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四日市の町家再生⑨ 古民家と言えば格子戸

四日市の町家再生⑨ 古民家と言えば格子戸

 

古民家、そして町家と言えば、何と言っても格子戸である。

繊細な縦格子、その隙間からこぼれ落ちる暖かな灯、まさに日本の原風景といっていいのではないか。

失われつつある、日本各地の旧街道沿いで見られる風景である。
こんな町家の続く町並みはとっても素敵だ。

 

四日市周辺は、東海道が通っていて、街道沿いには新旧入り混じった建物が混在していている。ビルもたくさん建っているが、古い町家もたくさん残っている。
そんな古い建物を直して、次世代に残る日本の風景を作っていく、そんな仕事を我々はしたい。

 

前置きはこれくらいにしといて、この四日市の町家は、街道沿いでは無い。
近所はビルが多いが、所々に古い民家も残っている場所だ。

さて、当然ながらこの現場でも、格子戸を多用する。

これは、中庭に面した離れの入り口。お客さんが古建具屋さんで購入したもの。

 

そして今日の本題は、表通りに面した窓。

最初は、道との境界に木の塀があったのだが、それは撤去。

窓には、面格子が付いてないので、ここに格子を入れることにする。入れる格子は、自分が以前、解体される古民家から譲ってもらったものだ。

実は、ここの窓には大きさが合わないのだが、そこは色々考えて、取り付くようにする。

現場で組み立てる、弟子の桝屋。
これは全部彼が一人で作った。私は何もしていない。まぁ図面はちょろっと書いたが。

誤解されることが多いが、自分は現場で大工仕事をすることはめったにない。
図面、現場監理、それからブログ更新(これ大切!)など手一杯で、現場仕事は皆、弟子や職人に任せている。

皆んな頑張っていい仕事をしてくれるので、安心して任せられる。

取り付け中も、写真を撮る必要があるので、私は手伝えないのだ。

 

そうして取り付いた、格子窓。色は施主さん塗装。
サイズの違いも気にならない。
どう見たって、最初からここに付いていたようにしか見えない出来栄えに、施主さんも我々も大満足である。

 

 

 

つづく

木神楽 もっかぐら 高橋一浩

青山高原の麓に工房を構え、三重の木と自然素材、また伝統的な木組みによる家作りを行っています。