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建物探訪 FROSCH編② 広がるfroschワールド

さて、家具工房FROSCHへやって来た我々は、森下氏の自宅の中へと足を踏み入れる。

 

そこでいきなり出迎えてくれた、シーラカンス?みたいな魚の照明。少し暗めの玄関ホールで、その青い光がとても美しく、怪しく光っている。

実はこれ、森下氏の奥様が制作されたもの。彼の奥様はオリジナルな作品を作っているステンドグラス作家さんだ。この家は彼ら二人の作品が飾られたギャラリーでもあるのだ。

 

リビングには、所狭しと置かれた観葉植物。

 

 

内装工事は、さすが家具屋さんだけあって、きめ細かい仕事が見て取れる。色鮮やかな照明器具のシェードは、すべて奥様のステンドグラス。

 

そして、キッチンから洗面、そして作り付け家具に至るまで、森下氏の独特の感性が溢れていている。

 

 

そのユニークで独特な造形、カラフルな色使い。

何とも不思議な感覚に襲われた私たち。

 

帰る間際、S設計士がポツリと呟いた。「ここはまるでワンダーランド・・いや宇宙だね!」

 

 

 

小さく住む家⑨ 工事は進む

建前が済んだ現場は、急ピッチで工事が進む。

ここでは、工事の工程を淡々と説明していこう。

まずは屋根の板金を張る。張るのはガルバリウムの波トタン。波トタンを使う理由は、何と言ってもコストダウン。さらに波の部分が通気層になり空気が通るので、ちょうど良い。

そして、建前時に出来なかった玄関庇を作る。
ここで使った丸太は、数年前に天川村の銘木屋さんで分けていただいたもの。

これは錆丸太といって、わざとカビさせて風情を出してあるもの。さらにこの微妙な曲がり方が何ともいい味を出しているではないか。


ちなみに、雨樋は付けない。

屋根の水は、全て敷地内の土地へ吸い込ませる予定。水ハケとか色々検討課題はあるが、雨水はなるべくその土地へ吸わせるのが良い。

そして、外部にサッシが入り、防水シートを貼る。


出来ることなら、全て木で作りたいところだが、アルミサッシは非常にコストパフォーマンス・各種性能とも優れた製品で、ここではその恩恵に預かることにする。

つづく

 

小さく住む家⑧ 祝 上棟

9月も後半を迎えた大安吉日のこの日。

いよいよ、待ちに待ったスモールハウスの上棟日である。

そして弟子の桝屋の初棟梁の建て前でもある。

 

前日に降った雨が基礎の中に溜まり、朝から水を汲み出す。

周りもぬかるんで足元は良くないが、曇り空でそう暑くない天気は、建て前にはうってつけだ。

 

建て前だと、通常はクレーン車の登場だが、クレーンを使うほどの材料はないので、そんなものはいらない。

大工の人数も少ないが、小さな家なので、夕方までに屋根まで完成させるつもりで進める。

 

さて、構造は無事組み上がり、いよいよ屋根に取り掛かる。

この家は、何と言っても南に大きく張り出した屋根が特徴である。

いざ垂木を付けていくと、思った以上の張り出しだ。先端へ行くとフワフワと揺れるが、後で両側に袖壁をつけるので、それでしっかり固定されるはずだ。

 

この日は、お施主さんも、もちろん有給を取ってもらって参加。設計を手伝ってくれたS設計士も来てくれた。

屋根も出来上がり、最後にみんなで記念撮影。

 

この後は、木神楽の事務所に集合し、お施主さんを囲んで祝いの席となった。

私は早々に脱落したが、日を跨ぐまで宴会は続いたようである。

 

建物探訪 FROSCH編

スモールハウスの建て前を控えた、とある秋晴れの日。

 

外壁の板をどう貼ろうとかの話になり、近くで以前建てた家を見に行くことになった。

メンバーは、私とスモールハウスのお施主さん、それに、最近よく木神楽に逗留しているS設計士の3人だ。

目指す先は、白山町の家具工房FROSCH。

 

ここが建てられてから、早7年が経つ。施主は家具職人なので、当然ながら内装工事は施主施工である。

ここに7年前の写真があるが、目的はこの外壁だ。

 

ここでは、ウッドロングエコという、塗料ではないが、木材を保護するものを外壁に塗ったので、その後の経過を見るのが目的である。

 

突然の訪問にも関わらず、施主である家具職人の森下氏は、快く我々を迎えてくれた。

 

そして7年経った外壁を仰ぎ見る。

たったの7年とは思えないほど、全体的に黒くなり、すでに古民家の様である。

何とも味わい深くなっているではないか。これこそ、古くなって美しくなる家であろうと思う。

使っているのは、杉の赤身板なので、水が切れるこの状況下ではそう簡単には腐らない。

 

さて、外壁だけでは飽き足らない我々は、森下氏の許可も得て、家の中に足を踏み入れることになる。

 

そこにはまるで別世界、そう、FROSCHワンダーランドが広がっていたのだ。

 

 

続く