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鳥羽の土壁の家⑥ 手刻みは楽しい

鳥羽の土壁の家⑥ 手刻みは楽しい

飛び飛びの投稿ばかりで、読みにくくなってしまい申し訳無い。

これは、鳥羽の土壁の家土壁は大地そのものだ からのつづき、
じゃなかった、新築に古建具を使う方法のつづき。

 

出来れば、シリーズ通して読んでいただくと分かり易いかと思う。→鳥羽の土壁の家

  1. もりずむの木を使って建てる
  2. セミセルフビルドで完成させる
  3. 自然素材で作る
  4. 土壁を付ける
  5. 古建具をリサイズして使う
  6. 手刻みで作る

さて前回は、5の古建具まで行ったので、その次。

 

6. 手刻みで作る

まず、手刻みについて説明しよう。
手刻みとは、構造材の加工を、大工の手で行うことだ。え、当たり前じゃん、と思うかもしれないがそれは昔の話。
今、住宅の構造は、プレカットという工場生産が主流となっている。工場生産だから早くて、品質は均質、そしてコストも掛からない。手刻みで行う大工は今や絶滅危惧種だ。

しかしプレカットは、木の性質を読んで構造を作るとか、伝統的な木組みとかには対応していない。
そして何より、大工として面白くない。(ここ大事)
工場生産の家を建てるのは、プラモデルを組み立てるようなもので、大工じゃなくても建てられる。はっきり言って楽ちんだ。
しかし自分達は、自分たちじゃなければ建てられない家、職人技を発揮した家を建てたいのだ。幸い鳥羽の施主様もそういうのを望んでくれたから、手刻みでさせていただくこととなった。
しかし当然それなりにコストは掛かるので、そこらへんはよく考えて、施主様の大切な資金を無駄遣いしないようにする。

さて、鳥羽の家。
なぜ手刻みにしたかといえば、これは伝統的構法の家作りであれば、当然であろう。
工場生産のプレカットでは、仕口や木組みが見せられる仕様になっていないし、細かい配慮の木組みは行われない。
ちなみにこの家は、コストを考えボルトも使っているし、金物での補強も行っている。
しかし基本は長ほぞ差しと込み栓、そして壁下地は、数段の厚貫によって支えられている。
当然筋交いは無い。

手刻みは楽しい。自分たち職人の手で加工したものが、建て前の日に組み上がっていくのは感動ものだ。
その代わり、失敗していないか間違いは無いか、墨付けをした棟梁は、無事組み上がるまでドキドキなのである。

木神楽 もっかぐら 高橋一浩

青山高原の麓に工房を構え、三重の木と自然素材、また伝統的な木組みによる家作りを行っています。