ、という行為は、きっと本能的なものに近いのか、どんなに小さな子でもやりたがる。
上手く作れる子、そうでない子といるが、なるべくみんなが上手く作れるよう、作り方を丁寧に説明し、一つ一つ工程を踏んでいく。
お手伝いの方達のおかげで、スムーズに制作も進み、何とか時間内に完成!
後片付けも皆んなでやって、さっさと済ませてしまおう。
さあ、この後は、お楽しみの演奏ワークショップだ。
いよいよ私の音楽友達の出番である。
つづく
さて、家具工房FROSCHへやって来た我々は、森下氏の自宅の中へと足を踏み入れる。
そこでいきなり出迎えてくれた、シーラカンス?みたいな魚の照明。少し暗めの玄関ホールで、その青い光がとても美しく、怪しく光っている。
実はこれ、森下氏の奥様が制作されたもの。彼の奥様はオリジナルな作品を作っているステンドグラス作家さんだ。この家は彼ら二人の作品が飾られたギャラリーでもあるのだ。
リビングには、所狭しと置かれた観葉植物。
内装工事は、さすが家具屋さんだけあって、きめ細かい仕事が見て取れる。色鮮やかな照明器具のシェードは、すべて奥様のステンドグラス。
そして、キッチンから洗面、そして作り付け家具に至るまで、森下氏の独特の感性が溢れていている。
そのユニークで独特な造形、カラフルな色使い。
何とも不思議な感覚に襲われた私たち。
帰る間際、S設計士がポツリと呟いた。「ここはまるでワンダーランド・・いや宇宙だね!」