• Mobile 090-3385-2706
  • wood@mokkagura.com

弟子への提言@日々の仕事の中に真理を見出す

注)この仕事の心構えシリーズは、基本的に独断と偏見に基づく。
ここに書く事によって、自分への気づきとするのが、一番の目的だ。

 

弟子への提言なんて書いてるが、全くもって弟子なんて取れるような親方ではない。
実のところは、お願いして何とか来てもらっているのが現状だが、ぼぉーっとしてても経験年数だけは増えていくので、その中で感じたことを書く。

 

 

大工は、その仕事、その関わっている現場を、早く、なおかつ綺麗に納めるように努めるものだ。

が、そのことよりもっと重要なことがある。

それは、その仕事の中に真理を見出すことだ。

では真理とは何を指すのか、それは、自分自身で考えて欲しい。

 

真理を見るためには、

その時、
その現場、
その仕事、
そして周りの人、
何より自分自身を良く見ること、よく観察することが大切なのだ。

 

 

 

 

小さく住む家⑲ついに出来たシダーシェイク!

カーブした外壁やら、張っても張ってもなかなか進まない板張りなど、大変な作業であったが、一歩づつでも進めばいつかは終わる。

夢にまで見たこの日を、我々は迎えた。

そう、外壁がようやく張り終わったのだ。

思えば、私の不用意な思い付きにより始まったシダーシェイク張り、
そして、丸いとかっこいいなぁなどと軽く考えたデザインにより、職人を苦しませ、お施主様にご迷惑をお掛けすることになった。

しかし、その仕上がりはどこに出しても恥ずかしくないし、お施主様もきっと喜んでいてくれているはずだ。
細かい板を何重にも重ねたこの外壁は、年月を経るほどに深みが出て、味わい深くなり、そしてきっと長持ちもするはずである。

 

 

 

では、その張り終わった外壁をご覧いただきたい。まずは西面。

西側は空き地なので、こちらからその特徴的なフォルムがよく分かる。
道を通る車が、Uターンしてじっくり眺めていく、ということが何回かあった。

 

東北から見た面

玄関の曲がった丸太柱、丸窓がワンポイントだ。

 

南面、正面より

実は、この正面だけは、左官仕上げにすることにした。
当初予定は、板張りにするつもりだったが、あまりに大変なのと、正面だけはちょっとイメージを変えようということになったのだ。
写真に写っているのは、その下地の状態である。

どういう左官仕上げになるのかは、今後のお楽しみ。

 

 

ここで、この外壁を貼った二人を紹介しよう。

大工見習い5年目、弟子の桝屋と、左官も畑もスノボーもするスーパー大工、坂下氏だ。
これに懲りず、また今後の木神楽の仕事を支えてほしい。

 

小さく住む家⑱漆喰を塗るぞ 上塗り編

前回の下塗りから数日置いて、この日は仕上げの漆喰塗りを行う。

 

 

この日は、前回のメンバーから大工二人が抜けたが、見学のS設計士が増えて総勢7人で、漆喰塗りにトライ。

漆喰は、K山左官が前日に練って作り置きしておいたものだ。

 

漆喰をコテで塗るのは、ヌルヌルして塗りやすく、気持ち良い。
と言っても左官屋さんの様に平滑には塗れないので、ここでは塗りつけてコテ跡を残す感じで仕上げる。

 

 

お施主様は、この洗面カウンター下の狭いところを担当。

 

広いところは、皆んなで一斉に塗り付ける。

 

そして、漆喰塗り終了!

さて漆喰塗りをやってみて分かった素人の漆喰塗りのポイントは、なんと言っても養生だ。
強アルカリ性の漆喰が木部に付くと、黒く変色してしまうので、付かない様に塗らなければならない。

そのために、丁寧なマスキング作業が必要だ。
さらに塗り終わった後も、マスキングテープを剥がして掃除するのだが、ここでもついうっかりと漆喰がついたまま雑巾でも拭こうものならば、強アルカリのおかげで、木部はひどい変色となる。

漆喰を扱うのは、何かと注意が必要だ。
が、なんと言ってもその吸放湿性、そしてアルカリにおける殺菌作用、その素材の持つ白さ、そして何より有機質ではない、無機質であることが魅力的な素材である。

 

 

 

 

 

 

小さく住む家⑰漆喰を塗るぞ 下塗り編

外壁工事進行中の小さく住む家であるが、この日は左官屋さんを呼んで、内部の壁塗りを始める日だ。

 

 

下地は石膏ボード。漆喰塗りの行程はおおよそ2工程に分かれる。

1.下塗り  石膏プラスターという下塗り材を使用

2.上塗り  仕上げの漆喰塗り

実は漆喰は石膏ボードに直接塗ることはできない。
漆喰、つまりは石灰であるが、これは強アルカリ性なので、そのアルカリ成分によって、石膏ボードの紙が劣化してしまうのである。
そのために一度下塗り材として強さのある石膏を塗るのだ。

ちなみに、強アルカリ性の特徴として、手が荒れるので、直接手で触るのは良くない。
ただし、固まってしまえば問題ないし、その強アルカリ性のおかげで、漆喰には強い殺菌作用があるのだ。

ということで、今日のところは、下塗りである。
左官屋さんに手本を見せてもらい、皆んなで一斉に塗りだす。

 

 

そう、この日は我々大工も外壁張りを一時中断して参加、さらには左官屋さんの助っ人やら友人、そしてもちろんお施主さんも加わっての大人数での施工。
ただでさえスモールな室内で、総勢8名が所狭しと壁塗りをするのは、結構大変だ。

 

 

 

 

にこやかにコテを扱う彼女は、イタリアからの研修生である。建築士である彼女は、日本各地を渡り歩き、ジャパニーズ土壁の勉強をしているそうだ。
現在、たまたま三重の来ていて、今回の壁塗りに参加した次第だ。

 

 

 

お施主様も、初めての壁塗り。慣れないコテ使いに四苦八苦。

 

 

そんなこんなで、この日の下塗りは終了。
次の仕上げの漆喰塗りは、この下塗りが乾けば決行である。